エチオピアの成り上がりムスリム社長の元で働いて学んだこと その2

その2「エチオピアムスリムビジネスマンの横のつながり」

入社してしばらくして、イスラム教の預言者ムハンマドの誕生日をお祝いする会へ呼ばれた。(キリスト教でいうクリスマス?)会社の中でもエチオピア聖教の人がほとんどなので神道仏教混在無信心系日本人の僕ともう一人イスラム教徒の営業担当の社員が参加した。

社長の家は、地上3階、地下1階建ての豪邸で街の真ん中に建っている。
何度かその自宅で食事をしたり子供と遊んだりしていたのだが、その日は社長の親族、経営者など室内と庭の芝生の上に建てたテント含めて150人くらいいたのではないかと思います。(ちなみに社長の家で出される自家製クッキーはデパートとかで売ってそうな程おいしい。最近はだいぶ改善されだと思いますが、エチオピアではジャンクなおやつが多いので日本で食べられるようなおいしいお菓子は希少性が高い。笑)

以下、いくつかの気付きを箇条書きに

・来客の女性(主に一緒に来た奥様方や親族の女性)は、女性の部屋でワイワイやっている。男は男の部屋でワイワイやる。

・お酒を飲むわけではないので、食べ物を食べた後は、チャットをかんだり、紅茶を飲んだり、偉い人がコーランの一説を朗読してみんながそれを読み上げるような小イベントがちょいちょい発生する。

・アザーンの時間になると、みんなのスマホのお祈り時間お知らせアプリがなり出し、庭と室内の大広間でみんなでお祈り

・基本的にワイワイガヤガヤ話しをするので、経営者が集まっていることもあり、ビジネスの話や、ネットワーキングがいろんなところで行われている。たとえば、近くにいたおじさんが「最近、ミネラルウォーターの会社始めたんだ。。」とか言ってて、それを法人や団体へまとめて販売する営業をしている。確かに言われてみるとそこで配られていた水は見慣れない新しいボトルだった。

・盛り上がるとボスは新品の香水ボトルをもちをぷしゅぷしゅみんなにかけていく。個人的には謎の盛り上がりと、謎行動がシュールすぎて面白かったのだけど、、後日これは、乳香の煙をみんなにかけていく文化の進化版なのではないか。と勝手に思っています。

お酒を飲むわけではないので記憶も鮮明にいろんな情報交換が行われる場、内容の精度の誤差は大きいと思いますが、多くの顕在ニーズのある市場ではこの繋がりを活かしてものすごい行動力で動けば何かしら当たりそうな気がしました。

郷に入っては郷に従えではないですが、実際に入ってみるといつもは見えない景色が見えてくるなぁ。という経験でした。

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