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#88 職場という社会的共通資本への預け入れと忠誠心の違い(2024/05/24)

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

先日、職場を社会と置き換えて、社会的共通資本への預け入れについて考えてみました。

今日は、職場に尽くすという意味では預け入れと忠誠心は非常に似ていますが、同様に捉えてはいけないということについて考えてみます。

〇求職者への内定判断の会議にて感じた違和感

弊社では人事と事業部メンバーで協力して採用活動を行っています。
求職者の方とは、人事→事業部(私はココ)→経営陣の順に面接をし評価をさせていただきます。
全ての面接通過後に、求職者の方に内定を出すかどうかの判定会議を行うのですが、その際に社長はいつも求職者に対してある点が欠けていることを指摘されます。

それは「会社のためにというマインド感じられない」ということです。

社長としては会社のために頑張ってくれる人を迎え入れたいという気持ちがあるのは当然かと思います。しかし、毎回毎回同じ指摘をしており、少しずつ違和感を感じるようになりました。

もしかして、社長は会社への忠誠心を求めている??

〇会社を良くしたいのは忠誠心があるからではない

入社を希望して下さる方は弊社のビジョンに共感してくれている方なので、会社の成長と個人の成長を結び付けて個人として成長出来る環境として弊社を選んでくれています。

売り手市場の昨今、より成長が期待できてかつ魅力的な仕事を提供してくれそうな環境を選ぶのは自然なことです。そして、特に年次が若い方の場合は、会社を成長させる具体的なイメージを語るのは難しい印象です。

ましてや社会的共通資本への預け入れは、職場を自分の場所としてより良くしたいという強烈な思いがあり、その思いを実現できる能力がないと難しいです。

起業当初であれば会社の成長をより自分事として捉えている人しか迎え入れたくないというのも納得しますし、私が入社した12年前でも社員30名程度でベンチャー感を押し出していたため、「会社を大きくするぞ!」というマインドが強い人が集まっていました。(私もそのマインドがあります!!)

しかし、社員も150人近くなり安定的な成長を求めている今、それを求職者に求めるということは一種の忠誠心を求めているのかと時代錯誤なのではと違和感を抱いてしまいました。

〇預け入れしたくなる環境を作ろう

入社してくれた方はみな真摯に仕事に取り込み事業に貢献してくださります。社長の杞憂はまさに取り越し苦労です。

ただ、忠誠心ではないですが入社前から会社をより良くしようというマインドの強い方を招き入れることが出来る方が良いにきまっています。
社長は、求職者が入社後の仕事のイメージをより解像度高く認識出来るようなコミュニケーションや情報発信をしてほしいという気持ちを伝えているのだと。

忠誠心を求めるのでなく、入社後にこの職場にもっと長く居続けたいと思ってもらえるような環境・組織を作っていくことにフォーカスし、自然と職場への預け入れが増えるような状態を目指したいですね。

その一例として、組織効力感のある組織を作ることも重要です。


ということで、今回は職場という社会的共通資本への預け入れと忠誠心の違いについて考えてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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