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週刊牛乳屋新聞#94(役立たずになる前に)

おはようございます。牛乳屋です。

最近、知人数名でzoom飲み会を開催し、「一社を極めるべきか、会社を渡り歩くべきか」といったテーマで議論をしていました。

私にとって会社の福利厚生に頼りながら一生勤め上げるのもありだと思っていますし、ジョブホッパーとして生きていくのもありだと思っています。

手厚い福利厚生のある大企業を辞めてしまった僕にとって、様々な手当が用意されている会社で勤めていることは、とー----ってもうらやましいです。頑張っている話やキラキラ話を聞いている中で、多くの人は「自分が活躍できるのは別な場所かもしれない」という感覚を隠そうとしていると感じていました。


エース社員もいつかは役立たず

南カリフォルニア大学の教育学者ローレンス・J・ピーターは、「社員は役に立たないポジションにつくまで昇進する」と説いています。有名なピーターの法則です。

たとえば、営業スキルが素晴らしすぎて、どんな堅物のお客さんでも数日あれば口説き落とせる凄腕社員のAさんがいます。Aさん一人で支店の年間売上目標を2カ月で達成し、表彰されます。その腕が社内で認められ、管理職になりました。管理職もすっ飛ばして役員になろうと意気込むAさんですが、Aさんを待ち受けていたのは、新人社員の教育、支店の計数管理業務、職場内や本社との会議や調整業務です。営業で最も必要な対人スキルとは対極のスキルが求められるようになり、これまで得てきたスキルが新しい職位では役に立ちません。慣れないエクセルをいじって計数管理が遅れ、数値を間違え本社から詰められ、部下からも不安に思われる…。「もしかしてAさんって運を使い果たしたのかも」と周囲から思われるようになり、Aさんのプライドは粉々に砕かれるのです。

Aさんが営業社員として活躍し続けるか、もしくは管理職としての基本スキルを身に付けてからの異動だと話は違ったかもしれませんね。


自分で前に進む感覚

最初の話題に戻ります。一社を極めるべきか、会社を渡り歩くべきか。言い換えると、「どこなら自分が輝いていられるか」。それは、所属する会社云々ではなく、後悔の無い人生を自分自身で選択して生きているかどうかという点が問題な気がします。

就職活動をしている時は、自分は今まで何を頑張ってきて、将来何をしたいのだろうかを深く自問自答します。一方で、会社に入ると「自分の目指す方向とは何か」について自問自答する機会は減っている気がします。あの頃は凄かったと自慢するようになっても、今後はこうしたいという話が減るのはこれが原因だと思っています。

自分の心と向き合い、生き方を考える。もし、将来やりたいことが分からなければ、興味ある分野を手当たり次第に学んでみる。ワインスクールに行ってみる、なんでもいいから新しいことをやってみることで視野が広がると思っています。また、そこで新しい興味やスキルを見つけたら、深堀してみると人生を豊かにして行けることでしょう。


アラサーの僕ですが、今でも新しいことを学ぼうとしていますし、19歳や22歳の大学生や7歳の小学生から教えてもらっていることがあります。一回り二回り下の人から教えてもらうなんて、ダサく見えるかもしれません。人によっては惨めに感じる人もいるかもしれません。

でも、それでいいんです。傷つくことを恐れて、ソーシャルメディアにかっこいいことを書いたり、キラキラ写真を載せるくらいなら、ダサくても視野を広げようとして、自分の生き方を見つけようとしている姿のほうが人生を豊かにすると確信しています。

あ、でもたまに愚痴をこぼしあえる友人がいると何も前に進んでいなくても、気持ちが救われるものです。仲間は大事ですね。


それでは良い週末をお過ごしください!

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