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週刊牛乳屋新聞#3

おはようございます!

大型連休が終わりましたね。休みが長かった去年と対照的で、今年は休んだ実感がありませんでした。お子さんがいる家庭だと慣れないテレワーク環境で気分が休まらなかったと思います。

結局、新型コロナウイルス(COVID19)とは何だったのでしょうか?


多くの専門家の方々が語っていますが、僕が思うに、新型コロナウイルスは、地球から人類に与えられたメッセージ、だと思います。というのも、新型コロナは「人の往来」と「人と人との接触」の二つを止めました。その結果、人の物理的な移動と接触を価値の源泉とするサービス業が厳しい状況を迎えることになりました。

人の移動を前提とした宿泊業や旅客輸送業は甚大な影響を受けています。もし、私たちの生きる世界が千年前のように一次産業が経済の中心で、限られた人が移動できるような時代であれば、これほどの経済的な打撃はなかったことでしょう。

有史以来、「人の往来」と「人と人との接触」は良くも悪くも歴史を動かす原動力でした。人間は遠くに到達するために、ラクダや馬を使うことから始めました。蒸気機関を発明し、車や飛行機が製造され、ロケットにより地球の外に行けるようになりました。どこでもドアは人間の欲望の究極的な象徴かもしれません笑。その移動に伴い、人と人との接触が増えました。異なる土地に行けば、異なるモノや社会があり、交易の可能性が生まれます。物々交換の世界に革命を起こしたのが、貨幣の存在ではないでしょうか。貨幣による交易が成立し、人と人との接触が大きな経済圏を作り出すようになったと思います。経済圏の膨張が植民地支配やグローバリゼーションを生み出し、更にインターネットの登場により物理的な移動を伴わずに人と人が接触できるようになりました。こうして人類は進化を遂げてきたのでしょうが、その根幹となる「人の往来」と「人と人の接触」を止めたという意味では、文明の発展には自然環境や人間本来の生き方にどこか無理があったと地球が教えてくれたのかもしれません。

コロナ期の外出自粛を踏まえて、仕事、教育や運動はオンラインで代替できるような取り組みがされており、オンラインが定着する流れには変わりはないことでしょう。その一方で、突然訪れたオンライン化に対して、生活習慣や身体感覚の見直しのスピードが間に合っていないのが現実です。


僕の周囲の友人も業務や教育のオンライン化による環境の変化で、家での仕事に大きなストレスを感じていたり、オンライン教育に子どもがついていけなかったり、オンライン飲み会で深酒をしたりという話を聞きます。


「自由な意思を持ち、自律的で、自らの理性を発揮して善を求める存在である」という人間の本質は、生来のものではなく、活動(複数の他者との能動的な関係性)を通して、獲得できるものだ」と思想家のハンナ・アーレントは『人間の条件』の中で述べています。新型コロナや生きる術としてのオンライン化は、今までの職場や学校で当たり前のように存在していた活動のあり方を一変させ、どのように生きるかを再考するきっかけになっています。新型コロナが落ち着いても、今までのような生活に戻らないことでしょうし、僕は地球からのメッセージを一つのきっかけとして捉え、五里霧中ではありますが、新しい時代の活動としての生活習慣や身体感覚を模索していけるような挑戦をしていきたいと思っています。


今週も頑張りましょう!!

※ 原文はMediumにて5/11に投稿 ※

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