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週刊牛乳屋新聞#89(令和はバカの時代)

どうも、牛乳屋です。
前回の新聞から改めて「バカ」であることを考えたので今週もこのテーマで記事を書こうと思います。


頭が良いと大失敗はしないけど…

昨日の牛乳屋新聞#88では僕がバカになるキッカケと資金調達の話をしていました。正直申し上げると、VC(ベンチャー投資会社)の社員とは3-4人くらいと話せば資金を引っ張るコツは分かります。今ならいろんなVC社員がSNSで話をしているので、彼らの論理に染まった上で事業計画を作ればどこかしらから数千万円は引っ張ってこれます。しかし、金融屋に株を渡して金を引っ張るのは、自分の右脚を切断して鋼の義足を付けるようなものです。(これは理解し難いことですね💦)

資金調達に限らず、会社での立ち居振る舞いもそうですね。目指すポジションにたどり着くために上司に媚を売り、面倒な社内政治には積極的に取り組む。人生の充実度や理想よりも、組織で上手くやっていくことの方を重視する生き方は日和見主義的で打算的でないといけませんね。

自分が人生を賭しても夢中になれることは、膨大なデータや論理力ではなく感覚でしか見つかりません。極端ですが、着飾った服やプライドを全て捨てて、渋谷のスクランブル交差点を裸で駆け抜けるくらいの思いっ切りの良さが無ければ無理なことなのです。僕は結局裸になりませんでしたが、ストロングゼロをぶち込んで理解できた3つのことを紹介させていただきます。


1.何度でも新しい挑戦を挑める

バカである時は、周囲の空気や意見なんか気にせず、とにかくバットを振り続ける図々しい行動力があります。また、リスクに鈍感になるので三振やデッドボールを恐れず打席に立ち続けることができます。

ユニクロの柳井社長の『一勝九敗』からも分かるように、ユニクロの成長の源泉は失敗を恐れない姿勢です。多くの施策を試し、失敗から学習し、すばやく方向転換をしていくその経営姿勢は、失敗をそのまま放置したあげく、倒産向けて突き進む企業とは根本的に異なっています。

お利口だと、相手の立場に立ってとか周囲に迷惑をかけないようになんて考えてしまいます。ただ、そんなことを考えていると、新しい挑戦のリスクや周囲への影響を計算してしまい、打席に立たなくなるのです。

ヒットやホームランを打ったら周囲の人は挑戦者を自分の存在を認めて、「あの人とは昔からの知り合いです」と言って付いてくるようになります。相手の立場や周囲なんて深く考える必要は無いですし、「相手の立場を考えろ」と言う人は基本的に邪魔したいか嫉妬しているので無視してOKです。


2.他人と比較する無駄な時間を無くせる

バカには周囲を何とも思わない図々しさがあるので、基本的に振り回されずに生きていくことができます。

生真面目だったころ、「大学出て留学もしているのに何でこんなことやってるの?」と言われて真に受けたことがありました。SNSや周囲を見渡せば、GO TOキャンペーンで高級ホテルに連泊していたり、美味しそうな料理の写真をインスタに上げていたります。そんな周囲を見ると、ほぼワーキングプアの僕は、どうしても自分を卑下してしまいたくなります。

でも、ストロングゼロを一気飲みして気付いたのです。「人は誰もが孤独を埋めることができないからSNSの世界では威勢が良くなるんだ」と。アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローは「誰もが、他者から尊敬されたい、認められたい欲求がある」と言っていました。孤独を埋めるための情報発信をしても見てはくれますが心配してもらえることはありません。自分のことを本気で心配してくれるのは自分と、たぶん両親だけです。

くだらないプライドや保身の果てにカッコつけ、ビジネスを失敗させたり、成長できずに終わってしまうくらいなら周囲に心を動かされずに突き進もうと決めました。頭いいと不退転の決意よりもリスク回避の選択肢を考えるので、バカにしかできません。他人と自分を比較して卑下している時間とエネルギーの消耗は本当に無駄なので、前に進むしかないのです。


3.自分の人生を生きて、豊かにできる

バカは周囲に対して鈍感なので、強い好奇心と探求心で自分の好きなことを極めていくことができます。

最近は、「貯蓄が2000万円無いと老後は生きていけない」と謳われたり、アラフィフ(50代)を狙った商売が横行しているように思えます。アラフィフの不安感の根源には金もあるかと思いますが、自分の人生を生きてこなかったことに対する後悔と残された人生への強烈な焦りがあるのではないのかと感じることがあります。

資本主義社会においては、金があれば手に入らないものはありませんが時間だけはどれだけ金を積んでも買うことはできません。ただ、超富裕層と貧困層が唯一平等であるのは過ぎ去る時間だけです。その時間を他の誰かに認められるために使うのか、それとも自分の好奇心や探求心のために使うのか、これだけで10年後20年後に振り返った時に充実感か後悔かに分かれるのではないでしょうか。

ただ、僕は既に社会のレールから外れた輩です。輩なら輩なりに、限られた時間を自分の好奇心と探求心だけに従って新しい挑戦に踏み切っていこうと思います。上手く行けば良いですし、失敗したら国の救済制度を使いつつ新しいことを続ければいいのです。自分の脚で立って進み続けるのです。

人に迷惑をかけない人生はクソ

心理的なハードルがあるため、誰もがすぐバカになることは難しいと思います。ただ、他人の生き様にケチを付けず遠目で眺めることはできると思います。

私は、「人に迷惑をかけない人生はクソ」を座右の銘にしています。詳しくは以前の記事に書いていますが、迷惑を迷惑だと考えることで他者の存在が許せなくなるからです。

バカであることが少しずつではありますが、面白がられる時代になっていると感じています。自分の脚で立つのは辛い時も多いですが、楽しいことも多いです。バカな自分を受け入れてくれる周囲に対してはたまには感謝しながらも、これからも多くの人に迷惑をかけ続けていこうと思います。

たぶん、どこかで大当たりしたら迷惑をかけた方々に恩恵が及ぶと思っています。その時に帳尻を合わせればいいんじゃないですかね!

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