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shunsukesatake
ABクイズ
名詞の学習は、他の品詞の学習と少し違います。
中学国語で名詞を学習する頃には、
英語で具体例を掴んでいるし、
「物の名前を表す言葉」などとして小学校で学んでいます。
ですから、
いきなりクイズで入ります。
今日は最初にクイズを出します。
ABクイズです。
Aは、すいか、うきわ
Bは、バット、ホームラン
さぁ、仲間分けのルールが分かりますか?
生徒の何人かがすぐにわかったと笑顔になります。
例えば、
(Aは海で、Bは野球だ!)
とか思っているのでしょう。
わかったという人は手をあげてください。
なるほど。
それでは、
わかっている人は、ルールではなく、
「〇〇はAで、△△はBです」
と答えてください。
ルールがわかっているなら正解できるはずです。
と、わかっているか確認できるが、
他の生徒はまだ考えられる形で確認します。
子どもたちは、
「Aはぼうしで、Bはボールです」(Aひらがな、Bカタカナ )
などと色々なものをあげますが、
「それはどちらもAですね」
などと返してあげて、
データを増やしてやります。
タイミングを見計らって、
実はこの分け方、
Aは「Bではない」というルールで分けられています。
共通点はBにあるのです。
とヒントを公開します。
その中で、
「Bは細長いものかな…?」
とつぶやく生徒がいます。
「Aはとけい、Bはえんぴつ」
とその子は言います。
なるほど。
その分類は合っている。
でも、
ミミズはAだよ?
どんなルールかな?
と、問い返すと悩んでしまいます。
「ごぼうが邪魔だー!」
とか言っています。
必ずとは言いませんが、
ここで正解を出す生徒がいます。
「Bは「本」で数えるもので、Aはそれ以外です。」
ここまで、名詞について説明はしていませんが、
生徒が発表した例は全て名詞でした。
ゲームを通して、名詞について考えた上で、
文法上のポイントを確認します。
まず、品詞分類表に沿った、
「自立語」「活用しない」「体言と呼ぶ」
などを復習して、
名詞の種類を押さえます。
名詞の種類は5つあります。
⑴普通名詞一般的な事物の名を表す
⑵固有名詞人名、地名など特定の事物の名を表す。
⑶数詞数量や順序を表す
⑷形式名詞元の意味が薄れて、普通ひらがな表記する名詞
(例)〜こと、〜もの
⑸代名詞
事物や人の名の代わりになる名詞
と、教科書通りの確認をする中で、
次の様な話をします。
この中で、1番いい加減なルールがありますね。
そうです。
⑴普通名詞です。
大体「一般的な」って誰が判断するんですか?
トイレが詰まったときにつかう道具の名前を知ってる人はいますか?
すっぽん?ずっぽん?
いえいえ、あれは、
ラバーカップって言うんですよ。
一般的ですか?ラバーカップ。
知らないですよね。
でも、普通名詞なんです。
これは、最初にやったクイズと同じ考えなんです。
⑵〜⑸の基準に、
当てはまらないものは全て⑴なんです。
だから、
種類を見分けるときは、
⑵〜⑸のどれかを疑って、
それでなければ⑴だと、
消去法で考えましょう。
と言って、問題演習へ行きます。
こんなクイズの活用で
楽しみながら名詞に親しみながら、
考え方の予習もできるので、
オススメです。
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