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半導体 5/6 〜ソニー 2022年度決算

2022年度決算

4月28日に、ソニーグループは2023年3月期通期業績を発表した。売上高が11兆5398億円(前年度比16%増)、営業利益は1兆2082億円(前年度比59億円増)で、いずれも過去最高を更新。為替好影響、イメージセンサー、ゲーム、映画、音楽でそれぞれ大幅増収。

2023年度見通し

2023年度通期の見通しは、売上高はゲームやイメージセンサー、映画で増収になるものの、金融分野の大幅減収、ET&S分野の減収によって前年度比398億円減の11兆5000億円。営業利益も金融分野およびイメージセンサーの減益によって同382億円減の1兆1700億円と見込んでいる。純利益も同971億円減の8400億円になる見通しだ。

イメージセンサーの見通し

2023年度のイメージセンサー市場の見通しについて、中国市場に関して流通在庫を見ると楽観視できない状況。ミドル/ローエンドのカメラ向けセンサーについて、競合の在庫が非常に多く、かなり価格が崩れる見立て。北米とアジアのスマホ市場の回復時期について、もしかしたら2024年度にずれ込むかもしれない。一方で、この厳しい環境にあってもモバイル機器向けセンサーの大判化や高画質/高性能化のトレンドをけん引しており、ソニー製が搭載された中国メーカーのモバイルが次々と市場投入されている。ソニーの半導体事業は、スマートフォンやデジタルカメラに欠かせない「イメージセンサー」が中心。ソニーがロジック半導体の設計を行い、その設計データをもとにTSMCがマスクを設計して製造する。製造後、マイクロン等のメモリメーカーから購入したDRAMとソニーが生産したピクセルと張り合わせる。パッケージングは台湾のASE(OSAT)などで各種検査後、iPhoneの場合は中国Foxconnが組み立てを行う。

出典:ソニーのホームページ

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