エルデンリング考察、メスメルとその関係のまとめ

エルデンリングのDLCがだいたいプレイが終わってその考察がしたい欲求が強い。
ので各所の考察記事とかを読んだりして自分なりにまとめてみます。
自分で考えたものではないのも交じってますのでそういうものとして読んでください。

●メスメルの妹(確定)

メスメルの種火のテキストにある

メスメルもまた、その妹と同じように
火の幻視を宿していた

メスメルの妹とはまぁ無から新規の人物が出てこない限りは各所の考察で言われている通り十中八九メリナで間違いないと言っていいでしょう。
芋づる式にメリナが言及する母=マリカも成立することになります。

●メスメルはデミゴッドなのか(確定)

あまり言及されていないように見えます。
マリカの子であることは各所で言われてはいるんですが、あまり文章でメルメルの事をデミゴッドと指定した文章は見てない気もする。
ただ撃破時の表示がDEMIGOD FELLEDとなっているためほぼデミゴッド確定と言えるかと思います。
基本的にフロムの撃破時メッセージはかなり重要なウェイトを占めているのでメスメル=デミゴッドは確定としてもいいかと思います。

ちなみにデミゴッドの定義なのですが、おそらくは大ルーンなどは関係なくマリカの血が含まれる者という単一の定義で縛る形になるかと思っています。
ただライカードとかの大ルーンを見る限りだと生まれた時からデミゴットと言うわけでもないようで、ある程度なる、ならないが存在するようにも見えます。

彼らは、ラダゴンが女王マリカの王配となった時
外戚としてデミゴッドとなった

正直ここ辺りについては厳密にこうなればデミゴットと言うのは解りづらく、DEMIGOD FELLEDが出るならマリカの血筋……ぐらいの気持ちで受け取るしかないかもしれません。
メスメルは他所からの子と言う仮説なども見ましたが、基本的にデミゴッドとしての血は流れていると思われるのでその仮説は根拠なしと出来るように思います。

●メスメルの大ルーン

これですね。
実はプレイ前はメスメルの大ルーンはエルデンリングの上の輪を構成する大ルーンだと思っていたのですが、なんと落とさなかった。

ミケラ、マレニア、(生まれなき者)のマリカ×ラダゴンによって生まれた兄弟が左の輪を構成し
ラダーン、ライカード、(そしておそらくラニも)のラダゴン×レナラによって生まれた兄弟が右の輪を構成
モーグ、モーゴッド、ゴドリック、(おそらくはゴッドウィンも)などのマリカ×ゴッドフレイの血筋である一族が中央の要の輪を構成する、と言う形でエルデンリングは構成されていると思われ。
少なくともゴドリックの大ルーンからゴドリックの輪は中央の輪=要の輪とされています。

その大ルーンは、要の輪とも呼ばれ
エルデンリングの中心に位置していた
エルデの王、ゴッドフレイとその子孫たち
黄金の一族は、最初のデミゴッドであったのだ

モーゴットの大ルーンから彼の大ルーンも要の輪であると解るのですが。

その大ルーンは、幹を持つ要の輪であり
それは二つの事実を示している
忌み王が、黄金の一族として産まれたこと
そして、確かにローデイルの王であったことを

その要の輪が中央の一つなのか、中央と上の二か所なのかは文章上からは読み解けない部分でもあり、仮に中央上部が要の輪でない場合は対応する大ルーンが存在しないという状態でした。
昔作ったちゃちな図があるので置いておきます。

ただ結局は落とさなかったのでこの考察はお蔵入りと言うか不成立と言うかそんな感じに。
なぜ落とさなかったのかと言う部分については明確な答えは出しにくいんですが、影の地が隠されたのがエルデンリングが砕かれる前だったとかそういう感じになるとは思うんですが、どれも想像の域を得ず。
またそもそも持っていないのか、あるいはラニのように放棄したのか、とかそういった部分も不透明で現状では何とも言えませんねぇ。

これに関しては正直ちょっと悔しい。

●メスメルの父とは

今回の本題。
ファン大論争のメスメル父問題。
大ルーンの家系問題にもかかわる超大きな問題です。
ただ、これについても明確な答えは出しにくいです。
3つの要素からラダゴンの説が強いというのが現状ですが、若干時系列問題などややこしいこともありどれも確定と言えるほどの確度が無いのが現状。

・命名規則
それぞれの家系に命名規則があります。

ゴッドフレイ一族は若干特殊と言うか正直あいまいで、Gイニシャル、あるいはgが含まれる、あるいはgodで始まるのですが、忌子二人は若干正規の名づけがされているか怪しい部分もあるので少し参考にしにくいです。
参考記事が間違ってたらあれなんですけど、モーグとモーゴットのモーって綴りが違うんですね。
モーを取り払うと全員がGイニシャルとなるのでモーの意味合いが解ると少し解像度が上がるかもしれませんが綴りが違うとなるとこれはどうなんだろう。
ちなみにMはマリカ側のイニシャルですし、この二人は要の大ルーンの上の輪を担当していた可能性もあるので、いろいろ隠れた意味がまだありそうな気もします。

ちなみにモーグが自分の王朝にゴッドウィンと同じつづりのウィンを付けているのですが、モーグウィンからモーを取り去るとGwyn, Lord of Cinder、薪の王グウィンと同じになります。
これはほんと意味は無いですが、たぶん。

モーグ(Mohg)モーグウィン(Mohgwyn)
モーゴット(Morgott)
ゴッドウィン(Godwyn)
ゴドフロア(Godefroy)
ゴドリック(Godrick)


レナラの家系はみな
ラニ、ライカード、ラダーンとRのイニシャルで始まる家系。
これは偶然かラダゴンもRです。

そしてマリカ×ラダゴンの家系はマレニア、ミケラと全てマリカのMから始まります。
メリナ、メスメルのイニシャルもMなので、命名規則上はラダゴンとの家系の可能性が高くなります。

・蝶
幼生蝶
エオニアの蝶
燻り蝶
黒炎蝶

の4種の蝶がそれぞれ

幼生蝶=ミケラ
エオニアの蝶=マレニア
燻り蝶=メリナ
黒炎蝶=メスメル

に対応しているという考察。
まぁこれもほぼほぼ確定とは思います。
ただそれが=ラダゴンとの子であるかというとそこはまぁ、対応しているだけとも言えなくもないです。

・赤髪
ラダゴンの子供はかなりの高確率で赤髪を引き継ぎます。
ラニも遺体を見るに生前は赤髪っぽかったですし、ライカードのみ明確な髪色の資料が見当たらないのですが、赤、もしくは金と思われます。(レナラは金髪ではないのでおそらくは赤とは思う)
メリナ・メスメルともに赤みの強い髪色をしていますし(メリナはちょうど金が混じったようにも見えます)これも説としては強めです。

・時系列の謎
ちょっとこれは私もしっかり理解できていない部分でもあるんですが、
メスメル関係の時系列で確定しているだろうという事はおそらく二つ。

猪乗りの追憶からメスメルはラダーンよりは前に生まれていることが解ります。
ガイウスについては重力魔法の兄弟子という意味合いだと思いますが。

共に獅子の兄であったが故に
そして、その生まれを呪いと呼ばれたが故に
ガイウスはメスメルの将となり、友となった

またレラーナの兜から読み取れることは多いです。

カーリア王家の長であったレナラは
家を捨て、メスメルを追った妹に
艶やかな、長い黒髪を贈ったという

まず「追った」という記述から=メスメルがどこかに向かったのに同行したという事が読み取れ、それは基本的に影の地の粛清に同行したと考えるのが自然かと思います。(ほかにメスメルが行きレラーナが家を捨てて追うシチュエーションが無いので)
また黒髪を送るという行為はそれを祝福、あるいは応援している様子と取れる、少なくとも好意的な物だと取れるため、メスメルが所属していたであろうローデイルとレナラのリエーニエが関係性が良くなく情報のやり取りなども無かったであろうリエーニエ戦役前の可能性は低く、またレナラが正気を無くしたラダゴンとの離別後である可能性は限りなく低いと思われます。
つまりここだけを見るのであれば、メスメルが粛清に影の地へ向かったタイミングは第二次リエーニエ戦役終結後から、ゴッドフレイ追放、およびラダゴンがレナラを捨てるタイミングより前、この間の期間である可能性が高いという事になります。
この間であればラダーンも生まれていますし、その間に交流や関係性があってもおかしくありません。
あと実のところモーグ、モーゴットの生まれが角人の粛清に関する呪いと関係しているかもと考えてたんですけど、この時系列だとそれはなさそうですね。
どちらかと言うと二人の出生が粛清の最終的な引き金になったという方が考えられそう。

ラダゴンの出現タイミングが明確でないのですが一般的にはリエーニエ戦役付近がラダゴンが表立って歴史に出て来ています。
少なくともゴッドウィン三兄弟の生まれ後に神人が出来なかったためのアプローチとしてラダゴンが用意された側面があるのでそれ以前の可能性は低いです。
そのためラダーンの兄と考えるならラダゴンを親とすると時系列がおかしいという考察が多く見られます。

戦役以前だと確かにまぁ、マリカはゴッドフレイと婚姻状態(?)にあると思われますし、戦役中にマリカとラダゴンの子供が生まれました、と言うのも周囲が?と思うようにも感じます。戦役後ラダゴンとレナラが結ばれたタイミングはなおさらですね。
隠し後であれば……とも思いますが、今でこそ影の地に隠れていますが、メスメルが隠し子という印象は無いんですよね。
確かにメスメル軍が黄金樹勢力から疎まれていたと見れる文章は火の騎士シリーズからも読み取れるのですが、疎まれる=認知されているという事なので、姿なきモーゴットとは異なり表舞台にいたように思われます。

彼らは皆、黄金樹の貴族であったが
メスメルに忠誠を誓ったが故に
疎まれ、故郷を追われたという


ほか全体的な雰囲気からしてもレナラ、ラダーン、ガイウスなど表向きに活動していた人々とも交流や関係性、認知があり特に近しい人にはメスメルは好意的にとられている部分もあります。
隠し子としてひそかに生まれ育てられたというよりは、普通にマリカの祝福で生まれなどを隠してデミゴッドとして生活していたといった印象が強いです。
時系列的に完全におかしい、ありえない、というわけではないんですが、もうちょっとほかの答えがあっても不思議ではないといった感じ。

・単為生殖説の話
そんな中でマリカの単為生殖説が優勢になってきているようにも思います。
出来る出来ないについては分け身などの要素もエルデンリングにはあるので基本的にはできるのではないか、と言う前提で進めます。
イニシャル問題はマリカ単体の子なので問題なく、蝶問題はマリカのみ(神のみ)から生まれた子と言う意味ではくくりが成立します。
赤髪問題ですが、基本的にはラダゴンはマリカなのでラダゴンが受けている呪いはマリカが受けていても一応不思議は無いんですよね。
どちらにせよ赤髪になる理由が巨人由来だとするのであれば、巨人戦争後の子であるか、マリカ×巨人の子という事になります。
今回は後者については突拍子もなさすぎるため除外しておきたいとは思います。
炎の幻視についても黄金樹を焼く力なので基本的には巨人よりの力だと思いますし、いずれにせよその生まれには巨人の呪いが何かしらかかわっていると見た方が良く、巨人戦争後と考えるのが比較的筋が通るとは思います。

ただ……あんまりこのタイミングで子を作る意味が解らないんですよね。
ゴッドフレイとの間に子を作っていこうというタイミングです。

以下は妄想要素が多く含まれるので厳密には考察ではないのですが、楽しかったのでまとめました。

●マリカの不要な部分を切り捨てるとメスメルになりそう


ひとつは巨人の呪いを切り捨てるため
そしてもう一つに蛇の問題があります。

まず妄想とは別に確定しておきたいのが大母の存在です。
女王マリカの大母という事なのでおそらくはマリカの母と考えるのがベターかと思われます。
でその存在と思われるのが巫女村とボ二村にある像(おそらく像

巫女村の木のうろにマリカのささげた髪と一緒に置いてある枝が生えたような不思議な像ですね。
この編み髪を大母にささげたとされているためこの像はマリカではなくその大母である可能性が高いと思われます。
そして大母への供物とされていることもあり大母は亡くなっているものと思われます。

切り落とされた黄金の編み髪
女王マリカの、大母への供物
彼女が何を祈り、願い、告解したのか
知る者は誰もいない。ただその後に
マリカが故郷に戻ることはなかった

そしてボ二村。
そこには母よ、のジェスチャーが得られる首が無いバージョンの大母の像があります。
このジェスチャーは巫女村へ向かう際の道を開けるためにあり、
そこにあるメッセージは

慈悲を。攫われた巫女たちに

です。
で、そのアンサーが

母よ

なんかよく解んないんですよね。
私も、は?ってなりました。

考えてみます。
文章的な補足が無いので妄想よりとなりますが。
「母よ」の母とは、大きく二人考えられます。
マリカ、または大母ですね。
そして母よ、と唱えている側の人間はメスメルまたはマリカという事になります。
この文脈で行くと「攫われた巫女たち」とはマリカたちのことを指す場合と大母たちを指す場合が考えられますが、大母は亡くなっていること、ボ二村に像があることなどを踏まえて、ここでは大母を指していると考えます。
なのでここではこれはマリカ→大母に向かってのものと考えています。
これを平坦な言い方に換えますと

攫われた大母たちのその苦しみを和らげたまえ

みたいな感じじゃないでしょうか
で、「母よ」のジェスチャーですが、何かをささげるような動きをしていると感じられます。
母よ、と言う語感から子どものようにも見えますが、割と手の間隔が広いので、あえて言うと髪の毛、供物としてささげられた黄金の編み髪がフィットするようにも感じられます。
つまりマリカが母の苦しみを和らげるため行った供物の行為がそのまま隠された巫女村への入り方になっている。
……と言う風にも見えます。

母よ、とはマリカが大母へ供物として自身の編み髪をささげた際のジェスチャーである。
と言う可能性。

とまぁ、ここは正直そう感じたという話で脱線なんですが。

大事なのがその像は大母でありその大母と共に置かれている蛇の抜け殻です。
もーあまりにも意味深なオブジェクトであり、あまりにもこれ見よがしに置かれているので絶対関係はあります。
あるんですが、テキスト媒体が一切ないため残念ながらここからも妄想になります。

といっても妄想の方向性としてマリカが自身が持つ蛇の要素をメスメルとして捨てたという方向で考えているので、
マリカの出生あるいは、生存に関する何らかのプロセスに大蛇が絡んでおり、蛇の要素がマリカ側に含まれている、という妄想ですね。
元々は蛇であったのはマリカであり、だからこそ蛇を強くひた隠しにしようとした。
巨人の炎と、蛇の生まれを分け身的な手段で切り離したのがメスメル。
という考えになります。

蛇=メスメルであるという説もたびたび見るのですが、その前提として横にある像はマリカではなく大母の可能性が高くメスメルと大母には直接的な接点はあまり見られない点と、全く無関係の蛇では血のつながりが無いためデミゴッドとしては扱われないと思われる点からその説は少し弱いかなと思われます。

この蛇の正体についてですが、唯一妄想以上の意味合いを付けられるのだとすれば、神喰らいの大蛇、そのものであると可能性があります。
これについては火山館、エーグレーの聖堂に祭られている蛇の抜け殻がおそらく同じものであり、大蛇本体とも類似している点。
脱皮とは基本的に蛇が大きくなる際の手段であり、その流れを示唆してかボ二村→火山館で蛇の抜け殻は大きくなっています。

大母と神喰らいの大蛇の子がマリカなのか……というのも無くはないのですが、実は大蛇はおそらくメス。
そこにはなんと大蛇の産みに関するテキストが存在するからです。
それは蛇人の遺灰(重要なテキストとするには少し微妙なアイテムにも思う……)

溶岩の鞭を振るう、異形の蛇人の霊体
遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇は
デミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落としたという

正直だいぶキツイとは思うのですが、おそらく唯一直接的に神喰らいの大蛇が何かを産んだとしているテキストが偶然にもあるんですよね。
大母はデミゴッドでも神人でもないと思われますが、何らかのプロセスとして喰らい、産むという機能が神喰らいの大蛇には備わっているとも取れる文脈なので、大母を食らい、そしてマリカが産み落とされた可能性も無くは……無いか?
その場に転がっている材料から出せるのはこの程度かと思われます。

一応説の補足のためにマリカに蛇の要素が無いか探して回ったのですが、
マリカ=説がある宵眼の女王の配下である神肌の貴種の尻尾が蛇(おそらく蛇)であり神喰らいの大蛇とも関係が示唆される点(パーツも似てるらしい?)、その彼が守るエーグレーの聖堂に例の抜け殻があるぐらいで、直接的に蛇を感じさせる要素は見つけられませんでした。

最後に串刺し公の追憶から得られる情報ですが

メスメルの中には、邪な蛇が蠢いていた
母は、その瞳を封印の祝福に入れ替え
それでもなお、彼を影に隠した
はじまりの罪と、忘れ得ぬ憎しみと共に

とあります。
蛇を封じただけでなく、そのメスメルをも影に隠す。
必要以上に蛇が表立つのを恐れ、隠しているように見えます。
基本的にマリカは慈悲深く愛の深い人物のように描写されていますが、これはメスメルを守るためというよりはメスメルの蛇自体を隠ぺいするため、というニュアンスの方が強く感じられます。
それでもなお、と言う部分が必要以上にといったニュアンスを持っている感じですね。
忘れえぬ憎しみとはおそらくは角人についてでしょう。
隠したとあるので、これも表には出したくなかったものだと思われます。
虐殺そのものについてかもしれません。

そして一番気になるはじまりの罪。
これが何かは明確には判りませんが基本的に何か影の地でマリカはやらかしてるんですよね。
これは編み髪にある告解(神のゆるしを受ける行為)とも共通するので何かをやっています。
角人への裏切りを行ったとしているセリフと対応しているようにも思われます。
ただ裏切りがメスメルの火であるとするのであれば、レラーナ装備の時系列を考えると粛清は結構後の方の出来事なのではじまりの罪とは言い難い。
はじまりの罪、ということなのでエルデンリングをマリカの物語とするのであれば、その最初の出来事と言っても良い事柄が何かあったはず。

なんですが、今のところわかんないし、まだあんまり考察もしてないです。
たびたび出てくる誘惑と言うワードや、マリカが奸婦とののしられていること宵眼の女王やデーティカあたりに少し由来があるような気もしますが。
まぁいいでしょう。
わかんないし。

とりあえず全体的に影の地そしてメスメルはマリカの行為に関しての罪や後ろめたい部分を引き受けているキャラクターであり、そう言った妄想を踏まえるとマリカの分け身として、神マリカとして不要な部分として切り離された要素がメスメルであり、それが巨人戦争後、ゴッドフレイとの子を作る段階で産み捨てられたと考えると妄想ながら理屈は通る気がします。

ただまぁ、それを補足できるような文章が一切見つけられないため残念ながら現状ではただの妄想です。これは。

ちなみにこれについてはメリナも同様で、炎の幻視のほか、マリカ=宵目の女王説が正しい場合、それを捨てている可能性もあり、色々この二人はマリカの性質を強く引き継いでいる要素が多いと思われます。(メスメルも結局片目は閉じてますし)
母からの生まれを知らない様子もメリナにはあり、彼女もまた分け身である可能性は一定程度存在しているとは思います。
まぁ言うてのメリナの眼が本当に宵眼なのかっていう資料は無いですし、
仮説に仮説を重ねているのでこれは忘れてください。

●メスメルは愛されていたのか

これも分からないです。
少なくとも本当にマリカは慈悲深く、角人への復讐と思われる粛清が異様に見えるほどには愛にあふれた側面が見えてくることがあります。
巫女村の祈祷とかもそうですし。
メリナもモーゴットもおそらく愛されています。
ただ、かなり後ろ暗い人物であるのも間違いなく、相当色々やっていることは間違いないですし、その一つにメスメルが含まれているとは思われます。

少なくともメスメルは愛に飢えている様子が強く
結局最後は母を憎みながら消えていきました。
比較的に似た境遇にありながら、ゴッドフレイに抱かれておそらくは誇りを感じながら消えて行ったであろうモーゴットと比べると本当にその落差が大きいと思います。
やっぱこの二人好きだわ……。

考察材料にはちょっと確定要素が無いので触れていなかったのですが、
メスメルの部屋には頭部のあるマリカ像があります。
その造形は狭間の地、影の地にあるいずれとも異なり赤子を抱いた姿になっています。(ベースは影の地のデザインです)
作られたタイミングなど一切が不明なためこれ自体を考察材料にすることはできませんが、
それを自室に置いていることを考えるに、間違いなく母を強く意識していることは事実ですし、生まれたばかりのころを想っているのかもしれません。

あ、いや、でも、これを分け身とするのであれば、分け身って赤ちゃんとかできるの……?とかなりますし、色々考察が崩れるような気もします。
メスメルの妄想?
願望?
いやまぁ、フロムの考察なので、上の方二つの確定と付いている要素以外は全然不確かなものとして見てもらうのが一番だと思いますね。


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