たとえがわかりづらい場合

「たとえばさ、俺が古代ローマでセロ弾きをやってたとするじゃん?そこでね、急にムロツヨシがやってきたとしても、俺は驚かないわけ。というか驚けないのよ。なんでかっていうと俺はムロツヨシを知らないから。というか知れないのよ。いや今は知ってるよ。今の俺はムロツヨシを知ってるんだけど、古代ローマにおいてはムロツヨシという存在を知るすべがないじゃない。だから当時の俺はタイムスリップには驚くけど、ムロツヨシだーっていう驚きはないわけ。有名人だーっていう。で、それを踏まえてなんだけど、じゃあそのムロツヨシが俺にガストの割引券を渡してきた場合、それを俺は使えるのかっていう話題に移行したくて。ふつうは、使えないだろって思うよね。だって割引券は何千年もあとに価値が生まれるものだし、古代ローマにガストってないはずなんだよね。だけどさ、もしそれを受け取った俺がそのあとトイレに行って、大をしたはいいけどトイレットペーパーがないという状況に直面したとする。そこでね、トイレットペーパーの代わりにガストの割引券を使ったとしたら、あ汚い話でごめんね、それはガストの割引券を使ったっていう立派な事象として認められうるはずなんだよね。でだ。ここからが本題なんだけど、結局じゃあ古代ローマでガストの割引券を使った俺にとって、ムロツヨシってどんな存在かってことなのよ。ね?俺は何が言いたいかっていうと、ムロツヨシ側は割引券を割引券として渡したにもかかわらず、使った俺の側からするとムロツヨシって、おしりを拭く紙をくれた存在、ってことになるわけ。わかる?」

「結局何が言いたいの?」

「ムロツヨシっていい役者だよね」

おしりんまるwwwww