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この社説が気になる(2024.7.30)

5紙10本の社説の中で、重なった話題が3つあった。
日米2+2には日経と産経が触れた。
毎日と朝日は、コロナの感染拡大と佐渡金山の世界遺産登録で2本とも話題が重なった。佐渡金山の言及は、28日に産経も行っており、それとの主張の違いを読みとりたい。
今日注目するのは、全国学力テストの結果に触れた読売の一本。
中学の国語の正答率が低く、技能別には「読む」の正答率の低さや、記述式の成績の悪い点に注目している。
本を読まなくなっている、との指摘もあるが、団塊ジュニア世代の私も中学生当時を振り返るとそれほど本を読んでいなかった。それゆえか、国語はほかの科目に比べてテストの点数が取れていなかったかも、と振り返る。やはり活字に触れる機会を持たせることは必要か。
最近の傾向として、SNS普及で短文でのやり取りが広がっていることも問題では、とも指摘している。それならば中学生だけではなく我々大人も同じ。素早いレスポンスが大事とばかり、短時間で拾い上げた言葉に反応することが増え、読み落としている部分がないか、わが振る舞いを省みねば。

日米2+2に言及した社説
[抜粋]日米間の指揮統制の連携を「軍事一体化」と懸念する声もあり、政府は国民に丁寧に説明すべきだ。日米協議でも米国に対して受け身ではなく、主体的に働きかける姿勢が重要だ。日米協調による抑止力の強化が外交力につながるとの言葉も実践してほしい。↓

[抜粋]中国は核戦力を急速に増強している。北朝鮮は核の運搬手段であるミサイル戦力の強化に走っている。ウクライナを侵略するロシアはしばしば核恫喝(どうかつ)をしている。日本に脅威を及ぼす専制諸国家の核戦力が増強されているのに、日米は会議を開いているだけ、では心もとない。↓

コロナ感染者の増加・佐渡金山の話題で重なった朝日・毎日の社説
[抜粋]懸念されるのは、経済的な理由による受診控えの広がりだ。医療費負担への国の補助は、3月末で終了した。自己負担が3割の人はコロナ治療薬に1万5000~3万円程度かかる。猛暑で体力が低下しがちな時期でもあり、重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある人へのケアが欠かせない。↓

[抜粋]連日の猛暑も重なり、消防庁に報告される救急搬送の困難事案も高止まりしている。まもなく病院や診療所の業務が縮小するお盆の時期を迎える。「症状があっても診察してもらえない」「入院先が見つからない」といった事態を招かないよう、まずはそれぞれの自治体で地域の医療態勢を点検することが求められる。↓

[抜粋]長い歴史を持つ隣国同士であるだけに摩擦の種は少なくない。重要なのは深刻な対立に発展させないことだ。さまざまなレベルでの対話を重ね、安定した関係を作る努力を続けなければならない。↓

[抜粋]強制労働か否かの見解が日韓で食い違う中、「強制」の表現は避けつつ、過酷な労働環境にあったことを現地で展示することで両政府が折り合った妥協の産物とはいえ、直視すべき事実であることに変わりはない。↓


その他の各紙の社説
[抜粋]日本は世界最大のクロマグロの消費国で、資源回復の恩恵を最も受ける。21年に、水産卸会社が漁獲の一部を報告せずに取引したことが発覚した。不正は国際的な信用を失墜しかねない。↓

[抜粋]戦後80年近くが経過し、実際に迫害に遭った当事者は少なくなった。それでも、ブラジル政府が過ちを認め、名誉回復を図ったことは、評価できる。↓

[抜粋]パリ五輪における兄妹のドラマも、大観衆の存在抜きには語れない。東京大会が「本当の五輪」といえなかったことは今さらながら大いに残念だった。↓



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