見出し画像

この社説が気になる(2024.8.4)

内容に重なりのない、多彩な話題を採り上げたきょうの各紙の社説。
産経が触れた奈良の鹿への虐待。神の使いとして保護されてきた背景に触れ、この国の伝統に重きを置く姿勢が出ている。
朝日は高校野球の改革に言及。夏の暑さが苛酷になったなどの環境の変化に対応した策を望む。同紙が後援しているせいか、東京五輪の開催に関して現れた批判的な口調が封じられている点も興味深い。
注目するのは、ビーチのビジネス利用を広げる提言をしている日経の一本。
公有地であり、民間企業などが使う場合は国有財産法などの多くの法規制がありそれをクリアする必要がある、という点を初めて知った。
台風、地震による津波などのリスク、自然環境が破壊されることへの危惧などの反発もありそうだが、今後の動きに注目したい。

その他の各紙の社説
[抜粋]おりしも米景気は後退する懸念が強まってきた。欧州や中東の戦乱も収束には程遠い。こうした環境で、分断をさらに深めるだけの中傷合戦を米国の有権者は望んではいまい。↓

[抜粋]議長国は、閣僚理事会などの進行が主な役割で、EUを対外的に代表するわけではない。オルバン氏が議長国の立場で、EUやウクライナと事前協議もなく訪露し、EUと異なる政策を伝えたのは、明らかな独断専行である。↓

[抜粋]日韓は、どのような展示の内容にすべきかなど、対話を重ねた。韓国側が最終的に、金山の登録を容認したのは、日本側の対応を評価したことに加え、日韓の友好関係を大事にしたいという思いがあったためだろう。↓

[抜粋]奈良のシカは古来、神の使いとして保護されてきた。信仰に関わるシカをいじめたり粗末に扱ったりすることは、日本の伝統的な精神文化を冒瀆(ぼうとく)する行為に他ならない。日本人、外国人双方の観光客をはじめシカと接する人々には、良識ある行動を望みたい。↓

[抜粋]武見氏は「一つの国だけでワクチンや薬を緊急時に短期的に開発することは難しい」と語った。他国との協力は必要だが、国民の命と健康を守るため、連携を進めるべき相手は自由や民主主義、法の支配、基本的人権といった価値観を同じくする欧米などの国々だ。↓

[抜粋]安全保障環境の変化に応じて、自衛隊の活動範囲が広がる中、組織の緩みが放置されたままでは、任務にも支障が出かねない。政府は文民統制を徹底し、国民の信頼回復に努めなければならない。↓

[抜粋]プーチン政権が、交換の「駒」として欧米の民間人らを拘束していたのだとすれば、言語道断だ。今回の人質外交に味をしめ、外国人の恣意(しい)的な拘束を繰り返すようなことは許されない。↓

[抜粋]最大の弊害は、膨大な税収が失われることだ。寄付額の約3割が返礼品調達に回り、事務経費や仲介業者の手数料なども含め半分が消える。寄付先は人気の特産品を持つ自治体に集中し、利用者が多い大都市は多額の税収を失う。↓

[抜粋]18歳以下の海外の大会では7回制が主流であることも参考に、少子化に伴う野球部員数の減少や、夏の猛暑に代表される社会環境の変化、投手の肩やひじのけが防止をはじめとする健康面への配慮など、幅広い視点からメリットとデメリットを整理していくという。↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?