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自傷行為について 研修会報告

みなさま、こんにちは。

昨日は、この本を紹介しつつ、
自傷行為について考える研修会を実施しました。

『自傷・自殺する子どもたち』
(松本俊彦 著 合同出版)


参加者は、
教員や療育施設職員、
精神科で勤務する臨床心理士、医師、作業療法士、
大学院生など、
多職種で話し合う機会となりました。


最初に、
一人の先生がこの本をベースに、
自傷や自殺についてミニレクチャーをしてくださいました。

その後、
自傷行為がみられる子どもたちとのかかわりを
事例を通して学び合う時間となりました。


   「自傷の多くは、
    怒りや
    不安・緊張、
    絶望感
    孤立感といった
    不快な感情を軽減するために
    ―それも、
    誰の助けも借りることなく、
    独力で軽減するために―
    おこなわれている
    (上記の本の18ページ)」


研修会でのディスカッションの中では、
「怒りをどう表現していいかわからないことってある」
「人への怒りを自分に向けて自分で傷つけておさめようとしているのでは」
「人に迷惑をかけないために自傷をしているのかも」
「自傷をする本人もつらいけれど、それを支える人も苦しく迷う」
「私にも振り返ると自傷的な行動で気持ちを鎮めることがあったかも」
などなどの意見が出ました。

参加者の皆さんが、
それぞれの立場で、
それぞれが自分のこととして感じたことを
伝えあうことができた会だったように思います。

著者の松本先生は、
人に助けてと言えない人たちが
自傷をする人たちに多いことを語っています。

だからこそ、
やっと打ち明けてくれた時、
助けを求める行動がとれたことを認めてほしいと
語っています。

そして、
支援者の
援助希求能力も大切だと
強調しています。

今日のような研修会を通して、
支援者自身の
不安や孤独感を
分かち合い、
助け合っていけるとよいなと思います。

みなさま、
ご参加いただき、
ありがとうございました。

また、次回もお会いしましょう。

(20191016記載)

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