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HSPだと自覚した日のこと


いつもありがとうございます。金井小羽と申します。よろしくお願いします。

突然ですが、最近「HSP」とか「ADHD」とかいう謎のアルファベットの羅列をよく目にしませんか?
なんだそれ?という方もいれば、よくご存知の方もいらっしゃるかと思います。

タイトルでも分かる通り、私はおそらくHSPです。

この記事では、私が「HSPかもしれない」と自覚した日のことについて書きたいと思います。


そもそもHSPとは?という方もいらっしゃると思いますが、私も詳しくはどういう特性なのかあまり理解していません。恐らく人によって違うと思います。

ちなみに、Highly Sensitive Person の頭文字をとったもので、聴覚や視覚などの感覚が人一倍敏感や人のことを指すようです。


HSPの私が苦手なもの

以下のものが苦手もしくは嫌いです
・夏の朝、カーテンを開けた時に入ってくる眩しい朝日(鋭い光)
・帰宅後にリビングのテレビにて大音量で流れている野球中継(野球が嫌いというわけではありません)
・集団行動(できるけど疲れる)
・自分だけでなく他の人が怒られている場面
つまり、鋭い光や大きな音(これは場合による)、そして他人の言動などにとても敏感なのです。だから、多分私はHSPなんだろうな…と勝手に思っています。

私は元から、怒りのあまり泣きなくもないのに涙が出るという、側からみれば「なんだアイツ」みたいなタイプの人間でした。
社会人1年目のある日、その特性が遺憾なく発揮されてしまったのです


HSPの特性が職場で爆発した

とある書類を上席に回すよう、先輩から言われた私。着任して2、3ヶ月目の頃だったかと思います。何の書類かわからんけど、回してと言われたのでとりあえず上席に回しました。

これがよくなかった。

「何?これ」と上席。
今でも何の書類か覚えていない(今でもその業務を習得していない)くらいなので、おそらく何の書類なのか分からなくて当然なんだろうな…と今となっては思うのですが。
当時は私のいた係が大忙殺されていたので、いつもは直属の上司が見てくれるのですが手が空いておらず(その場にもいなかった気がします)、仕方なく他の上席に書類を回したわけです。

「回してほしいと言われたので…回しました…。」と私は正直に言いました。
もう「何?これ」と言われた時点で上席の機嫌が悪いのは何となく察しがついていました。
「なんで、よく分からないものを回してくるの?」まあ正論だとは思います。だって最終的にハンコ押すのはその上席ですから。

ただ、本当に運悪く機嫌が悪いタイミングにぶち当たったようで、まずご機嫌取り(なんだそれ)からしなければいけない状態。
ですが、ストレスの吐口を見つけたと言わんばかりにそこから上席の悪態を浴びせられることになりました。

「自分でも分からない書類を回すな」「アンタが分かってないものを回されても俺に分かるわけがない」「え、間違ったこと言ってる?」

いや、まあそちらの言いたいことは間違ってはないですよ。ただ、「アンタが分かってないものを回されても俺に分かるわけがない」に関しては反論ありますけどね?もうウン十年も働いているあなたに分からないものが着任2、3ヶ月目のぺーぺーに分かるわけなくないですか…?って思ったんですが、、。

あと、言い方や圧がもうパワハラそのもので、「これが…パワハラ…?」と、むしろ感動するレベル。反省する前に怒りしか湧かなかった。

そして、HSPの私はただただ怒りに震えて。怒りのあまりだんだん相槌の声が震えて涙声になる。

そして追い討ちの一言。
「え、泣くなよ。笑」
いやもう笑うなよと思うんですけど、笑っとったな、あれは。

えっ…社会人1年目の女にパワハラ仕掛けといてこのおっさん何言ってんの…?
と思い始めるともう無理。誰かお願いだから助けてくれと思いながら、消え入りそうな声で相槌を打つ。先輩がさすがに駆けつけてくれてその場は何とかなりました。

もう私はただただ"無理すぎる"状態だったので、一旦休憩室に退避し、気持ちを落ち着けてから机に戻りました。すると、直属の上司が私の机の横にきて「大丈夫?なんか部下泣かせてごめんって言われて『え、僕の部下泣かしたんすか』って言ってんけど。」と

えっ申し訳なく思ってるなら、私に言うべきなんでは…?何その子どもに謝らず親に謝る小学校の教師みたいな…。(私の身の回りで実際にありました)
と思ったんですが、また泣きそうになるのも嫌だったので直属の上司には「もう大丈夫です〜」と答え、その上席を睨みつけてその日は帰りました。

その後、もう「コイツは言いすぎると泣く」と思われたからか、キツく言われることは無くなりました。
代わりに私の同期がサンドバックになっていて本当に申し訳なかったです。いや、悪いのは同期でも私でもなくその上席なんですけどね。


この出来事のそのあと

この出来事があって思いました。
なんで私はすぐ涙が出てしまうんだろうな…と。

調べるとHSPという特性に辿り着きました。
(このあたりくらいから精神がぐっちゃぐちゃになってきたのでHSPもそうですが、うつやら適応障害やら、そういった精神面に関することをたくさん調べていました。)

別にHSPで損したことはそんなに思いつかなかったので、記事の「あなたの個性です。ありのままの自分でいいんですよ。」みたいな言葉に救われたとかはないんですけれど、まあやっぱそういうやつだったんだな…と妙に納得して安心しました。

HSPでちょっと損したのは姉弟喧嘩くらいかな…。怒りのあまり泣いて思い通りに喋れなくなっちゃうので、いつも私が泣いて喧嘩が終わった記憶があります。

私はHSPであまり悩んだことというのがないので内容がふわふわした記事になっていますが、やっぱり泣きたくないのに泣いてしまうのはちょっと不本意ですよね。
これはHSPの特徴かは分かりませんが、もとより集団行動はできるけど苦手、好きだなと思える人より苦手だなと思う人の方が圧倒的に多かった人生でした。
自分の心が狭いというのも当然ながらあるんですけどね。

とはいえ、職場ではニコニコしてるので普通に過ごせています。
ニコニコしている時は意識的に人当たりをよくしているので、集団行動が苦手とはいえその弊害が起こるのは大体一人になった時です。

例の上席の扱いにも慣れました。
機嫌が悪くて話しかけているのに無視されている時もありますが、その時は明らかに忙しくて聞けないという状況を除いて、私も上席の機嫌を無視して話し続けています。後で「聞いていない」と言われても、私は報告しましたよね、と言えるので。
最近も、ちょっと的外れなことでチクチク言われましたがもう「ハイ、ハイハイ。スミマセーーーン。」とテキトーに流して、あとで心の中で、マジで何コイツ…と思えるようになったので、かなり強くなったように思います。
周りの方からも「あの人にその態度でいけるのは強い…」と言われるほど。
あの日、HSPの大爆発を起こしたことを逆手に取り、なんとか世渡りできています。

つまり、モノはどう認識するかによってかなり違うと思います。
あの日、泣いてしまったことにより、逆に上席は周りからかなりの反感を買う形になったようで、もう私にキツく言うことがなくなったんですから。
ですが私も案外その出来事にめげずに、というか、逆に利用して強気でいるわけなので、本当にHSPをどう認識するのかによって全然変わってくるなと思いました。

もし、またあの時と同じ状況に陥ったら。
今の私ならネチネチ言われ始めたら「あ、はい、分からないものを回してすみません。他の方に頼みます。」と言うかなあ…という感じです。急ぎの処理だったしネチネチ言われている時間が無駄なのでね…。


最後に

きっと自分はHSPなんだろうな…とモヤモヤしている方、いらっしゃると思います。
あとはHSPをコンプレックスに感じている方も。

HSPをマイナスに捉えてしまうのも間違いではないと思います。私も完全にマイナスに捉えていないかと言われれば怪しいので。
ですが、もう少し軽く捉えてもいいのかな、とは思います。私みたいに「すぐ泣くと思われてるからか理不尽に怒られること少なくなった!ラッキー!」みたいなね。

もちろん周りが変わってくれればいいですが、それはかなり難しいことなので、まずは自分の持つ特性への認識を少し軽くすることから始めてもいいかもしれませんね。

長々と書いてしまいましたが、もし私と同じような特性のある方で「自分が悪いのかな…」と思っている方がいらっしゃったなら、そんなことはないですよ、とお伝えしたいだけの記事でした。

少しでも心が軽くなれば、またこういう人も世の中にはいるという理解が少しでも誰かに伝わればと思います。


ここまで読んでくださりありがとうございました!

また他の記事でもよろしくお願いします。


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