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拙作語り⑥~六花繚乱ヘキサムライ(その6)

落武者の末裔が戦隊もの、で始まった現代戦隊ファンタジー『六花繚乱ヘキサムライ』。
キャラの設定と要素の振り分け方が気に入ってしまって、派生形として和時代劇になり、メインキャラで八部衆イメージのコスプレを描いたことから何本かショートコミックになり(ここらへんの経緯は「拙作語り①~⑤」を参照されたし)・・・
更に、図書館で借りてきた本を読んでいて、中世ヨーロッパで紋章に使われた色というのが
金(代用色:黄)
銀(代用色:白)





の7色だったというのを知り、
「ちょっと待ってよ。これって過不足なく拙作のヘキサムライさんと一致するじゃん…」
で、『西洋コスチューム大全』(ジョン・ピーコック 著)を見ながらウチの子たちに中世ヨーロッパの時代衣装を着せて描いてみて。
それぞれのキャラに合わせて地域なり職種なりの衣装を選んだので、
「これって、もしかしてこのままストーリーが出来ちゃったりしない?」
って感じで、ひととおりの起承転結を作ってみました(爆)
大筋はもう出来ていて。気力と時間があれば細部をつめて描けたらいいんですけど…和時代劇がまだ絵コンテ中途だから、何年後かって話です(爆爆)

私は数年前に交通事故で利き手を骨折し二度手術もし(内固定と、その抜釘)、外科通いは終了したものの、負荷をかけすぎると痛くなるので無理がききません。
更に言うと、ストレスがかかると蕁麻疹が悪化しやすい(困)
「今ちょっと忙しくて…」
「エンジンがかからなくて…」
「ほら私、スロースターターだから…」
「いざ描こうと思うと『描くほどの、世に出さねばならないほどの作品なのかな』と思っちゃって、手が…」
とかの言い訳とは方向性が違う事情で、セーブせざるを得ない状況なのを御理解いただきたいところです。。

話は戻り。

まとめ画像

自作パロその4?・西洋劇では、描かれた衣装の地位・職業が、ほぼ役柄となり。
紋章色の色名がどうもフランス語なので、キャラ名も欧羅巴人名録のフランス版を見ながら、おふらんす風で付けております。

赤(ヴェルメイユ)/国王/ヴィクトール・デ・ウルス
黒(サーブル)/女官/ベアトリス・デ・コルネイユ
緑(シノープル)/羊飼い/バジル
青(アズール)/騎士/ルイ=シャルル・デュ・ラ・エペ
白(ブロン)/医師/クレマン
黄(ジョーヌ)/仕立屋/ジョンキィ
紫(プルプル)/書記/コンラド

歴史のある家系というか相応の身分のある人には姓に相当するものがあります。
妖霊飼・究子はそもそも妖霊狩ではないので、紋章色にも入ってこないのですが、同じ世界観で絵に描いているので、周辺設定も付けてみて、
桃(ローズ)/次期領主(現領主の孫)/ローザンヌ・デ・ラシーヌ
イラストでは冠をつけてるのだけど、話の上では姫じゃなく領主になったので、ストーリー内では冠を被ることは無いだろうなと(爆)

そして。白(ブロン)には騎士の家系に生まれ育ち、小姓と盾持ちスクワイアとして騎士見習いをしていた過去があり(汗)
騎士の家系出だから、ちゃんと姓的なものもあり。そういう意味での本名はユーグ=クレマンス・デュ・ブークリエ。
こちらの世界観では「騎士の家」は4つあり、エペ(剣)・ブークリエ(盾)・マルトー(鎚)・アルミュール(鎧)。騎士となりうる男子には名を二つ連ねる形式の命名が通例となっている…という設定。このへんは中世西洋の史実的考証無で決めたものです(爆)。
だって自分、日本史選択だったから…(爆爆)
閑話休題。
ただ、彼は親族の騎士の戦死と近しい家族の病死とに接し、また当時当世には画期的な医術書を手にしたこともあって、
「あの時、俺は医者になろうと決めた。騎士になる道を捨てたんです」
しかし色々あって彼と出会った王様は、そんなこんなの事情を知った上でも「お前を騎士となし、これこういう任務に当たってもらう」と許してくれんかったのである(無情)。。
そんなこんなで白には医師と騎士との顔と技能があり、そちらの設定でも絵にしてみてる。

白騎士と桃令嬢。そもそもはアクスタ用に描いた絵をカレンダー表紙にも使った;

別の顔といえば、緑羊飼い・バジルも、とある計画のために最低限の行儀作法を叩き込まれて先頃亡くなったマルトー家の少年の名を借り、白騎士ユーグ付の小姓として王城から旅立つことになる(ファンタジーだね←自分で言った)。なので実は彼にも別に小姓服版の姿があったりする。
それを言うと黄仕立屋・ジョンキィも、常にイラストのような派手な男装をしてるわけじゃなく、王様の服を仕立てるのに王城の作業部屋に籠るときなどはメイド服みたいなのを着ている(笑)

そもそもは戦隊もので各登場人物が自身の担当色の服を着てるとかいう標識づけを継承した形で、キャラの髪色を家系色のニュアンスカラーにした訳なのだけど。
西洋劇になると、少なくても赤髪・黒髪・金髪・銀髪は染めなくても実在するわけでリアリティが増すなあと。
瞳の色を変えたら更に西洋風な感じになるよなぁ…で、こちらの設定として多少瞳の色も変更するキャラが出て。
特徴的だったり物語自体にも関わる設定となるのが、赤王の紫の瞳で、「菫の王妃」と呼ばれた薄命の母妃から受け継いだもの。
そこまでじゃないけど黄仕立屋の金髪蒼眼や白医師・白騎士の銀髪碧眼は筆者的にも「画的に良すぎだろ」と思う。。

こんな風に自前で徹底的に楽しみ尽くしております。
それはもう、誰に気兼ねすることもなく自分の庭でただただ遊び倒すように(爆)。
既存作品の二次創作となると、こうはいかない。。


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