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3月7日

何日か前、母にずっと思っていた事、母や父への不満を打ち明けた。どんな返事が返ってくるか全く想像ができなかったが、心の中に埃のように溜まりきったものに押し潰されそうで夢に見るようになったので決心した。

思えば母は昔からどんな相手にも決して負けたくない、という強い意志みたいなものがあった。気が短くて喧嘩っ早い人だった。それでも最近の母は、私の幼少期に厳しかった事を深く悔いていていい母であろうとしていた。なので私の中にも優しく受け入れてくれるのではないかと淡い期待はあった。

が、甘かった。
母はあまりにも母のままで、心から訴える私の言葉を否定し拒絶して、責めた。
話した内容は、あまりにも嫌な気分になったので記憶を消そうと脳が頑張っているのか、日に日に薄れていく。けれど「私に謝ってほしいわけ?」「私があなたの思い通りにならなくて嫌ってわけね」と、とても娘への言葉とは思えない高圧的で侮辱的な言葉はきっと一生忘れられない。深く深く傷ついたし、一瞬でも母が私の気持ちを受け入れて「辛い思いをさせたね」なんて言ってもらえるのではと、期待した自分が浅はかだった。
この先、子としての最低限の責務は果たすけれどもう母への想いはどこかへ消えてしまった。ただただ自分が少なくとも我が子に対して、生涯そんな言葉だけは吐かないように、どんな事があろうと娘達のことを受け入れていこうと心に誓った。


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