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脂漏性皮膚炎まとめ

どうもコウです。
今回は脂漏性皮膚炎に関する情報がかなり集まったのでここらへんで整理しつつまとめておきたいと思います。

概要と原因

まずは脂漏性皮膚炎についてご説明すると頭皮や顔などの皮脂分泌の多い場所にできる炎症でフケや湿疹、かゆみなどを伴う病気です。
(※アトピー・接触皮膚炎・白癬・酒さ・乾癬など症状が似ている疾患があるので注意が必要です。)

原因については主にマラセチア菌が影響していますが他にも複数の素因があって正確には分かっていません。
今のところは大きく分けて
マラセチア菌の代謝産物
皮脂分泌量の増加
体質
この3つの要因が影響し合って発症すると言われています。(1)

1つ目の「マラセチア菌の代謝産物」はマラセチア菌が皮脂を分解して代謝する際にできる遊離脂肪酸のことです。
この遊離脂肪酸に含まれる「オレイン酸」が厄介でして、皮膚のバリア機能を破壊して炎症反応を引き起こしてしまいます。(2)

2つ目の「皮脂分泌量の増加」ですがこれは上記のようにマラセチア菌が皮脂を利用して増殖・成長するため、多量の皮脂は症状の悪化に繋がります。
増加の原因は主に思春期から始まるホルモンの影響によるものです。
実際に乳児期(※一時期を除く)から思春期までと高齢期には発症数が少ないことから皮脂の分泌量と脂漏性皮膚炎発症との関連性は高いと思われます。(3)

3つ目の「体質」ですが免疫系・神経系、精神疾患・遺伝が関係していると思われます。
具体的な病名などは以下の通りです。(4)(5)

■免疫不全
・リンパ腫
・腎移植
・HIV(エイズ)
■神経および精神疾患
・パーキンソン病
・脳卒中
・アルツハイマー型認知症
・うつ病
・自律神経機能障害
■遺伝
・常染色体劣性遺伝による表皮バリア機能障害

多くの人は遺伝によるところが大きいかなーと思います。
(自分は皮膚が弱くアトピーも併発しているので)
他にも栄養不足やストレス、環境変化や薬物治療の副作用など複数の素因が考えられます。

治療

治療には抗真菌薬やステロイドを使用することで一応症状を抑えることは可能ですがいまいち効かない人も一定数いるもようです。
しかも効果は一時的で症状が出なくなっても薬の使用をやめてしまえば再発する場合が多いみたいです。
薬はあくまでも対症療法ということですね。
薬で効果がない場合は補完療法として薬用シャンプーの使用推奨されます。
シャンプーに関してはこちらに記事がありますのでご参考にどうぞ。

さいごに

以上、脂漏性皮膚炎についての概要はこんなもんでしょうか。
また新しい情報が入れば追記or別記事に上げようと思います。

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