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甲状腺機能低下症(橋本病)とメンタル

これまでは主に体の症状の回復法について書いてきましたが、避けて通れないのがメンタルの部分です。甲状腺機能低下症+過労+うつで休職していた時は毎日が不安と絶望でいっぱいでした。この時はまだ漢方薬とも出会っていなかったので本当に手探りで、「これで解消できました!」という内容ではないのですが、何かしらの参考になればと思います。

これは2013年に甲状腺機能低下症(橋本病)になりチラーヂンを飲んでいる会社員が、漢方薬でしんどい症状を緩和した体験記の続きです。
・甲状腺機能低下症(橋本病)の症状を漢方薬で緩和する【導入編】
・甲状腺機能低下症(橋本病)の症状を漢方薬で緩和する【飲んでる薬と効果編】
・漢方薬ってひと月いくらぐらいかかるの?【実際払っている金額を公開します】
・漢方薬局の選び方【良い先生の探し方】
・甲状腺機能低下症(橋本病)の症状を漢方薬で緩和する【漢方以外で試したものと効果編〜2020】
・甲状腺機能低下症(橋本病)とメンタル
・甲状腺機能低下症(橋本病)とストレス

甲状腺医に優しさは期待しない

健康診断で引っかかってから、東京・表参道の伊藤病院→近所の内科→池袋の南池袋パークサイドクリニック(現在通院中)と3医院にかかりました。内科以外の甲状腺専門医の先生は見事に全員、不調や不安を訴えても「血液検査の数字は範囲内なんだから、具合が悪いなら(甲状腺以外の)他の原因じゃないの?」とドライに言い放つ方ばかりで、特に初期の頃は「なんで唯一の頼みの綱のお医者さんが助けてくれないの??」と常に悲しくて不安定な気持ちでいました。

近所の内科の先生だけは「内科」と言う別スキルがあったため、デパスや睡眠導入剤などの心療内科系の薬を処方してくれたり、点滴をしてくれたりしました。そこで気がついたんです。甲状腺の先生は自分の専門外の医療行為はしないと。今思えば当たり前なんですけど、診療科目に内科や心療内科がなければ、元気が出るような治療をしたりメンタルの薬を出したりはできません。そこから吹っ切れて、甲状腺の先生に不調を理解してもらいたいと言う気持ちは消えました。

ちなみに内科から南池袋パークサイドクリニックに移ったのは、途中でメンタルの薬が不要になったのと、専門病院の方が血液検査の結果が早く出るためです。

経済的な不安

一人暮らしで特定のパートナーもいないため、休職中は「不調を抱えながら今後も働くことができるのか」というのも大きな悩みでした。実家の母からは「あんたとは一緒に暮らせない。働けないなら生活保護を受けて一人で生きろ」と言われ……病気で休職している娘に言うセリフじゃないですよね。でもここまでこじれてしまった関係はそう簡単には直らないんでしょうがないです。

母の言葉はやっぱりショックで「誰かに甘えて生きられたらいいのに」とか「亡くなった父が生きていたら」とかかな〜りうじうじめそめそしました。体調はあまり良くない状態でしたが、傷病手当の額も少ないし貧困だけはどうしても嫌だったので、「◯月には社会復帰する」と決めて就職活動を始めました。もし家族関係が良好ですんなり実家に帰れていたら、メンタルも早く回復しただろうと思います。

孤独から生まれた強さ

この時に自分を救ってくれたのは、悩んだ先にたどり着いた「自分を幸せにしてくれるのは自分だけ」という悟りと「不健康でネガティブな気持ちのまま生きたくない」という強い否定の気持ちでした。優しい家族や手を差し伸べてくれる相手がいる人ならこうはならないでしょう。当時の孤独っぷりと内面の格闘ぶりが我ながらすごいです(笑)

そしてあらゆる健康法を試すようになって漢方薬に行き着き、同時に経済的な余裕を作るために株式投資に本格的に取り組むなどして、何年もかけて今の身体と心と財産を手に入れました。大満足とまではいきませんが、辛い時期と比べたらずっといい状態だし、幸せです。

精神論なのであんまり参考にならないと思いますが、今不調な人や家族のサポートがない人もやり方次第で抜け出せるよ!という実例として見てもらえたら幸いです。

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