金持ちジュリエット
トントントン
今日も執事のロイが私のところにやってきた。
「ジュリエット様、おはようございます。朝食をお持ちしました。」
「はーい。」
「本日はりんごジュースとオレンジジュースどちらになさいますか。」
「うーん、今日はりんご。」
ロイが優しくしてくれるから、パパやママが私に構ってくれなくても平気。それにうちはお金持ちだから欲しいものは手に入る。この世界は最高。
トントントン
「ゆきえー!朝ごはん、早く食べなさい。」
ゆきえの母、あきこは部屋の扉を開けた。
「ちょっと、ママ、いきなり開けないでよ。」
「いきなりって、さっきから呼んでたのよ。
それにそのおままごとセット?早く片付けなさい。
だいたいあんた、40にもなって久しぶりに帰ってきたと思ったらママなんて。母さんって呼んでたじゃない。何かあったなら話きっ」
「うるさい・・・うるさい!」
「ちょっと、あんたナイフっ」
ゆきえは、母に向かっていった。
「この世界を邪魔するやつは許さない。」
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