休職中のなんてことない一日
今日の天気は晴れのちくもり。
午前から日中は大体晴れていて、風も心地よかった。
育てている観葉植物が日光と風を欲しがっていそうだったので、バルコニーに出してあげた。
私もリクライニングチェアを窓辺に寄せて、窓を開けて、一緒に日向ぼっこをした。
気持ちよかった。
私はやっぱりお日様や植物、自然が好きだなと思った。
出勤している夫にLINEをしたら、バルコニーの屋根を出すといいよ、打ち水もしてみたら?と言うので、名案だと思ってやってみると、
やっぱりほんとうに気持ちがよかった。
更に気分が清々しくなった。
植物たちも嬉しそう。
さっき干した洗濯ものたちも風にそよいでいてカーテンも風にそよいでいた。
いつもは閉める網戸も開け放した。
虫が入ってくると嫌だけど、今日はとくに気にならなかった。
トイレに行くと生理が来ていた。
いつもはまたあの辛い数日が続くのかと憂鬱になるけど、今日は、来たのね、くらいで特に気にならなかった。
動画配信サービスのオリジナルドラマを見た。
その作品も今日にとてもぴったりなゆったりとして優しい気持ちになれるようなものだった。
真剣に見入る必要がないけど、なんか少し良い気分になれるような、漢方みたいな感じの雰囲気。
緩急のないこと、今のわたしには必要だった。
お昼にはデリバリーでハンバーガーを頼んだ。
思ったより早く届いて、配達員さんがアメリカ人ぽい人で、オトドケニキマシタ!アリガトウゴザイマシタ!とマスク越しでも元気いっぱい笑顔いっぱいだったので、なんだか得した気分だった。
受け取って部屋に戻るとき、私も顔がにやけていたと思う。
早速、頼んだものを開けると、飲み物は横になっていて、ハンバーガーも少し崩れていた。
なんだかおもしろおかしくて、1人で笑った。
あのアメリカ人(かは分からないけど)の配達員さん、暑い中、一生懸命自転車を漕いで来てくれたんだな(汗だくだった)、すごい笑顔だったしまあいっか、と悪い気は全くしなかった。
1人でハンバーガーを食べながら、ドラマを見て、バルコニーの植物をながめ、空を見上げた。
穏やかだ、と思った。
今の私は穏やかに、何てことない日常を過ごしている。
幸せ、と思った。
休職してから初めてこんな風に思えたかもしれない。何もない日、何もしてない日を責めない日。受け入れて、色々受け流す、それを無理せずに無意識にありのままでやる。
ありのまま、何も考えない、好きなことをしてぼーっとして、いつもだったら気になることもまあいっかと思う。
幸せだと思った。
昼寝をした。
変な夢を見た気がするけど、
よく思い出せないし、それはそれでいいやと思った。
夕方になって、
お風呂掃除をしながら、夫のことを少し思い出した。
夫を選んだ自分が好きだと思った。
浴槽、床、目についたところをピカピカにした。
ジーパンの裾が少し濡れたけど、まあいいかと思った。
洗濯物をたたんだ。
干し過ぎたのか、タオルがカピカピになったけど、よく水を吸ってくれそうだし、なんだかシャキッとしてみえたので気分がよかった。
今日は少し自分が好きになれた。
明日になったら、あと何時間かしたら、あと数分したら嫌いになるかもしれないけど、
ちゃんと自分を好きだなと思える時間を過ごせた。
こんななんてことのない日、
及第点じゃないかなと思った。
夕飯のメニューはいつものように何も思い浮かばない。とりあえずお米をといで炊こうと思う。
別に急がなくていい、あとで考えれば大丈夫。
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