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029 [教える技術] いつでも使えるグループワークの方法

私の授業や研修ではグループワークを必ず入れています。レクチャーや知識伝達が中心の授業・研修であっても、短いグループワークを入れることで全体として効果的なものになります。今回は、いつでも誰でも使えるグループワークの方法と工夫について紹介します。

・いつでも使えるグループワークの方法

コースの本題に入っていくと、途中でグループワークを入れたくなります。私が使っているグループワークの標準的な方法は以下のようなものです。

  1. グループは5±1人(4〜6人)で編成する

  2. お題(テーマ)を提示する

  3. 各自がポストイットに考えをメモする(1分)

  4. じゃんけんで一番勝った人から自分の意見を発表する(1人1分)

この形式でグループワークを行うと、4人の場合、最短で5分間で終了します。実際には、お題の提示やじゃんけんの時間などがありますので、7分前後で完結します。これくらいの時間で終わるのであれば、この形式のグループワークを自分のプログラムの中に気軽に入れることができるでしょう。

この形式のグループワークは短いので、気軽に入れることができますし、その効果は大きいものがあります。次のような効果です。

  • 与えられたお題について考えて、メモを作るので、脳が活性化する

  • 自分以外の多様な意見を聞くことで、自分の考えをメタ認知できる

  • このお題について講師はどう考えているのかという関心が高まる

  • グループメンバーがお互いに知り合いになり、雰囲気が良くなる

この形式のグループワークを行いたいために、私のセミナーでは机をアイランド型に配置してもらいます。そこに4〜6人の参加者がランダムに座るという段取りです。

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