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(151) リアルタイムで参加者が集まってコースに参加することの意味と価値

2021年8月26日(木)

8月21日(土)に、早稲田大学エクステンションセンターの「アドラー心理学入門」が始まりました。土曜日13:00〜16:30の全3回のZoomによるオンラインコースです。コロナ下で対面による講座が開けませんので、Zoomによる開催です。参加者は日本全国に散らばっていました。オンラインになって、これまで参加できなかった人たちが参加できるようになったということが実感できました。

今回の講座で工夫していることは、リアルタイムオンライン授業では、応用と実践を中心にして、グループワークや質疑をアドリブ的に実施するということです。もちろん、その基礎となるアドラー心理学の考え方や理論は説明します。しかし、それはある程度、参加者同士の議論が進んでからという順番にしています。このようにすることで、具体的で実践的な課題からスタートして、理論的で概念的な考え方に到達するという順番になります。

これが、対面であっても、またZoomであっても、リアルタイムで参加者が集まってコースに参加することの意味と価値を形成するのではないかと思っています。

そうすると、その基礎や背景となる知識や理論はどのように学習するかということが課題になります。それは講座の時間内ではなく、自分の時間を使って本やビデオやテキストでやってもらうのがいいでしょう。こうした学習リソースはどんな形でもアクセスできるように提供していきたいと思っています。他の人たちと一緒に受ける講座では、関心の持ち方、学習の方法、応用や実践の具体例、課題がどこにあるのか、ということを「個人的なきっかけ」としてつかむことが第一の目標です。

「個人的なきっかけ」がつかめたら、それをスタート台として、自分で学んでいくことができるからです。そのための学習リソースは本、ビデオ、インターネット上のテキストなど、本当にたくさんあるのです。問題は、何をスタート台として、どこに向かって学んでいくのかということだけです。それを、講座の中で発見し、確定させていくのがいいと思います。そのためにミーティング形式での議論をするのです。

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