7-お題

【お題拝借】研究発表会は自分の研究に意味を与える場

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問は「Peing 質問箱」からお送りください。匿名で送ることができます。

今回は質問がないのでフリーテーマで書きます。「研究発表会は自分の研究に意味を与える場」という話です。

昨日、修士ゼミ生とeスクールゼミ生の研究発表会を開きました。このような発表会を春学期と秋学期の終わり(7月と1月)に開いています。完全公開です。誰でも参加して自由に聞くことができます。とはいえ、参加者は大学内のOB/OGなどに限られることがほとんどでした。

今回は中野エクステンションセンターのアドラー講座や教える技術講座の受講生が来てくれました。これは画期的なことかもしれません。

研究発表会を公開で開くのは、参加者からの上質のフィードバックがもらえるからです。上質なフィードバックというのは多様な視点からのフィードバックということです。教員や教育コーチからのフィードバックは、どうしても合格/不合格や正/誤といった観点や指導の観点でなされることが多いのです。

しかし、現実社会からのフィードバックは、面白さ、有用さ、ユニークさ、実現可能性、シンプルさ、リアルさ、などなど多様な観点からやってきます。そしてそれこそが研究の意味を与えてくれるものなのです。研究の意味は評価点からは与えられません。だから、自分の研究を聞いてもらって、多様な視点からコメントや質問をもらうことが、逆に自分の研究の意味や価値を確認することになるのです。

そしてそれこそが研究発表会を開くことの意味です。

自分の研究をまったく知らない人に聞いてもらって、多様なコメントをもらう。そのことによって自分の研究はこの方向でいいのかどうかということを再検討する。その機会は貴重なものなのです。これからも研究発表会を継続して開いていきたいと思います。そのときにはどうぞみなさんも参加していただけるとうれしいです。

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