2-教える技術19

【学びの場】05 学習者をそろえるための方法:入門時のスキルをそろえる

火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらく「学びの場とその設計」という話題で書いています。

前回は、グループ内の学習者をそろえることの1つ目としてレッスンへの情熱をそろえることについて書きました。その方法は参加費を設定することです。これは、面接や志望動機書でもその情熱を測ることができないため、暫定的な方法です。しかし、適切な参加費を設定することによって、無料だからといって来る暇つぶしの人を排除したり、高額の参加費を払ったのだから学ばなくても何らかの勲章がほしいと要求するような人を排除することができます。

グループ内の学習者をそろえることの2つ目は、すでに持っているスキルのレベルをそろえることです。それを確認するためにはテストを実施します。注意してほしいのは、ここでいうテストとは入学試験のような競争的テストではないということです。現代の日本では、テストという言葉が、多くの場合、競争的テストあるいは選抜テストという意味で使われています。しかし、これは狭い範囲でのテストの使い方にすぎません。本来テストとは、その人が持っているスキルを測定する道具以上のものではありません。

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