MOOCsの本当に意味のある使い方
水曜日はフリーテーマで書いています。
2015年5月と2016年5月の2回に渡ってJMOOCで「しあわせに生きるための心理学:アドラー心理学入門」というコースを開きました。1000人単位の受講生がコースに参加してくれました。また100人近い参加者を得て反転授業を開くことができました。その記憶は生き生きと残っています。
インターネットを利用したオープンラーニングであるMOOCsは徐々にコースは増えているものの、爆発的なムーブメントにはなっていません。一方、欧米では、単位取得の一部としたり、対面授業の基礎となる事前知識を獲得する方法としたりするなどして着実に定着しつつあります。
対照的に、日本の大学ではMOOCsのコースをうまく位置付けられていません。そうなると、コース開発に費用がかかるわりに、提供する大学のメリットとしては「MOOCsの流れに乗っている」ことを事実化するだけになってしまいます。これがMOOCsが日本で定着していない理由だと思います。
MOOCsのコースはもっと利用されていいものです。たとえば、そのコースを完遂したなら、サーティフィケイト(履修証明)を出してもらいます。コース受講は無料ですが、証明書は有料にすることで、コースを開発する資金になります。
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