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【アドラー実践】08 アドラー派心理療法は早期回想を技法として使う

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。

早稲田大学エクステンションセンター中野校で、10月3日(木)から「アドラー心理学実践講座(全8回)」が始まりました。これに合わせてしばらくの間、アドラー心理学実践講座の内容で書いています。

もうあと1回で中野の講座は終了なのにもかかわらず、この連載はやっと序論が終わるところです。でも気にせず進めていきましょう。

前回は、アドラーが提起した3つの重要な心理学的な概念を説明しました。それは、劣等感とその補償 (Inferiority feelings and its compensation) 、ライフスタイル (Lifestyle) 、そして共同体感覚 (Social interest) です。

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今回は、臨床心理学と心理療法としてのアドラー心理学について説明します。アドラーの時代は臨床心理学がやっとその芽を出したところでした。ですので、その技法としてもたくさんのものがあるわけではありませんでした。フロイトの自由連想法や夢分析は、クライエントの無意識を探るための技法として画期的なものでした。

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