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【研究】論文を書くときは「逆向き設計」で書いていくといい

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

インストラクショナルデザインに「逆向き設計 (Backward design) 」という方法があります。授業や研修を設計するときに、まずそのゴールから設定して、そこからさかのぼって教える内容や教え方の詳細を設計していくという手法です。通常は最後にゴールが来ますので、逆にゴールからさかのぼっていくということで「逆向き」の名前がついています。

この逆向き設計を論文を書くときに適用するといい論文が書けます。いい論文とは、書いてあることが明確で一貫性がある論文です。一貫性があるというのは、初めから終わりまで1つの道をたどるということです。途中でいくつかの道に分かれて展開したとしても最後には1つのゴールに行き着くということです。

「はじめに/序論」から論文原稿を書いていくと、どんどん枝分かれしていってしまい、まとまりがつかなくなってしまうことを体験した人は多いでしょう。ある枝分かれは解決しないままに残り、特定の枝分かれがくねくねと続いていく。結局何が明らかになったのかがわからない論文になってしまいます。

そこで、論文もまた逆向き設計で書いてみることを提案します。つまり、次のような順番で書いていくのです。

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