4-お勧めの本

【本】ルドガー・ブレグマン『隷属なき道』:ベーシックインカム制をエビデンスによって支持する。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。

ルドガー・ブレグマン『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』(文藝春秋, 2017) 

■要約

実質所得が増えても人々は幸せになっていない。国別に見ると、富裕層と貧困層のギャップ(社会の不平等さ)が大きいほど、平均余命、識字率、子どもの死亡率、殺人発生率、受刑者の総数、10代の妊娠、不況、社会的信頼、肥満、依存症、流動性などの社会状況の指標を悪くする。つまり「収入の不均衡は、すべての人の暮らしを不幸にする」というエビデンスがある。こうした証拠の元に、1960年代に潰れたベーシックインカムを採用し、国境を開くことによって富を増大させることを主張する。

■ポイント

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