3-研究19a

【研究】コースの開発あるいはプログラムの開発とは何か

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

前回は、逆向き設計による論文の構成について書きました。その典型的な構成は以下のようです。

1. 序論 (Introduction)
2. コース/プログラム開発 (Course/Program Development)
3. 実験/実践方法 (Experiment/Implementation)
4. 結果 (Results)
5. 考察 (Discussion)
6. 結論 (Conclusion)

逆向き設計では、この最後の「結論」から書いていきます。結論は典型的には次のような形です。

1. Pという属性を持つ人たちのXを向上させるために、
2. Yというモデル/理論を援用して、
3. Zという特徴を持つコース/プログラムを開発した。
4. これをQという環境で実践/実験した結果、
5. Pの人たちのXにおいてZの有効性が確認された/確認されなかった。

さて、ここでコースの開発あるいはプログラムの開発とは何でしょうか。それはある領域の内容をどのような方法でどんな道具を使ってトレーニングすればいいのかということを記述することです。それは料理に例えればレシピということになるでしょう。レシピでは、準備した材料に対してどんな道具を使ってどのように処理していけばいいのかということが順序よく記述されています。それを正確に実行すれば美味しい料理が完成します。

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