6a-経験と感じ

【経験と感じ】ワークとは何か。そのデザイン

土曜日は最近の出来事の経験とその感じを書いています。

前回は、エクステンション講座で宿題やロールプレイは鬼門かもしれないということを書きました。エクステンション講座に来る人の多くは、いわゆる座学をイメージしてきているからです。

私の授業や研修では、マイクロフォーマットという形式を使っていますので、必ず4人のグループによる議論や実習やグループワークが入っています。

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マイクロフォーマットについてはこの論文をお読みください。
多喜 翠・堂坂更夜香・向後千春 (2016) マイクロフォーマット形式による研修の実践と効果の検証 日本教育工学会論文誌 40(Suppl.),025-028
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/40/Suppl./40_S40018/_pdf/-char/ja

議論や実習やグループワークのことを、ひとまとめに「ワーク」と呼んでいます。グループではないワークもあります。1人のワークやペアワークなどです。3人組のトライアドも使うことがあります。これらをまとめてワークと呼ぶとすると、ワークというのは、講師のインストラクションによって、参加者が自分で何かをすることと定義することができます。考えたり、書いたり、話したり、作ったりすることです。

さて、このようにワークを定義すると、次にワークをどのようにデザインしたら効果的なものになるかという問題が設定できます。ワークをデザインするということは、参加者にワークをしてもらうための指示(インストラクション)を考えるということです。

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