マガジンのカバー画像

アドラーコーチング

17
アドラー心理学に基づいたコーチングについて書いています。
メンバーシップになるとこのマガジンのすべての記事をお読みいただくことができます。
¥600
運営しているクリエイター

記事一覧

【アドラーコーチング】(17) コーチ/トレーナー育成の理論と実践がこれからの課題【最終回】

2023年9月2日(土) これまで「アドラー心理学に基づくコーチング」について書いてきました。見出しを列挙すると以下のようになります。 ・教育コーチングの重要性 ・コーチング/トレーニング/カウンセリングの位置づけ ・コーチングのトレーナー的側面とカウンセラー的側面 ・マズローの自己実現とは全体として自分らしくなること ・ロジャーズのエンカウンター・グループの”対等性” ・自分がなりたいものになろうとすることを邪魔するものは何か ・心の習慣はなかなか変えられない ・勝ち負

【アドラーコーチング】(16) インストラクションと知識は素振りにすぎない

2023年8月26日(土) 前回は、アドラー心理学に基づくコーチングは何をするのかということをまとめました。 さて、Youtubeでこんなビデオを作りました。4分ほどの短いビデオなのでもしよろしければご覧ください。 ちはるちゃんねる (14) ボールを打たなければパーフェクトなのにね

【アドラーコーチング】(15) アドラー心理学に基づくコーチングは何をするか

2023年8月19日(土) 前回は、傷ついたり、怒りを覚えたりするのは、まさにそれが「痛いところを突かれた」ということだと言いました。それは、自分が努力しているにもかかわらず、うまくいっていないことを指摘されたということです。そこを回避して逃げるか、それとも正面から挑戦するかという決断をすることがポイントです。 「あること」を他人から指摘されることで傷ついたと感じるなら、その「あること」の先にあなたが目指しているものがあります。傷つくという感情は確かにつらいかもしれません

【アドラーコーチング】(14) 傷ついたり、怒りを覚えたりするのは、痛いところを突かれたから

2023年8月12日(土) 前回は、自分で傷つくときには目的があることを言いました。目的のひとつは、コーチが私の努力を認めてくれていないことを訴えることです。そうでなければ、コーチが期待するイメージの私になることは無理なことを訴えることです。 傷つくときには、悲しみや抑圧された怒りがあります。こうした感情は正しいものです。それは「私の努力は無視されるべきではない」「私は他人のイメージどおりのものでなくてよい」という自分の信念とは違う現実が展開したために起動されたネガティ

【アドラーコーチング】(13) 傷つくことの目的

2023年8月5日(土) 前回は、コーチはあなたを傷つけようとして、未熟なところを指摘しているわけではないことは明らかなので、あなたは厳しい指摘を受けたとしても、それに対して傷つかないでいることが必要だということを言いました。それはあなたの決心次第でできることです。

【アドラーコーチング】(12) 傷つかないでいること

2023年7月29日(土) 前回は、自分がどんなときに劣等感を抱くかを点検してみることを書きました。劣等感を抱くその先に自分が理想として目指すものがあります。それさえわかれば、自分の時間とエネルギーを注ぐべきことが明らかになります。もう、嫉妬心や敗北感に惑わされる必要はありません。ただ時間をかけて努力を続けていけばいいのです。

【アドラーコーチング】(11) 劣等感が刺激されるのはそれが自分が目指すものだから

2023年7月22日(土) 前回は、自分のライフスタイルを知ることによって、自分が何を目指しているのかを、他者と比較することなく確信することができ、その結果、安心してそれを目指した方向に努力し、成長していくことができるということを書きました。

【アドラーコーチング】(10) 自分の歩き方は一緒に歩く人がいると意識できる

2023年7月15日(土) 前回は、アドラー心理学ベースのコーチングでは、まずあなたには価値があるということを言い、その上で、あなた自身が追及している自己理想を明らかにすることをいいました。自己理想さえ見失わなければ、そこで生まれる劣等感はすべて集中した努力に変換できます。

【アドラーコーチング】(9) 勝ち負けの感覚から自分の価値を疑いはじめると集中して努力できなくなる

2023年7月8日(土) 前回は、心の習慣はなかなか変えられないということを説明しました。たとえば「私は完璧でなければ価値がない」や「私は他者に勝たなければ価値がない」というような心の習慣は楽です。なぜならば、それを理由にして努力をしなくてもいいからです。

【アドラーコーチング】(8) 心の習慣はなかなか変えられない

2023年7月1日(土) 前回は、個人の達成を邪魔するものは、そのプロセスの途中で諦めてしまうことだと言いました。諦めてしまうのは、その人が持つ「不合理な信念」(エリス)、アドラー心理学で言えば「私的感覚」が継続的な努力を邪魔するからです。そうすると、自分の信念について話し合ってそれを妥当なものに変えていくことがコーチングの大切な活動となります。

【アドラーコーチング】(7) 自分がなりたいものになろうとすることを邪魔するものは何か

2023年6月24日(土) 前回は、ロジャーズのエンカウンター・グループを取り上げました。これは心理的成長を求めて参加する対等なメンバーによるグループです。対等という関係性は、コーチとクライエントの間でも常に結ばれるべきものです。コーチとクライエントという立場は異なっていても、お互いに相手を尊敬しあう関係であり、人間としては対等であるということです。 今回は、その人がなりたいものになろうとすることを支援するのがコーチングであるとすれば、それを邪魔するものは何かということ

【アドラーコーチング】(6) ロジャーズのエンカウンター・グループの”対等性”

2023年6月17日(土) 前回は、マズローが言う自己実現 (self-actualization) とは世俗的な成功や自己の欲求を満たすような「他人による定義」ではなく、自分がなしうる最大限のことであり、自分の存在に関わることであり、全体として自分らしくなることであると説明しました。コーチの仕事の1つは、自己理想(アドラー)や自己実現(マズロー)が一体どういうものであるかということをクライエントとともに明らかにしていくことです。

【アドラーコーチング】(5) マズローの自己実現とは全体として自分らしくなること

2023年6月10日(土) 前回は、コーチングとはトレーナーとカウンセラーの両側面を持って、クライエントが持っている「何者かになりたい」という希望を実現する手助けをすることだということを説明しました。その過程で、クライエントの専門領域をコーチ自身が学んでいくことに意味があります。 さて、初期のコーチングの理論的背景になったのはマズローとロジャーズといった人間性心理学の人たちでした。そして、マズローもロジャーズもアメリカの大学でアドラーから講義を受け、アドラーから大きな影響

【アドラーコーチング】(4) コーチングのトレーナー的側面とカウンセラー的側面

2023年6月3日(土) 前回は、コーチングの対象になる人は、やる気もそこそこあり、スキルもそこそこある人だということを説明しました。この人に必要なのはやる気を持続させ、さらにスキルを伸ばしていくように働きかけるコーチングです。このような図を示しました。