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ちはるのファーストコンタクト(2017年)

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2017年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
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#オトナの研究

【連載】オトナの研究(第12回)テーマからトピック、そしてリサーチクエスチョンへ。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、「自分だけが気づいている」と思っているテーマについて研究を探してみると、すでにたくさんの研究がなされていることを発見するだろうということを書きました。 たとえば「子どもへの賞罰」ということを研究テーマとして設定してみると、たくさんの研究がなされていることがわかります。

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【連載】オトナの研究(第11回):すでに確立した理論が自分の現場においても適用可能なのかということを検証するところからスタートする。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、Google Scholar で先行研究の調査をして、関係のありそうな論文を探して、その論文を読むことについて書きました。学術論文には共通の形式がありますので、それを把握していれば、読むのは難しくありません。もし難しく感じるとすれば、それは自分にその知識がないだけの話です

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【連載】オトナの研究(第10回):研究論文を読むのは、本を読むよりも簡単なことです。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、現場で問題を発見して「自分だけが気づいている」という楽しさを一瞬でも味わったら、先行研究の調査に移ろうということを書きました。先行研究の調査は Google Scholar で検索して、関係のありそうな論文を読むところから始めるといいでしょう。 論文を読むというと「とて

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【連載】オトナの研究(第09回):「自分だけが気づいている」という楽しさを一瞬でも味わったら、先行研究の調査に移りましょう。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、現場/現象をよく観察することによって、そこで働いている重要な要因/変数を見つけることでWhat型の研究がスタートすることを書きました。興味をひくような現場/現象に名前をつけるとそれが研究のトピックになります。 たとえば「メンタルの強さ/弱さ」ということが私たちの日常会話

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【連載】オトナの研究(第08回):キーワードの概念を明確にする。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、現場をよく観察することによって、そこで起こっている問題の裏側で働いている要因が透けて見えてくることを書きました。それらの要因には、こちら側がコントロールできるものも、できないものもあります。これらすべてのものをまとめて「要因(factor)」あるいは「変数(variabl

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【連載】オトナの研究(第07回):現場の観察から要因/変数を見つけだすのがWhat型の研究の第一歩。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、自分の現場の中で「この問題は何なのか」という意識を持つことで「What型の研究」をスタートさせ、それを一般化しようとすると「法則定立的」な研究に、その一回性の中の構造を見ようとすると「個性記述的」な研究に進むということを書きました。もちろんこの両者の視点を持って研究を進め

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【連載】オトナの研究(第06回):自分の現場の問題が限定された工夫にとどまるか、社会に還元できる研究になるかの分岐点。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、自分の現場の中で、問題だと感じているこの問題は、一体どういう問題なのかということを考え、観察していくことによって「What型の研究」を始めることができるということを書きました。 さて、このように現場の中で問題だと感じたことに目をつけることで研究がスタートします。そうする

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【連載】オトナの研究(第05回):今自分が問題だと感じているこの問題は、一体どういう問題なのかということを考え、観察していく。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。前回は、研究の視点を持つと、日々現場で起こっている悩みごとや困ったことが研究のネタとして見えてくるということを書きました。 そして、現場で起きている現象をよく「観察」することです。自分の「こうあるべきだ」という思い込みをできるだけ少なくして、現場の問題を「ありのまま」にラボノートに記録していくことが大事です。 私の場合は教員という仕事をしているので、たとえば「授業でグループワークをしているときに、協力しないで自分のことをし

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【連載】オトナの研究(第04回):研究の視点を持つと現場で頭を悩ませるすべてのことが研究のネタとして見えてくる。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。前回は、「ラボノートを用意しよう」と題して、一冊のノートを用意して、そこに自分の研究トピックに関することをすべて時系列順に記録していこうということを書きました。 今回は「研究の視点を持つと現場で頭を悩ませるすべてのことが研究のネタとして見えてくる」ということを書きたいと思います。 第1回目にこんなことを書きました。大人は必ず自分の「現場」を持っています。現場のリアリティから離れたところで研究を語ってみてもそれは長続きしない

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【連載】オトナの研究(第03回):ラボノートを用意しよう。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。前回は、「まず Google Scholar で先人の研究を探す」と題して、単なる「思いつき」を研究トピックにするために、先人たちがどのような研究をしていたかをリサーチすることがスタートになるということを書きました。 今回は「ラボノートを用意しよう」ということを書きたいと思います。 ラボノートというのは研究の記録に使うノートです。いくつかのメーカーから商品が出ています。これはコクヨの入門用ラボノートです。 ラボノートを使

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【連載】オトナの研究(第02回):まず Google Scholar で先人の研究を探す。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。前回は、フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、大人の人生は楽しく、意味のあるものになるだろうということからスタートして、現場のリアリティ(Reality)と、現場との関連性(Relavance)が「オトナの研究」のキーになるということを書きました。 つまるところ、現場で「この現象は何なんだろう」とか、「いったいどうしてこのようになるんだろう」と疑問に思ったことはすべて研究のトピックになります。そこから「オトナの研究」

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【連載】オトナの研究(第01回):「オトナの研究」とは何か。

金曜日は特定のテーマで講座を連載しています。前回までで「みんなの前で話す技術」(全12回)の連載の区切りを入れましたので、今回から新しい連載を始めたいと思います。 そこで、新しいテーマについてちょっと考えていたのですが、「オトナの研究」というタイトルにしました。その意図は、こんな感じです。 フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、大人の人生は楽しく、意味のあるものになるだろうな。そしてそういう人たちが増えていくと、社会は全体としてより良くなっていくんじゃないかな。

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