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ちはるのファーストコンタクト(2021年)

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2021年に書かれた「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。週1, 2回発行します。一年で100本の記事を書く見込みです。
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#アドラー心理学

アドラー心理学と心の立ち直り:勇気の心理学

2021年12月17日(金) 金子書房さんからの依頼で寄稿しました。「アドラー心理学と心の立ち直り」というお題で書きました。「立ち直る力」というシリーズの記事の1つです。 この記事では、アドラー心理学を「勇気の心理学」と位置づけて、人はどのように勇気を持って行動できるかということを書きました。勇気を持つための基盤として、Bettner & Lewの「Crucial Cs」というモデルを紹介しています。Crucial Csとは、Connect(つながる)、Capable(で

広報誌 CAMPUS NOW にオープンカレッジのオンライン講座についての記事が載りました

2021年10月22日(金) 早稲田大学広報誌 CAMPUS NOW No.241(2021年10月号)に、早稲田大学オープンカレッジのオンライン講座についての記事が載りました。2021年8-9月に3回連続でZoomで開催したエクステンションセンターの「アドラー心理学入門講座」が見開き2ページに紹介されています。 この冊子は以下のところからPDFでダウンロードして読むことができます。 この記事は、私のオンライン講座を視聴して原稿にまとめてくれたものです。講座の特徴を端的

バケットリストにはその人のライフスタイルが現れそう

2021年9月14日(火) バケットリストというのは、死ぬまでにやりたいことをリストに書き出したものです。英語の言い回しに「kick the bucket」というのがあって、これが「死ぬ」という意味であることが由来だそうです。 さらに、なぜ「バケツを蹴る」が「死ぬ」という意味になるのかということについては、もう少し由来があって、次の記事を読むと理解できます。 バケツを蹴るとなぜ死ぬのか(旭川工業高等専門学校教授 十河克彰) さて、もうすぐ年金をもらえる歳になる私も、そ

[m236] 大学エクステンションのオンライン講座をeスクールのようなシステムにすれば

2021年9月6日(月) ハロー、マンデー! 先週の土曜日にエクステンションセンターの「アドラー心理学入門講座」が終了しました。全3回(90分×6コマ)で、各回の参加者数は13, 16, 14人でした。 この講座では、以前の記事で触れたように、参加者から質問や話題提供をしてもらって、それをアドラー心理学の文脈で解釈し直していくという形式で進めました。そのために、私が話題提供をする前に、参加者全員でブレイクアウトして、それぞれの関心事を話してもらい、その中からアジェンダを

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(151) リアルタイムで参加者が集まってコースに参加することの意味と価値

2021年8月26日(木) 8月21日(土)に、早稲田大学エクステンションセンターの「アドラー心理学入門」が始まりました。土曜日13:00〜16:30の全3回のZoomによるオンラインコースです。コロナ下で対面による講座が開けませんので、Zoomによる開催です。参加者は日本全国に散らばっていました。オンラインになって、これまで参加できなかった人たちが参加できるようになったということが実感できました。 今回の講座で工夫していることは、リアルタイムオンライン授業では、応用と実

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[m230] モデルナワクチン2回目の接種完了からのエクステンション「アドラー心理学入門」

2021年8月23日(月) ハローマンデー! 向後です。 先週金曜日の15時に、モデルナワクチン2回目を打ってきました。その翌日に、エクステンションセンターの「アドラー心理学入門」講座(オンライン)が入っていたので、副反応が心配でした。ちなみに講座の日程が先に決まっていて、そのあとにワクチン日程が決まったという順番です。 結果としては、私の場合は、腕がちょっと痛む以外の副反応は出ませんでした。そのため、エクステンション講座も予定通りできました。 Zoomによるアドラー

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(147) おとな版「夏休みの自由研究」は楽しそう

2021年7月29日(木) 早稲田大学エクステンションセンターでは、コロナの影響で、まだ対面の講座を開くことができません。それに代わって、夏のオンライン講座「アドラー心理学入門」を開きます。8月21日(土)からの全3回のZoom講座です。たくさんの方の参加をお待ちしております。 講座:アドラー心理学入門(Zoomによるオンライン講座) 日程:土曜日全3回 8月21日、8月28日、9月4日 時間:13:00~16:30 ※途中休憩をはさみます。 受講料:20,493円 ・

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[m208] アドラー心理学の枠組でインストラクショナルデザインを整理する

2021年7月2日(金) ハロージュラーイ! 向後です。 熊本大学大学院教授システム学専攻の鈴木克明先生が中心として提供している「IDポータル」というサイトがあります。インストラクショナルデザインのことを知りたいと思ったらまず第一に訪問すべきサイトです。 その鈴木先生が編集長として発行している「IDマガジン」というメルマガがあります。私も愛読しています。バックナンバーは次のサイトから読むことができます。 最新の第96号では、【ブックレビュー】GB4輪読シリーズ:第4章

[m206] 初めての心理学としてアドラー心理学と出会うのはいいかも

2021年6月28日(月) ハローマンデー! 向後です。 先週の土日は、放送大学沖縄学習センターの面接授業で「アドラー心理学の理論と実践」を実施しました。面接授業とはいっても、コロナの影響でZoomによる実施となりました。参加者は15人(最終的には14人)でした。90分授業を1日4コマ、2日間で8コマの構成です。 受講生は、初めて心理学を学ぶ人から、すでに相談業務をしている人まで幅広い層でした。この授業が初めての心理学であるとすれば、ちょっと難しかったかもしれません。し

[m197] ライフスタイルの形成は隠された生涯教育である

2021年6月7日(月) ハローマンデー! 向後です。 6月26, 27日(土・日)に開催予定の放送大学沖縄学習センターでの面接授業は、Zoom開催に変更されました。テーマは「アドラー心理学の理論と実践」です。沖縄に行くことを楽しみにしていたので、残念ではありますけれども、コロナの状況では仕方ないですね。 そう考えると、4月に高知学習センターの面接授業がギリギリ開催できたのはラッキーでした。 高知といえば、先週の土・日に、高知アドラー心理学研究会が主催となって、アドラ

(123) レジリエンス「逆境からの成長」

2021年3月14日(日) 前回「(019) オプティミズム「制御できる」とアドラーの「使用の心理学」」に引き続き、エクステンション講座の内容を振り返っています。今回は、4つのこころの資本の最後として「レジリエンス」を取り上げます。 ・レジリエンスはエフィカシー、ホープ、オプティミズムの上に成立するレジリエンスは、困難や脅威に対してうまく適応できる心理的な能力として広く知られる概念になりました。一般的には、逆境、対立、失敗といったネガティブな出来事が起こってからの立ち直り

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(122) オプティミズム「制御できる」とアドラーの「使用の心理学」

2021年3月11日(木) 前回「(018) ホープ「この道で行こう」と偽りのホープ」に引き続き、エクステンション講座の内容を振り返っています。今回は、4つのこころの資本の3番目として「オプティミズム」を取り上げます。 ・現実的で柔軟な楽観主義としてのオプティミズムこころの資本でいうところのオプティミズムは、単なる楽観主義、つまりものごとをすべてポジティブに見るということではありません。それは、過去・現在・未来にポジティブでもネガティブでも特定の出来事がなぜ起こるのかを

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(120) エフィカシー:「私はできる」という信念はどう作られるか

2021年3月4日(木) 前回「(016) 『こころの資本』が書かれたことの意味」に引き続き、エクステンション講座の内容を振り返っています。 ルーサンス他『こころの資本:心理的資本とその展開』(中央経済社, 2020)では、心理的資本を4つの能力として捉えています。それは、Hope(達成への意志と経路)、Efficacy(効力感と自信)、Resilience(立ち直し乗り越える力)、Optimism(現実的で柔軟な楽観主義)です。この4つの頭文字をとって「HERO」とする

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(118) 5月からの「アドラー心理学オンライン研究会」の意図と目的

2021年2月25日(木) 第6回アドラーフェストを2021年3月13日(土)14:00-17:00にZoomで開催します。講演あり、研究発表あり、交流ありの楽しい催しです。今回は一年半ぶりの6回目で、オンラインの開催です。参加無料です。申し込み方法などはこちらの記事をご覧ください。 これまでは毎年開いていたのですが、コロナで一年半の間隔が空いてしまいました。Zoomでの開催となりますので、直に対面できないことは残念ですけれども、逆に遠方からも気軽に参加できるというメリッ

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