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ちはるのファーストコンタクト(2019年)

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2019年に書かれた(書かれる)「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。300本以上あります。月額購読するよりも割安になっています。
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#仮説

【研究】07 仮説は否定されてなんぼのもの

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。 前回は、実験参加者が1人のときの「シングルケースデザイン」について説明しました。そのとき、なにもしない、あるいは従前の扱いにする「ベースライン期(A)」を経て、違う扱い(介入)をしてみる「介入期(B)」、そしてさらに元に戻して(A)、効果がなくなるかどうかを確認するというデザインを紹介しました。これを「A-B-Aデザイン」と呼びます。 ■ 「早く宿題やって」といういつもの声がけがベースライン期(A)で、それを「待っててあ

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【研究】推論、仮説、検証ということは日常生活で誰もがやっている

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。 前回までに、職場や共同体の中で私たちが身につけることは、自立することと協力することだと言いました。そして、この2つに加えて、研究することがあると主張しました。ここでいう研究とは、タクシーの運転手が町のどこを流せばお客を拾えるかというような、推論と仮説と検証の一連のプロセスのことです。そしてこうしたことは誰もが気づかないうちにやっていることなのです。 これを「研究者マインド」と呼びました。 ■ 推論とか仮説とか検証とか何

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【研究】03 研究のつまずき:研究に正解があると思っている

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。しばらく「研究におけるつまずき」というテーマで書いています。 前回は、自分で問いを作ることに慣れていないということをあげました。研究を始めるまでは、おもに教室で先生から与えられた問題を解いていくだけでよかったのです。しかし研究では自分で問いを立てることからスタートします。その問いは自分が日々接している現場での問題や疑問から立てられるものです。問いを立てるためには自分の現場をよく観察することが必要です。 研究の問いが立てられ

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