マガジンのカバー画像

ちはるのファーストコンタクト(2019年)

310
2019年に書かれた(書かれる)「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。300本以上あります。月額購読するよりも割安になっています。
¥3,000
運営しているクリエイター

2019年7月の記事一覧

【研究】10 便利な理論を作り出すのが研究の目標

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。 前回は、変数を抽象化してみるということについて考えました。子どもへの声がけを考えると「早くしたくして」の方は「急かす口調」です。反対に「待っててあげるから」は「任せる口調」です。このように声がけの口調を変数とすれば、それは急かす口調と任せる口調の値をとるということです。 ■ 「早くしたくして」の方は「急かす口調」、反対に「待っててあげるから」は「任せる口調」なんですね。 □ そうです。それが抽象化です。 ■ 待ってくださ

¥100

【アドラーオンライン】21 与えられた条件の上で自分をどう使うかが課題

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。しばらくアドラーオンラインの内容で書いています。ビデオと質疑応答で学ぶ「アドラーオンライン(note版)」もお試しください。現在ここで連載しているアドラー心理学の記事もまとめて読むことができます。 前回まで、「信頼」ということを取り上げてきました。まわりの人とうまくいっているかどうかをチェックするためには感情を調べてみるとわかります。そして感情はどのようなしくみで起動されるのかについて述べてきました。今回から「貢献」ということ

¥100

【経験と感じ】授業の設計と人間的魅力との関係

土曜日は最近の出来事の経験とその感じを書いています。 今回のFD研修は、ワシントン大学のインストラクショナル・コンサルタントである、左微(ZUO Wei)先生のワークショップでした。早稲田に半年間訪問しています。 学生役でアクティブラーニングを受けるのは楽しかったです。本当にうまい授業でした。進め方がすごく参考になりました。学生に話をさせること、Think-Pair-Share、貼り付けディスカッションなど、1時間あまりでエッセンスを体験しました。 授業の設計はもちろん

¥100

【Youtube】22 FDってなんですか?

金曜日は「思うこと/したいこと」のトピックでYoutubeしています。 ちはるちゃんねる第22回目は「FDってなんですか?」をお届けします。 マガジン「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただきありがとうございます。このマガジンは毎日更新(出張時除く)の月額課金(500円)マガジンです。テーマは曜日により、(月)アドラー心理学(火)教える/学ぶ(水)研究する(木)お勧めの本(金)思うこと/したいこと(土)経験と感じ(日)お題拝借で書いています。ご購読いただければ嬉しい

¥100

【研究】09 変数を抽象化する

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。 前回は、データを取ったらまずグラフ化して、一目みて違いがあるかどうかを判断してみるといいことを言いました。もしその違いが微妙であるときは統計学の力を借りる必要があります。少ないデータから何かを引き出したいときに統計学を道具として使うといいのです。 今回は、変数を抽象化してみるということについて考えてみます。 ■ 「早く宿題やって」といういつもの声がけを「待っててあげるから」に変えてみて、もし宿題をやる回数が多くなれば、

¥100

【学びの場】08 入学試験の代わりに事前トレーニングを受けてもらう

火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらく「学びの場とその設計」という話題で書いています。 前回までに、学ぶ目的には「習得、居場所、勲章」の3つがあり、その重みづけは参加者それぞれによって違っていることをいいました。そしてその違いが参加者同士の亀裂を生むことがあります。学ぶ目的の違いをできるだけ小さくするためには、事前トレーニングを受けてもらうのが良い方法です。 事前トレーニングによって参加者のスキルレベルを合わせることができると同時に、トレーニン

¥100

【アドラーオンライン】20 感情は行動の触媒

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。しばらくアドラーオンラインの内容で書いています。ビデオと質疑応答で学ぶ「アドラーオンライン(note版)」もお試しください。現在ここで連載しているアドラー心理学の記事もまとめて読むことができます。 前回は、相手との関係がうまくいっているかどうかを測るには、感情を調べてみるとよいことをいいました。もし、怒り、悲しみ、うんざりのような切り離す感情が湧いてくるときは、何かがうまくいっていません。 アドラー心理学における感情の位置づ

¥100

【質問】サバティカルでは何をする予定ですか

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問やメッセージは「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。 今回は、1つ質問が届いています。 [Q1] 向後先生は今度のサバティカルでは何をする予定なのでしょうか。私の勤め先の早稲田大学では10年に一度「特別研究期間」を取ることができます。一般的にはサバティカルと呼ばれる制度です。サバティカルは1年間あるいは半年間で、その期間は授業や学内業務などを離れて、研究に専心してよいというもの

¥100

【経験と感じ】第5回おとなの研究会

土曜日は最近の出来事の経験とその感じを書いています。 第5回おとなの研究会を開催しました。この研究会は、ちはる塾のメンバーが各シーズンでの研究成果を公開で発表する機会です。今回は、第1シーズン(論文レビュー)終了の5人と第3シーズン(アンケート調査)終了の6人が発表しました。 ちはる塾では、特定の組織に所属せずに研究を続けていく人を「独立系研究者」と定義して、そうした人たちをオンラインコースと個別指導を通じて支援しています。次の募集は9月を予定しています。 一般の参加者

¥100

【Youtube】21 チュートリアル「独立系研究者の第一歩〜研究者の基礎スキル」

金曜日は「思うこと/したいこと」のトピックでYoutubeしています。 ちはるちゃんねる第21回目は、チュートリアル「独立系研究者の第一歩〜研究者の基礎スキル」をお届けします。 このビデオは 2019/07/13に開かれた第5回おとなの研究会でのチュートリアル「独立系研究者の第一歩〜研究者の基礎スキル」です。途中のワークと質疑応答は省略されています。32分の長さです。スライド資料もPDFで提供しています。ではどうぞ。

¥100

【本】森田晃子『ビジネスインストラクショナルデザイン』:ビジネスに即した研修設計

木曜日はお勧めの本を紹介しています。 今回は、森田晃子『ビジネスインストラクショナルデザイン』(中央経済社, 2019)を取り上げます。 ■要約ビジネスインストラクショナルデザイン(BID)とはビジネスに即した研修設計の方法である。この本ではBID TREEというフレームワークを使って研修設計をすることを勧める。研修における学習成果だけでなく、現場での行動変容、会社にとってのリターンまでを視野に入れている。

¥100

【研究】08 自分がとったデータをきちんと解釈するために統計を利用する

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。 前回は、仮説は否定されてなんぼのものという話をしました。自分が立てた仮説は大切にしたくなるのが人情です。でも、それをテストするときは公平にやる必要があります。そうしないと研究ではなくなってしまいます。 ■ 「早く宿題やって」といういつもの声がけを「待っててあげるから」に変えてみて、もし宿題をやる回数が多くなれば、「待っててあげるから」というセリフの効果があるということがいえますね。 □ そうですね。 ■ でも、どれくらい

¥100

【学びの場】07 学習者をそろえるための方法:参加者の目的を一致させること

火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらく「学びの場とその設計」という話題で書いています。 前回は、学ぶ目的には「習得、居場所、勲章」の3つがあることを言いました。つまり、何らかのスキルを身につけること、一緒に学んでいる人たちがいる場所の居心地がいいこと、そして、最終的に得られる修了証書や認証や免許です。これらはそれぞれの重みづけを持って複合的に絡み合っています。 たとえば、私はテニススクールに入って毎週テニスのレッスンを受けています。当初の目的は

¥100

【アドラーオンライン】19 相手との関係がうまくいっているかどうかを測るには感情を調べてみる

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。しばらくアドラーオンラインの内容で書いています。ビデオと質疑応答で学ぶ「アドラーオンライン(note版)」もお試しください。現在ここで連載しているアドラー心理学の記事もまとめて読むことができます。 前回まで、所属について取り上げました。所属とはある共同体に自分の居場所がある状態です。私たちは生まれてから死ぬまで所属を求める存在です。 今回から「信頼」を取り上げたいと思います。信頼とは相手を信じ、任せることができることです。も

¥100