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ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研… もっと読む
毎週月曜と金曜にブログを書いています。それ以外の曜日では、過去記事の切り抜き、質問受け付け、本の紹… もっと詳しく
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2021年11月の記事一覧

008 [おとなの学び] リカレント学習の方法とその意味

私たちは、小学校、中学校、高校、大学などで膨大な量を学びます。しかし、それは準備運動に過ぎません。学校で獲得した知識とスキルを活かすのは、学校を卒業して社会人として活動し始めてからなのです。その段階になって初めて私たちは、自分が何も学んでいなかったことを痛感します。 でも、大丈夫。一度学んだことは、2回目はより少ない時間と努力で身につけることができます。だからこそ、おとなの勉強である「リカレント学習」が重要なのです。今回は、おとなの勉強はどうすれば楽しくなるかということにつ

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書くことと考えることは一体。書かなければ考えられない。

2021年11月29日(月) 自分の研究をまとめる段階になって、けっこう苦しんでいる人がいます。「いろいろ悩んでしまって」とか「迷っています」という人ですね。素材としてのデータもあるし、整理も進んでいる。でもなかなか文章にまとめることができないというケースがあります。 そういうケースに共通しているのは、書いたものがないことです。「迷っています」というので聞いてみると、話すことはできるのです。でも文章にまとまらない。それは自然なことです。なぜなら、話すことと書くことはかなり

ワンショットそれぞれが意味を持つときラリーというストーリーが完成する

2021年11月27日(土) テニスが楽しいのは相手とラリーすることにあります。コーチから球出ししてもらって、自分が打つのはラリーではなく、自分のショットの技量を高めるためにします。その技量をテストする機会が相手とのラリーということになります。 ラリーではワンショットのすべてが意味を持ちます。攻めるショットなのか、つなぐショットなのか、守るショットなのか、それぞれのショットが意味を持ち、ラリーが終わったときに1つのストーリーが完成します。 一番短いラリーは、サービスエー

美術館や博物館は学問のベース基地

2021年11月24日(水) 旅行の楽しさは、観光名所を訪れたり、ご当地グルメを味わったりすることにもありますけど、その土地の美術館や博物館に立ち寄るのは、私にとって幸せな時間です。美術館や博物館に寄るたびに思うのは、この場所と建物が、歴史学や文化人類学、民俗学、美術、工芸、産業史といった学問のベース基地のようなものになっているということです。 ・常設展(コレクション)は、いつでも入場者を受け入れて、自由に見ることができるようになっています。 ・企画展(イベント)は、特

サバティカルの非常勤をゼミ卒業生に頼めるという幸せ

2021年11月22日(月) 私の勤め先の早稲田大学では10年に一度「特別研究期間」を取ることができます。一般的にはサバティカルと呼ばれる制度です。サバティカルは1年間あるいは半年間で、その期間は授業や学内業務などを離れて、研究に専心せよというものです。前回私がサバティカルを取ったのは2011年のことです。来年度2022年度は2回目のサバティカルとなります。同時に最後のサバティカルでもあります。次の10年を迎える前に定年(70歳)になりますので。 前回2011年度のサバテ

eスクールのゼミ訪問もスタート

2021年11月15日(月) 通学生に続き、eスクール生のゼミ訪問もスタートしました。eスクール生は海外在住の人もいますので、当然のことながらZoomでの面談です。 コロナさなかであった2021年4月に入学した人もいますので、eスクール入学にコロナの状況が影響したかを聞いてみました。特に影響はなかったとのことでした。ここ数年でeスクール志願者数は増加しています。「人生百年時代」がキーワードになり、社会全体として人生のセカンドステージをどのように生きるかについて関心が高くな

通学生4年生のゼミ合宿をしてきました

2021年11月9日(火) 通学生4年生のゼミ合宿をしてきました。今の4年生は対面でのイベントがほとんどなくてここまで来てしまいました。合宿ができるのはコロナが小休止している今しかないと考えて企画したものです。 合宿場所は北陸新幹線の終着駅としてにぎわっている金沢です。合宿とは言うものの、大学の方針により「現地集合、現地解散、宿泊は個室」という条件での開催です。それでもまったく問題なく(むしろより快適かも)開催できました。 天気にもすごく恵まれたおかげで、みんなフルコー

コロナ期の学生のゼミ面談をしてみると、しっかりしているという感触

2021年11月5日(金) 今の大学2年生が来年度の所属ゼミを決めるためのゼミ訪問期間が始まっています。私のところでは、最大6人によるZoom面談をしています。すでに20人ほどの面談をしました。 それで感じることは、それぞれの学生がとてもしっかりしているということです。今の2年生は学生生活がコロナ期に全面的に被っていて、ほとんど大学キャンパスで過ごせていません。それにもかかわらず、面談して話した感じでは、きちんと考えているなという感触です。 もしかすると、コロナでキャン

「講座を作る講座」の意味:ラーニング・ウェブを実現化する支え

2021年11月3日(水) 先週の土曜日に、第4回教える技術オンライン研究会(OGOK)をZoomで開きました。 その中で、長谷川理恵さんに「講座をつくる人のための講座」を紹介してもらいました。これは、(1) 講座をデザインする、(2) スライドを作る、(3) やってみよう(発表会)の3回の講座からなっています。各回は、21:30から23:30の2時間のZoomで1-2週間の間隔をあけて実施されました。 この講座を作るための事前調査もされています。調査の結果、次のような