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ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研… もっと読む
毎週月曜と金曜にブログを書いています。それ以外の曜日では、過去記事の切り抜き、質問受け付け、本の紹… もっと詳しく
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2020年1月の記事一覧

(009) おとなの研究コースをふりかえる:研究のコアスキルとその先

2017年から「ちはる塾おとな学部」という試みを続けています。生涯学習の時代に対応した大人のための学び場を作ろうとしているものです。その中で、おとなの研究コースというオンラインコースを開いています。オンラインコースですので、ビデオの視聴と課題のやりとりで進めていきます。シーズンが終わるたびに研究発表会を開催して、そこまでの研究成果を発表する機会を設けています。 先日、研究発表会である「おとなの研究会」を開催しました。今回で6回目となります。研究発表が終わったあとで、私の方か

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(008) 大学授業の中のファシリテーション:ワールドカフェ用ツールえんたくんを体験

大総研こと早稲田大学大学総合研究センターの主催しているFaculty CafeというFD活動があります。先日、東工大の中野民夫さんを招いて「対話を促すファシリテーションのスキルとこころ」というワークショップがありましたので、参加してきました。「えんたくん」というワールドカフェで使える段ボール製の円卓を使う体験もできて、とても楽しいものでした。 【ポイント】 ・東工大では全新入生に立志プロジェクトという少人数クラスのワークショップ授業を展開している。 ・30人規模のクラスを4

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(007) 「教え方」は確かに個人的なことだ:だけど上手な教え方の共通項もある

今回いただいた質問は、「教え方」は個人的なものかどうかということです。随時質問を受け付けております。下記のサイトから匿名で送れますので、どうぞご利用ください。 【質問】以前大学のゼミで、臨床の看護師の「教え方」について検討をしてみたいという話題を出した時に「教え方」という言葉に対して、とても抵抗を感じるというご意見を頂きました。「教え方」というのは、非常に個人的な問題だからということでした。「教え方」という言葉について、先生はどのような意味合いを持つと考えておられますか?

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(006) 上手な教わり方をする人は上達が速い:その2つの姿勢

エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座全6回が進んでいます。今回も40人近くの人に参加していただき、ありがたく思っています。授業が終わるとたくさんの質問をいただきます。その中で「上手な教え方というものがあるのなら、上手な教わり方というものもあるのではないか」という質問がありました。 【ポイント】 ・誰かに何かを教えてもらうときに、上手な教わり方をする人は上達が速い。 ・学び手には、単に教わるだけでなく、上手に教えてもらうという仕事がある。 ・それは教え手に対し

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(005) 卒業研究はスキルの総合力がなければ完成しない:9つのコアスキル

恒例のゼミの研究発表会を開きました。春学期と秋学期の最後に一般公開で開催しています。現役ゼミ生のほかに、OB/OGや向後ゼミの様子を見にきたeスクール学生が来てくれました。 【ポイント】 ・卒業研究はすべてのスキルの総合力がなければ完成しない。 ・そのスキルとは、アイデアを発展させまとめるスキル、価値のある文献を探して読むスキル、伝わる文章を書くスキル、意味のあるデータを集めるスキル、データを分析し考察するスキル、わかりやすく発表し伝え、質疑応答するスキル、アドバイスを聞き

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(004) 「GOTキャラ紹介BOT」から学ぶ:SNSのスキマでの偶発的学習

この年末年始は、ゲーム・オブ・スローンズ (Game of Thrones, GOT) を視聴するのに明け暮れました。全8シーズンからなるこの長大なファンタジーは、登場人物の数が半端ありません。しかもそれぞれが重要なキャラクターとなっています。ですので、物語の最初の段階で、登場人物がどういう血筋で、どこに住んでいて、周りとの関係はどうなのかということを知っておくことがドラマを理解するために不可欠です。 【要点】現代人にとって、FacebookやTwitterやInstagr

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(003) 卒業論文こそが大学の意味:卒論をコアにしたカリキュラムの再編

卒業論文の提出でばたばたする時期です。私の学部では卒論が必修なので、文字通り卒業できるかどうかは卒論の提出にかかっています。こんなにもエネルギーを注いだ卒論なので、大学時代の思い出として卒論でのがんばりを挙げる人も多いでしょう。とすれば、卒論を中心に大学教育を考えてみるのとどうなるでしょうか。 【要点】2年間少人数形式のゼミに入って取り組む卒業論文を大学カリキュラムのコアとして位置づけてみると、シンプルで一貫性のあるカリキュラムができるだろう。 ・・・・・・

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(002) ゼミを選ぶときのポイント:サークル的組織の3要素

来年度のゼミ選びが終盤に入っています。私のいる人間科学部には70人ほどの教員がいます。その中から自分が所属したいゼミを選ぶのがこの時期の学生の仕事です。 【要点】大学のゼミ選びはお見合いのようなもの。ミスマッチを防ぐためには、そのゼミの「楽しむ/汗をかく/技術的指導」の3要素のバランスがどのようなものかをチェックしておくとよい。この3要素のバランスは、有志が集まるサークルのような組織を判断する基準として使えるだろう。

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(001) テニススクールで上達する方法:他の人と一緒に学ぶとはどういうことか

ということで、2020年の「ファーストコンタクト」の一本目です。まだ形式というか、文体というか、どういう形で書いていくかが決まっていないので、とりあえず (001) というような連番をつけることにしました。連番をつけていけば、累積されていることが目で見てわかりますので、励みにもなるでしょう。去年よりも少しペースを落として、2〜3日に一本のペースで書いていけたらいいかなと思っています。どうぞおつきあいください。 今回はテニススクールの話から始まって、他の人と一緒に何かを学ぶこ

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(000) 2020年の「ファーストコンタクト」をスタートします。

さて、2020年の「ファーストコンタクト」をスタートします。2017年から2019年の3年間で書き続けてきたスタイルを少し変えてみようと決心したものの、どのように変えるのかはまだプランが描けていません。ですので、少しずつ試行錯誤で進めていきたいと思っています。 ファーストコンタクトを作ったときに次のような説明書きを載せました。 ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。 こ

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【新年】今日でお正月休みは終了。

新年5日目。今日でお正月休みは終わりです。この1週間は新聞を取りにいったくらいで、外に出ていません。毎年こんな感じです。 「ゲーム・オブ・スローンズ」は、いよいよシーズン7まで来ました。シーズン8で完結ですので、もう少しです。今日中に見終わるという野望は捨てて、あとはゆっくりと見ることにしましょう。終わりへのお膳立ては整ったという感じです。前半は歴史戦記という感じで重厚にゆっくり進んで行きますけど、後半は、ドラゴン、超能力、ゾンビが出てきて、一気にファンタジー化します。ここ

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【新年】2020年やりたいこととやめること

新年3日目は、2020年にやりたいこととやめることを書いてみます。ただやりたいことだけ書けばいいような気もしますけれども、やめることも同時に決めていかなければ新しいことに挑戦する時間が取れません。全体としては、広げ続けてきたものを縮小していく方向です。撤退をしつつ、新しい道を開いていく感じでしょうか。 (1) 開発したコースをnoteでいつでも学べるようにするこれまでさまざまな場所と機会を得て、アドラー心理学、教える技術、アンケート調査とデータ分析、そして、独立研究者の研究

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【新年】2019年やりとげたこと3つ

新年2日目。毎年のことですけれども、家にひきこもっています。アマゾンのプライムビデオで「ゲーム・オブ・スローンズ」をひたすら見ています。やっとシーズン6まで来ました。各シーズン10話からなっています。一本50分くらいで50話以上視聴しましたので、40時間以上見続けてきたことになります。これは年末年始以外にはできませんね。 さて、今日は2019年でやりとげたこと3つを振り返ってみます。 (1) テニスをやり続けたこれは2018年と同じですね。コンスタントにテニススクールに通

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【新年】2019年よかったもの3つ

2020年あけましておめでとうございます。還暦の年も無事終わりました。 2019年でよかったもの3つを紹介します。 (1) 9月始まりのスケジュール帳正確には1ヶ月おまけの、8月始まりのスケジュール帳です。これまで1月終わりのスケジュール帳に2月、3月のスケジュールをコピーして継ぎ足していました。9月始まりのスケジュール帳にしたら、翌年度前半の予定は楽に入れられます。夏休みの期間にスケジュール帳を切り替えるのが一番合理的だとわかりました。もっと早く気づくべきでした。習慣を

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