マガジンのカバー画像

ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研… もっと読む
毎週月曜と金曜にブログを書いています。それ以外の曜日では、過去記事の切り抜き、質問受け付け、本の紹… もっと詳しく
¥500 / 月
運営しているクリエイター

2017年7月の記事一覧

【連載】オトナの研究(第04回):研究の視点を持つと現場で頭を悩ませるすべてのことが研究のネタとして見えてくる。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。前回は、「ラボノートを用意しよう」と題して、一冊のノートを用意して、そこに自分の研究トピックに関することをすべて時系列順に記録していこうということを書きました。 今回は「研究の視点を持つと現場で頭を悩ませるすべてのことが研究のネタとして見えてくる」ということを書きたいと思います。 第1回目にこんなことを書きました。大人は必ず自分の「現場」を持っています。現場のリアリティから離れたところで研究を語ってみてもそれは長続きしない

有料
100

ネガティブ感情が起こったときにどうするか。(感情論#04)

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。ここしばらくは「感情」についての連載をしています。 前回は、ネガティブ感情の機能について書きました。不安やイライラするというようなネガティブ感情は、「そこに問題がある」ということを私たちに知らせてくれます。そうすると私たちは、それを解決しようとして、注意の資源(注意力)をそこに集中します。このようにして、その問題をなんとか乗り切ろうというわけです。 ネガティブ感情は「何か問題がある」ということを知らせてくれるので、それ自体で

有料
100

【お題拝借】思考の方法と、その生産性を高めるにはどうすれば良いか。

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。 今回は「思考法」についてのお題をいただいています。 向後先生には、ずっとインスパイアしていただいています。ありがとうございます。今回の話題にどう関連するかはわかりませんが、思考のまとめ方についてお伺いしたいと思います。一口に思考といっても、ひらめきレベルの点的(≒一次元)なものから、点を構造化した立体的(≒三次元以上)なものまで、様々です。思考の順序も、ひらめきを集めたり、煮詰めたりしながら拡げていく

有料
100

【注目記事】正しい仕事をしている限り燃え尽きない/大人の方が子どもよりも「教えて、かまって」さんが多い

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。Facebookでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。 33 正しい仕事をしている限り燃え尽きない。1. 始める: いますぐもらえる報酬より、未来にもらえる報酬のために。 2. 正しい習慣をつくる: どんな習慣も、一連のステップに分解できます。 3. 儀式やルーチンをつくる: ベートーベンは、毎朝、仕事を始める前のコーヒーを淹れるために、豆を正確に60粒数えた。 4. 時間を管理する: 意思決定疲れをセーブし、全体

有料
100

【連載】オトナの研究(第07回):現場の観察から要因/変数を見つけだすのがWhat型の研究の第一歩。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、自分の現場の中で「この問題は何なのか」という意識を持つことで「What型の研究」をスタートさせ、それを一般化しようとすると「法則定立的」な研究に、その一回性の中の構造を見ようとすると「個性記述的」な研究に進むということを書きました。もちろんこの両者の視点を持って研究を進め

有料
100

【号外日記】テストもレポートもない、何も試されないとき学びはどうなるのか。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 どの大学でも、たいていエクステンションセンターというのがあります。そこでは、大学の外の社会人に向けてさまざまなコースを開いています。カルチャーセンターよりももう少し学問寄りですが、実用的、趣味的なコースもあります。

有料
100

【本】ブライアン・コール・ミラー『15分でチームワークを高めるゲーム39 』:チーム作りをするときのネタ本として便利

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 ブライアン・コール・ミラー『15分でチームワークを高めるゲーム39 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2015) ■要約チームビルディングの具体的な方法として、グループによるゲームを紹介している。自分が使うためのネタ本としても便利であるし、ここから自分のオリジナルゲームを考え出すこともできるだろう。 ■ポイント私の授業や研修では、4人グループを作って進めることが大半です。グループメンバーはランダムに

有料
100

あなたの活動を、まわりの人は見ていないようで、きちんと見ているものです。それがあなたに投資しようとする動機になります。

水曜日はフリーテーマで書いています。 2017年7月23日に「【号外日記】「人の信用格付」には何が効いているのか。」という文章を書きました。 人生のはじめの若いときには、それぞれにチャンスが平等に(というか偶然に)与えられています。そのたまたまのチャンスを生かすことで、まわりの人からの信用(クレジット)を得ることになり、また次のチャンスを「投資」してもらえるという良いサイクルが回り始めることになります。 大学教員の最初のステップは、専門学校や大学で非常勤講師として授業を

有料
100

事前テストを作って学習者の診断を行っておくとメリットが大きい。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。ここしばらくは、授業や研修の設計と実施について書いています。 前回は、授業や研修の設計原理としての「メリルの第一原理(Merrill's First Principles of Instruction)」を取り上げました。コースを設計するために、トピックを順番に並べるのではなく、現実世界の重要な問題をまず取り上げて、そこからスタートするという原理(問題中心原則)です。問題解決に必要なスキルや知識は、そのつど提供され、

有料
100

【号外日記】「人の信用格付」には何が効いているのか。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。 『サピエンス全史・下』に書いてあったのだが、国の信用格付は、その国にどれくらいの投資をしていいかを決める際の判断材料だ。信用というのは、その国の資源、経済、政治、社会システム、教育、文化によって決まる。その中でも最も重要なのが、社会システムだ。たとえば、裁判という社会システムがきちんと動いていなければその国

有料
100

【注目記事】時間管理への過度のこだわりは健康に悪影響する/スライドは「3秒ルール」で作ろう/「エドテック」はバズワードになるか。

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。Facebookでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。 30 時間管理への過度のこだわりは健康に悪影響する。 31 スライドは「3秒ルール」で作ろう。 32 「エドテック」はバズワードになるか。 30 時間管理への過度のこだわりは健康に悪影響する。多くの人が時間管理の手法を取り入れようとするのは、ストレスレベルを下げるためです。ところが、これに異を唱える専門家が増えています。過剰に時間を意識すると、落ち着くどころ

有料
100

【号外日記】たくさん話させよう。たくさん書かせよう。とにかく、たくさん。。

「ちはるのファーストコンタクト」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。その感謝の気持ちを込めて定期購読者が増えるたびに「号外日記」を書いています。では、どうぞ。

有料
100

【連載】オトナの研究(第06回):自分の現場の問題が限定された工夫にとどまるか、社会に還元できる研究になるかの分岐点。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。 前回は、自分の現場の中で、問題だと感じているこの問題は、一体どういう問題なのかということを考え、観察していくことによって「What型の研究」を始めることができるということを書きました。 さて、このように現場の中で問題だと感じたことに目をつけることで研究がスタートします。そうする

有料
100

【本】安田裕子・サトウタツヤ『TEMでわかる人生の経路 質的研究の新展開 』:個人のライフストーリーをまとめるときに有用な考え方と方法

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 安田裕子・サトウタツヤ『TEMでわかる人生の経路 』(誠信書房, 2012) ■要約個人のライフストーリーを扱うための質的分析法であるTEM(Trajectory Equifinality Model, 複線経路・等至性モデル)の考え方、方法、実践研究例を知ることができる。インタビューによって個人のストーリーを描き出し、そこからなんらかの類型(パターン)を見出したいと考えている研究者には役に立つ。 ■ポイ

有料
100