砂人

暇人でもあります。

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誰かを羨んで、憎んで嘲って、嫉妬だったと知ってしまう。 誰かを愛して、和んで契って、虚妄だったと知ってしまう。 輝かしい希望に目が眩んで、真っ暗な絶望に目が慣れて、強い光より深い闇が居心地がいいと知ってしまう。

    • ちらっと、noteを散策すれば 読書の秋コンテストに「感想文」とかいてある。やらかした。 もう睫毛が目に刺さりそう、今夜の反省またひとつ。おやすみなさい、と書いてみる。

      • 夢果てて 夢に留まる 夢思う 高所から落ちる夢をみた時、地面と衝突する時に目が覚めた。どうやら私は落下死をしたことがないらしい。 刺殺される夢をみた時、相手はほくそ笑んでいた。そんなに、楽しいものかしら? 私は、まだ自殺をする夢をみていない。 誰に、なにに殺されるのかしら。

        • 劇場か机上かの戯言

          人間は最も勇敢なる生物である。 私は自らの意思で、自らの命を絶つ生物を知っている。 人間は最も悲惨なる生物である。 私は自らの意思で、自らの存在を否定する生物を知っている。 人間は最も狡猾なる生物である。 私は自らの意思で、自らの意思をもつ生物をしっている。 生物の目標は死ぬことにある。生物の活力は死ぬ為の活力であり、凡その生物はより良く死ぬ為に生涯を全うする。 過ぎ去ることを、変わることを認めれば儚さ これを認めなければ悲しさ これら二つを抱えれば愛しさ 全てを否定すれ

        誰かを羨んで、憎んで嘲って、嫉妬だったと知ってしまう。 誰かを愛して、和んで契って、虚妄だったと知ってしまう。 輝かしい希望に目が眩んで、真っ暗な絶望に目が慣れて、強い光より深い闇が居心地がいいと知ってしまう。

        • ちらっと、noteを散策すれば 読書の秋コンテストに「感想文」とかいてある。やらかした。 もう睫毛が目に刺さりそう、今夜の反省またひとつ。おやすみなさい、と書いてみる。

        • 夢果てて 夢に留まる 夢思う 高所から落ちる夢をみた時、地面と衝突する時に目が覚めた。どうやら私は落下死をしたことがないらしい。 刺殺される夢をみた時、相手はほくそ笑んでいた。そんなに、楽しいものかしら? 私は、まだ自殺をする夢をみていない。 誰に、なにに殺されるのかしら。

        • 劇場か机上かの戯言

          寄せ集め

           しかるに人を殺すのは、世間体から、罪と言われるけれども、こんな星が綺麗な夜に、忍耐せよと忍ぶのも、なにかと窮屈に感じよう。薄い月明かり差す路地裏に、大きな影と小さな影。大影は鈍く、小影は鋭く。今宵は無礼講、人生万事、運命のままよ。今は遠き、千鳥足。ゆらりと近づき、首をさき、あぁ刃がひかりて路上に花咲くその者の血。今は打ち捨てられ、数秒前には、肉をめぐりた、命の証。  よい、よい、よい、扇の代わりに一本のナイフ。我を見るのは星と叢雲。そいつらもいつか殺してやろうぞ。トラツグミ

          寄せ集め

           一  鏡には一匹の小綺麗な鼠がいた。その鼠は自らの賎しい産まれをどうにか誤魔化そうと、いつも身なりを気にしていた。鼠は磨かれた鏡に映る自分をブルーベリーのような小さな目でじろりと睥睨した。 櫛がよく入れられたくすんだ灰色の体毛に、黒のフランネル生地の掠れたベストと皺だらけの白シャツに埃っぽさが拭えない色褪せた赤の蝶ネクタイ。この鼠は自らの醜悪な顔にうんざりすると、自信満々にこの蝶ネクタイをみた。それがやはり自分に似合っていると再確認すると、やっと鏡から去るのである。  鼠は

          日記

           序  君は幻想たる幻想をみたことはあるだろうか?恐らくないだろう。だが無意識的なものを意識的にすることの難しさは知っているに違いない。だから例えみたとしても君は幻想を記すことも伝えることも不可能だ。しかし、意識的なものを無意識的に捉えることは限りなく難しいだろうが不可能のようには思えない。  私の友人のKは死ぬ寸前に埃が装丁の隅々まて染み渡った日記を私に託した。彼はその裏側に遺言を残していた。 「この日記を忘れないでくれ。」ただそれのみである。私は不思議に思った、Kは昔から