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【これはCadenza 2だ】TRUTHEAR ZERO: RED レビュー

このIEMを一言でいうなら、Letshuoer Cadenza 4の弟分、Cadenza 2だ。

引用元:SQUIGLINK Super* Review


5000円以下を終わらせたのがTRN Conchなら、1万円以下を終わらすのはZERO: REDかもしれない。
そう思えるほどの極めて自然な音、ドナチュラルサウンドをこのZERO: REDから聞いてしまったのだ。


☀良い点

・ハーマンカーブを元によりフラットに調整し、自然を極めた帯域バランス
・ゲームで使いやすく、もちろん音楽も楽しい音場と定位
・全体的に高水準でまとまっており、格上機と十分に戦える実力
・低音を簡単に盛れるアダプターが付属
・デザイン

☁惜しい点

・本体は軽量だが、ステムが長く太いので、人によっては装着感が悪く感じる可能性がある

視聴環境
DAC: MOTU M2 (*マイク音ループバックのため)
ケーブル: NICEHCK Blueluna
イヤーピース: AEX70

◇デザイン:⭐⭐⭐⭐⭐

ラメが入った赤のフェイスプレートに加え、全体的に安っぽさを感じさせない光沢仕上げになっていて、この価格帯では間違いなくトップクラス

◇高音域:⭐⭐⭐

エージングを進めていったところ、暴れていた高音の強さは全くなくなった。かなり耳にやさしくナチュラルな高音で、10KHz付近で落ち込んでいることもあり、長く聞いていられる。強いて言うなら、抜け感を求める人には前作Zero: 初や、開発中のZero 2 Blueが合うかもしれない。

◇中音域:⭐⭐⭐⭐

フラットよりな帯域バランスのおかげで、厚く存在感のあり、美しいボーカルを感じる事ができる。
サビなど音数が増える場面でも、ある程度の分離を保ってている

◇低音域:⭐⭐⭐⭐

リスニングイヤホンとしては多すぎない量感で、タイトで見通しがよく鳴らす好みの低音
特にミッドベースの量感が抑えられているおかげで、フラットバランスながらサブベースまで無理なく聞き取ることができる

◇音場:⭐⭐⭐⭐

1.5万円のEA500LMと比べても広く、イヤホンとして十分広い空間がある
これより広い音場を持つイヤホンもあるが、それらはZERO: REDの3倍以上の値段がする上、そのまま3倍広くなるわけではない
また、音は全体としてやや前方定位的で、これもこの価格帯ではなかなか見られない特徴の一つ。きちんとボーカルは前に出て、演奏はそのアシストに回る。

◇装着感:⭐⭐⭐

本体は軽量で疲れにくいが、ステムが長い上太く、人によっては圧迫感を感じる可能性がある
手持ちのイヤーピースを試したところ、AcoustuneのAEX 70が合っていると感じた。普段使用しているイヤピのサイズが分かる方はそれより一個下のサイズ、分からない方はAEX 70のSサイズ以下を試すといいだろう。

◇ゲーム利用:⭐⭐⭐⭐⭐

定位感や適切な空間、帯域バランスなど、全ての要素が高水準でまとまっているのでゲームでも問題なく戦える。
今までHIMALAYAという国内5万円のイヤホンを使用していたが、このZERO: Redに変えてもまったく違和感なく使うことができており、驚くほかない。
購入後ZERO: REDを使用し続けているが、音の情報、正確さで負けたと感じる場面はまだ一度もない。

◇その他

感度はそこそこ高めなものの、MOTU M2のようなパワーのある据え置きDACでも、最低ボリュームにすれば大きすぎない音量で運用できる程度に収まっている

🌙個人的おすすめ度:🌟🌟🌟🌟🌟

8000円で手に入る万能な純潔ナチュラルサウンド
TRUTHEARはその値段に合った手加減ができない自然派ゴリラであり、現状の1万円以下はこのZERO: REDでエンドゲームだ。


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