こいぬ座とオリオン

それは突然だった

月の神に人から獣へとかえる呪いをかけられた

生きていくための狩りを許してくれなかったのだろうか

この姿ではメランポスたちには会いにいけない

きっと自分がいなくてもあいつらなら
生きていける
そう信じていた

物陰から家あたりを見渡したが誰もいない
主人を探しに出たのかもしくは・・・


幾日、幾日がたった

深いもりのなかで
やっと彼らを見つけた

でもその姿は弱々しいものだった
すぐに自分をさがし続けていたのだとわかった

ああ、十分だ
もう覚悟はできた

その時メランポスと目があった
おまえは気づいてくれたのだろうか

痛みは一瞬だった
メランポスのかすれた声が聞こえた


これでいい
お前たちの力になれるなら

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