見出し画像

【遊戯王デッキ紹介】幻想のダーク・ネクロフィア

はいこんにちは、からばこです。久しぶりの遊戯王デッキ解説です。
今回の主役はこの子です。

フィギュア化おめでとう!

以前から愛用している《ダーク・ネクロフィア》をエースにしたデッキです。昨年冬のオフ会レポで一部紹介していました
1月の改訂で《ビッグウェルカム・ラビュリンス》が準制限となったのを機に基盤を根本的に見直したところ、かなりスッキリしたデッキになったので、記事にします。
シンプルながら粘り強くパワフルに戦え、かつ《ダーク・ネクロフィア》がエースとしてしっかり輝いてくれる、お気に入りのデッキです。

1.デッキレシピ

LEDE発売前の構築です

2:メインエンジン

《ダーク・ネクロフィア》の能力は以下の通りです。

つよい

墓地から悪魔族を3体除外することで特殊召喚します。《カオス・ソルジャー 開闢の使者》など、墓地除外で特殊召喚できるモンスターの先駆けです。

相手によって破壊され墓地に送られたエンドフェイズに、相手のモンスター1体を対象に取り、その装備カードとなります。《ダーク・ネクロフィア》が装備されている場合、そのモンスターのコントロールを得ることができます。いわば生きる《強奪》です。

登場は2001年と非常に古いです。原作でバクラが使ったこともあって化人気が高く、2019年発売のデュエリストパックで進化体の《カース・ネクロフィア》や、レベル8・悪魔族のサポートカードが登場しました。【ウィジャ盤】関連はさておき、特に「邪悪霊」は大きなサポートでした。
それ以外にも、闇属性・悪魔族という恵まれた種族・属性から、多くのサポートを受けられます。最近だと《破械神王ヤマ》《ビッグウェルカム・ラビュリンス》《魔界特派員デスキャスター》などもあり、【ラビュリンス】要素は制限改訂まで実際に使っていました。

レベル8・悪魔族でシナジー

スペックこそ2期のカードな《ダーク・ネクロフィア》ですが、上記の様々なサポートを受けられる点や、召喚制限を満たせば蘇生・帰還が可能な点などを活かし、しっかり活躍させていきたいです。
同じコントロール奪取である《仮面魔獣デス・ガーディウス》(《遺言の仮面》)には妙な親近感がある分、差別化も必要です。召喚の手軽さや《遺言の仮面》いらずのコントロール奪取、《カース・ネクロフィア》の存在を活かして、差別点を主張していきましょう。

ライバル

今回は《魔界発現世行きデスガイド》ら悪魔族を軸に、【キマイラ】と【地縛】を混ぜ込み、仕上げに《ウィジャ盤》を添えました。
明確な展開ルートはありませんが、それぞれがゆるくつながっているので、1つひとつ紹介していきます。

2-1:デスガイド

いつもありがとう

デッキのエンジン。通常召喚から《ダーク・ネクロフィア》か《永遠の淑女 ベアトリーチェ》など、デッキのほとんどのギミックにつながります。

《ダーク・ネクロフィア》へは、《魔犬オルトロス》をリクルートして《彼岸の黒天使 ケルビーニ》をリンク召喚し、《ダーク・ネクロフィア》をサーチ。《ケルビーニ》で《魔サイの戦士》を経由し「邪悪霊」を落とし、《デスガイド》《オクトロス》《魔サイ》の3体を除外すれば《ダーク・ネクロフィア》が出せます。
《ベアトリーチェ》へは、《魔サイの戦士》をリクルートして《破械神王ヤマ》をリンク召喚。《シャバラ》をサーチして《シュヤーマ》を墓地に落とします。そして、《シャバラ》で《ヤマ》を破壊しながら自身を特殊召喚。その後、墓地の《シュヤーマ》で《シャバラ》を破壊して蘇生、それをトリガーに《ヤマ》を除外して《シャバラ》を蘇生すれば、ランク6が組めます。有名な展開ですね。

上記2種に加え《デスキャスター》や《トロイメア・フェニクス》などにつなげたり、他のモンスターと合わせて《ライゴウ》を呼んだり、「邪悪霊」を引っ張ってきたりと、多くの役割を持ちます。《デスガイド》自身も《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》でサーチできる点が嬉しいです。

2-2:キマイラ

《デスガイド》と並び、初動で重要な役割を持つのが《ベアトリーチェ》です。《ヤマ》を経由すればあらゆる悪魔族からアクセスできますが、今回はそれ以外に【キマイラ】基盤を採用しました。
重要なのが《幻獣魔王バフォメット》です。

悪魔族界隈期待の新人

融合召喚時にデッキから悪魔族を墓地に落とせますが、ほとんどの初動では《シュヤーマ》を落とします。《シュヤーマ》の蘇生のために割る裏側のカードも《合成獣融合》の自身の能力で回収すれば用意できるので、これでレベル6が2体揃い、《ベアトリーチェ》に行けるというわけです。
悪魔族はデッキに多く採用されており、ほとんどが地属性以外なので、「《幻爪の王ガゼル》+悪魔族」でサクッと融合できるのも嬉しいです。初動以外でも落としたい悪魔族は多く、後攻では《スカラマリオン》を落としつつ、《ベアトリーチェ》ではなく《幻想魔獣キマイラ》を展開して盤面を打開しつつ、《デスガイド》を確保する、なんてこともあります。

《幻爪の王ガゼル》にも《デスガイド》に並ぶ多くの役割があります。
《合成獣融合》のサーチは言わずもがな。レベル5・悪魔族のサーチ対象は《大翼のバフォメット》に加え、《地縛囚人 ストーン・スイーパー》も含まれており、後述の【地縛】ギミックにもつながります。
《ガゼル》は融合素材になった際、幻想魔族のサーチができます。《幻蝋館の使者》を加えることで防御と展開抑制ができるため、その後の反撃に役立ちます。

レベル3なのでケルビーニにもなれる

更に、融合体の《幻獣魔王バフォメット》と《幻獣王キマイラ》はそれぞれ、相手ターンに墓地から除外することで、除外ゾーン・墓地から悪魔族を蘇生する能力を持ちます。《ダーク・ネクロフィア》はもちろん、後述する《地縛戒隷 ジオクラーケン》や《カース・ネクロフィア》《ライゴウ》などを蘇生するなどして、耐久力を底上げしてくれます。
《コーンフィールド コアトル》《ミラー ソードナイト》による耐性や、《幻想魔獣キマイラ》《ガーディアン・キマイラ》といった「奥の手」もあります。

《原罪のディアベルゼ》も採用できますが、デッキが乗っ取られるのでナシです。【キマイラ】はあくまでエンジン役として、《ダーク・ネクロフィア》をしっかりサポートしてもらいます。

2-3:地爆

《幻爪の王ガゼル》でサーチできる《ストーン・スイーパー》からの展開札です。《地縛囚人 グランド・キーパー》をサーチ氏、《地縛戒儡 ジオグレムリン》をシンクロ召喚、《地縛戒隷 ジオクラーケン》でのフィールド魔法サーチを目指します。
サーチするフィールド魔法は当然……。

原作再現をありがとう

《ダーク・サンクチュアリ》です。
ネクロフィアにはネクロフィアに相応しい舞台ってもんがありますからね。

展開するターンはEXデッキからシンクロ・融合のみの展開縛りがつくうえ、《グランド・キーパー》に割く召喚権が《ガゼル》《デスガイド》と被るので、余裕があればこのルートを狙います。
《ダーク・サンクチュアリ》が発動できれば相手の戦闘を抑制できるようになるため、デッキの耐久力がさらに上昇。破壊されても、《ジオクラーケン》を融合キマイラや《デーモンの呼び声》などで蘇生すればサルベージができ、使い回せるのが魅力です。

悪魔族の層の厚さ

ついでに《ウィジャ盤》についても。
正直いりません。なくてもいいです。というかウィジャ盤要素を抜けばデッキがシェイプアップします。
それでも《ダーク・ネクロフィア》《ダーク・サンクチュアリ》《ウィジャ盤》を揃えるのは、幼い頃からの夢だったので、あきらめるわけにはいきません。ウィジャ盤要素を抜けば6~7枠空くので、こだわりがない人は抜いて大丈夫です。《ダーク・オカルティズム》がドローソースに化けるという点は便利です。現に抜けたしね……。

3:そのほかのカード

上記3要素に加え、悪魔族サポートをふんだんに取り入れています。

デーモンの呼び声

何かと便利なカード

上級悪魔族を蘇生できます。2種のネクロフィアはもちろん、《大翼のバフォメット》や《ジオクラーケン》にも対応しています。
初動では《デスガイド》からリクルートできる《トリック・デーモン》からサーチし、《ベアトリーチェ》を組んで《大翼のバフォメット》を落とすことで、《デスガイド》からキマイラルートへ派生できます。
永続なので死のメッセージとは噛み合いが悪いですが、メッセージは《ダーク・サンクチュアリ》でモンスターゾーンに出せばいいので大丈夫。むしろ《カース・ネクロフィア》の破壊枚数を増やしてくれます。

悪魔族を蘇生できるカードには《デスキャスター》もいます。
召喚条件を満たした《ネクロフィア》を使い回して、粘り強く戦っていきましょう。

邪悪霊

「手札誘発入ってます」

デッキの防御の要。特に攻撃に反応する《抹殺の邪悪霊》は重要で、攻撃誘導でライフを守ったり、相手に自爆特攻を強いたりなど、攻防両面で活躍します。《怨念の邪悪霊》は相手のカードの発動に対して使用でき、全体除去などにネクロフィアを蘇生すれば、エンドフェイズの効果を発動できます。どちらも蘇生したモンスターの効果は無効になりますが、ネクロフィアは墓地発動なので大丈夫です。
レベル8悪魔族が墓地に置かれた際にサルベージできます。戦闘破壊によるサルベージはできないのがネックですが、リンク召喚の素材になったり、装備状態の《ダーク・ネクロフィア》が墓地に置かれた際にも発動するので、多くの場合で手札に抱えられます。
レベル3・悪魔族なので、《デスガイド》や《ケルビーニ》で墓地に落としておきやすいのがグッド。初動の準備の合間に仕込んでおきたいです。

カース・ネクロフィア

肌ツヤが良い

《ダーク・ネクロフィア》のリメイク。通常召喚はできませんが、除外された悪魔族3種類をデッキに戻すこと「でも」特殊召喚できます。その条件を満たさずとも、普通に蘇生や帰還は可能です。
相手によって破壊されたターンのエンドフェイズに帰還し、自分フィールドの表側表示の魔法・罠の名前分、相手の場のカードを対象を取らずに破壊します。死のメッセージや装備状態の《ダーク・ネクロフィア》とシナジーするデザインとなっていますが、ウィジャ盤がおまけであることから、表側の魔法罠はせいぜい《デーモンの呼び声》くらいです。とはいえ、このデッキにおける破壊手段は貴重なので、《ダーク・サンクチュアリ》や装備状態の《ダーク・ネクロフィア》を用意しつつ、《カース・ネクロフィア》での除去を狙っていきます。

もう一つの大きな役割は、除外された悪魔族の再利用です。特にエクストラデッキの悪魔族を再利用します。
《幻獣魔王バフォメット》や《破戒神王ヤマ》、《デスキャスター》などをエクストラデッキに戻すことで、長期戦に備えられます。《ダーク・ネクロフィア》の除外コストは再利用したいカードを選んでおきたいですし、能動的に除外できる《幻獣魔王バフォメット》や《破戒神王ヤマ》あたりは、さっさと使ってコストに充てましょう。

総じて、《ダーク・ネクロフィア》と同じ方法で運用が可能です。
ステータスが攻撃偏重なのは強み。

冥界の魔王 ハ・デス

ハデス様

無理矢理の採用枠その2。小学生のころの切り札。
「墓地からの蘇生ができない」という冥界引きこもりな王様なので、基本的に除外ゾーンから帰還させます。たまに生け贄召喚。
自分の場の悪魔族が戦闘破壊したモンスターの効果を永続的に無効化します。もうちょっと言えば「ダメージ計算によって戦闘破壊が確定したモンスターの効果」を無効にする永続効果です。「破壊された時に発動」「墓地に送られた時に発動」「墓地で発動」「リバース効果」などを消し去れるので、刺さる時はとことん刺さります。
カジュアル環境だと「セットエンドした」の《スカラマリオン》とか《水晶機巧-ローズニクス》とかがカモですね。他にも出番があったりなかったりします。あまりありません。

「スキルドレインで力尽きてるモンスターじゃんw」とぬかす若造共には、その恐ろしさを叩き込みましょう。《黄泉ガエル》や《カードガンナー》、《キラー・トマト》はエサです。サイコショッカーに負けない2450という攻撃力もグッド。老人が過ぎるわ。

基本的には出番がありません。でもデッキに絶対に入れたい。
そんなカードあるでしょ?

4:幻想魔族強化を受けて

新弾で《幻惑の見習い魔術師》《鋼鉄の大魔人ゴルゴイル》などが登場したため、より幻想魔族の要素を強めつつ、様々な悪魔族を採用することができそうです。特に《鋼鉄の大魔人ゴルゴイル》は、除外や墓地からモンスターを制限なく呼び戻せるので、幻想魔族と悪魔族はもちろん、他の種族も絡めていけそうです。
デッキスロットの関係上、ウィジャ盤要素が全て抜けました。結局特殊勝利は達成できず、です。使うなら、より特化したデッキを作りたいですね。

現在のデッキレシピ

《幻惑の見習い魔術師》の展開の際、《幻獣魔王バフォメット》の融合召喚時に《ヴィジョン・リゾネーター》を落とすと、《クリムゾン・ヘルガイア》を経由して《ヴィジョン・リゾネーター》を回収できます。
そのまま《ヴィジョン》をSSし、《魔術師》《バフォメット》で《ベアトリーチェ》を組み、落とした《シュヤーマ》を蘇生させれば8シンクロにつながります。《シュヤーマ》はデッキボトムに戻りますが。
8シンクロは、今回は《迅雷の暴君 グローザー》を選びました。他にも色々と模索中です。《エニグマスター・パックビット》などもいいかも。

カテゴリに属さないカード、好き

5:終わりに

カジュアル遊戯王を始めて1年くらいになりますが、非常にお気に入りのデッキです。複数の初動を持つため安定感も高く、着地狩りも融合や各種リンクで貫通しやすいので、後攻でもそこそこ戦えます。カードパワーが高い相手には《ガーディアン・キマイラ》《溶岩魔獣 ラヴァ・ゴーレム》で抵抗します。
何より、妨害よりも防御・耐久に寄せているため、相手のデッキの動きを見ることができる点も楽しいです。カジュアルでは制圧したくないし、相手のデッキの動きから色々なことを学びたいので、「防御重視」にしています。

そして何より、《ダーク・ネクロフィア》も《冥界の魔王 ハ・デス》も、小学生の頃に実際に使っていたカードそのものです。
九州の片田舎で友達と遊戯王に興じていた頃からなーんも変わっていませんが、20年以上使われ続けるこの2枚も、きっと幸せでしょう。

これからもよろしく

幻想魔族や悪魔族は今後も様々なカードが登場するでしょう。
強化に喜び、時に規制にむせび泣きなどしながら、これからも名刺代わりのデッキとして、たくさん使っていきたいと思います。幻想魔族で巻き込まれ規制食らいそうですが、《ベアトリーチェ》を失うことが一番きついです。それでも色々と継ぎ足しながら、長くながーく使っていきたいですね。

オフ会や交流会でも積極的に使っていきますので、もし対戦する機会があれば、お楽しみいただければ嬉しいです。

ではまた次回の更新で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?