安全基地
テレビをつければウィルスの話が流れる。
「○○にクラスター」
「若者にも自粛要請」
色んな情報が耳に入る。
そんな中、「止まったら死にそう」と周りから言われていた私も絶賛自宅ひきこもりモード。
仕事もおやすみさせていただき、《何もやることがない》状態にいる。
散歩に誘われても、用事がないとのらないし「遠回りして帰ろう!」って言われても、もはや聞こえていない。(笑)
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「自宅に帰りたい」と思える。
自宅を安全基地だと思える。
それがどれだけ幸せなことか。
この1週間はとにかくそれを思い、心が締め付けられる。
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10代、20代前半と私は、とにかく家に寄り付かなくていい方法ばかり探してた。
バイトに励んだり、お金ためて旅行に出たり、友達や彼氏と遊んだり、、
高校卒業と同時に家を出ようとしてたから、高校3年間は貯金しかしてない。
そのために、実家にいた。
が、大学受験に失敗。
私立に通うことになり、生活費も学費も自分で払うハードルに怯え、家を出ることができなかった。
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https://www.businessinsider.jp/post-210144
自分の家庭を持つことができて、
ようやく感じられた「安全基地」
それが欲しくて家庭を持ったわけでもないし、(この人なら大丈夫そう)と思ったわけでもないから、このご時世になってようやく気づいて、
胸が苦しい。
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10代、20代の頃に、親の目に触れることなく、助けを求められる?
公式の相談所なんて、私は頭の片隅にも浮かばなかったし、今はSNSがある。
助けを求めるやり方は、きっと想像以上にたくさんある。
(とりあえずここから逃げたい)
そうやって人が思う時の思考なんて、思ったことがない人にわかりっこないよね。
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2週に1回、都心のテントにご飯を届けながら、
(とりあえず、ここに来たら安全だよ)
と心の中でつぶやくことは、逆にこの世界にまだまだ「安全」が足りないことを思い知らされる。
「死んでもいい」
「生きる気力ない」
と思うとき、人の優先順位は変わる。
とにかくまず、(安全だ)と思えたところで、お腹いっぱいご飯を食べたら、何か変わるかもしれない。
今月からは作るご飯の配分を変えて仕込もうと思う。とにかく、届けてみる。
https://www.businessinsider.jp/post-176974
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