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「ぼっち・ざ・ろっく!」を8話まで一気見しようぜ

はじめに

私の他の記事を読んでる方は薄々感じているかもしれませんが「ぼっち・ざ・ろっく!」にどハマリしてしまったおかやんです。
無理やり差し込んでいる気もしたのでこの記事以降は控えます。
その代わりにここで発散させます。

タイトルの通り

タイトルの通り、「ぼっち・ざ・ろっく!」を8話まで一気見しましょうってことです。
原作履修済みで次の話の内容が分かっているのと、アニメスタッフのここまでの力の入れようを考えるとおそらく良い物を作ってくれているからです。

8話に至るまでの流れ

ここでは簡単な作品の紹介を交えて8話に至るまでの流れを説明していきます。また作品自体の細かい内容ではなく大筋の流れに留めます。基本ギャグマンガ(主にひとりの奇行で)なのですがキャラごとの掘り下げや笑えるシーン等はここでは省きます。

①主人公、後藤ひとり

この子の説明をしないと話が始まらないので簡単に。
ぼざろの「ぼっち」その人である後藤ひとりは、引っ込み思案で中学1年生までずっと友達ができずひとりぼっちだった。
現状をどうにかしようと奮起しているわけではなく、このままでいいのかなぁとぼんやり考える程度だったが、父親が見ていた音楽番組で「学生時代は陰キャだったんですよ」「バンドは陰キャでも輝けるので」と語るバンドマンを見て一念発起。
「バンドを組んだら自分みたいな人間でも輝けるのでは!」と父親のギターを借りて練習を開始。「学生時代に文化祭ライブやったりして!」と期待して毎日6時間の練習に励み動画投稿も開始するが、自身の人間性は変わらず結局中学3年間では友達ができず、卒業してしまう。
「高校ではバンドをしたい…!」と臨むも結局1ヶ月経っても友達ができず、途方にくれているところから物語が始まる。

②漫画みたいな出会い、初めてのバンド

ギターを背負っていきつけである人気のない公園で黄昏ていると、この後にライブを控えているという「伊地知 虹夏」に突然声をかけられる。
ギターをやる予定だった子が当日に逃げてどうしようかと思っていた時に、ギターを背負っていたひとりに気づいて声をかけたとのこと。
突然の誘いだったが普段人と話さずコミュ力の差から断ることもできずにライブハウスに連れて行かれる。
ライブハウスでは虹夏のバンド仲間である「山田 リョウ」が待っており、3人でインストバンドとしてライブすることになり、その後にギターボーカルの「喜多 郁代」も加わり4人で『結束バンド』として活動することとなる。

アニメだとひとり以外は私服で好き

③個人技はプロ並、バンドとしてはミジンコ

ひとりは毎日6時間の練習を続けていたおかげか、ギターの腕前はプロに近づくほどであり、「弾いてみた」で投稿している動画チャンネルも登録者数が数万に登るほどの人気を得ていた(「ギターヒーロー」という匿名で投稿している)
が、それはあくまでひとりが自由に演奏している時だけで、バンドとして仲間と呼吸を合わせるのがとても苦手で、その日会った虹夏とリョウから下手くそと言われるほどだった。
そんな中でも4人で練習を重ね、本格的なライブのために準備を重ねていたが「下手なバンドは出さない」と虹夏の姉であり、活動しているライブハウスの店長でもある「伊地知 星歌」のオーディションを受けることになる。
(最初のインストライブは思い出作りとして1回だけ許しただけとのこと)

今までのひとりは恐ろしい承認欲求のみでギターを続けており「ちやほやされたい」気持ちが全てだったが、ずっとひとりぼっちだったためその対象は自然と「自分だけ」だった。
しかしオーディションという課題を課せられ、ここで認められなければライブができない…。昔であれば自分がちやほやされる機会が無くなると考えていたであろうひとりだったが、バンドとして仲間と接していく中で「私だけじゃなくみんなでちやほやされたい!バンドを続けたい!」という気持ちに変わっていく。そしてオーディション中に少しの間ではあるが本来のプロ並みの腕前である演奏を発揮し、バンド全体としても合格を言い渡される。
(動画でがっつり描写されてますが漫画だと4コマだけなのでここまで膨らませているのがすごい

④そして8話に

バイトをして、オーディションも合格し、チケットを売る過程の路上ライブでファン1号2号ができ、ライブTシャツも作成し、いよいよ4人でお客さんの前での初ライブ!なのだが、7話の最後で台風が接近しており…。
お客さんは来てくれるのか、演奏は上手くできるのか、色々と不安な状態で8話に入ります。

オーディション回までをまとめた公式PVが普通にすごい

なんでそんな推してるん?

個人的な話も交えますがそもそもなんでこの作品推してるの?について。最初のきっかけはアマゾンプライムで「チェンソーマン」が見れるので、それでトップページを開いたところ「ぼっち・ざ・ろっく!」が目にとまったところです。
私自身、学生時代にノリでベースを買ってバンドのようなものをしようとして自然消滅したよくいる一人なのですが、ひとりは自然消滅せずにずっと練習していて仲間に出会えている描写でもうぐっときて視聴を始めました。

上の流れの説明ではそんなに語ってないですが、きらら作品だけどきらら作品ぽくない所、ギャグのテンポ、ひとりの陰キャトークに心当たりがありすぎる点に親近感を覚えて原作も買いました。
原作は4コマ漫画なのですが、アニメでは良い意味なアニオリがちょいちょい挟まり、キャラの心情やギャグの流れなどが補完されているように感じています。
また漫画は当たり前ですが音がありません。しかしアニメは音があります。そこでバンドとしてちゃんと演奏するシーンが入る。これはもうアニメ化でこの作品は完成したといっても過言じゃないと思っています。
原作のオーディション回でちゃんと「『ギターと孤独と蒼い惑星』やりまーす!」という台詞があり、音は無くとも楽曲タイトルは存在していたので、それが今回のアニメ化でちゃんと曲として出てくるのは、昔から読んでいたファンにとってはめちゃくちゃ嬉しかったと思います。
バンドアニメということもあり楽曲に力を入れていて、どの曲も「結束バンド」名義で(ほとんど)ボーカルの喜多ちゃん(長谷川 育美さん)が歌っており実在性を高めているのもポイントが高いです。
年末には「結束バンド」名義でアルバムも出るので連動性がすごい

どこで見れるの、読めるの?

色々あるとは思いますが私が使っているのはアマゾンプライムです。
プライムビデオでは数日遅れですが全話無料で視聴できて、キンドル(アマゾンの電子書籍サービス)では原作1巻が無料で読めます。
8話でおそらくちょうど原作1巻を賞費しきると思うので、ここまで読む分にはちょうど区切りも良いです。

当日の最新回の視聴に関してですが、地上波のテレビかアベマTVの地上波同時放送があります。当日はアイマスのライブに行っているのですが、見れると…いいなぁ…(ちょっと間に合わなかったので終電の地元ホームで視聴しました。これはこれでなんかエモいな)

おわりに

最後にまた繰り返しを。
「ぼっち・ざ・ろっく!」を8話まで一気見しようぜ。
めちゃくちゃ8話までのハードル上げているような気もしますが、4コマ漫画であるはずの原作で8話のライブシーンは大ゴマでちゃんと扱われています。原作の時点でそんなシーンだからにはきっと良い物を作ってくださっていると信じています。
漫画のタイトルである「ぼっち・ざ・ろっく!」の回収回でもある8話までを視聴して、みんなの狂った感想を聞かせてください。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓下に8話視聴後のネタバレ含む感想↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓












(8話視聴後更新)見たよ…8話…

※アニメの内容はところどころ省いているかもです。
前半のライブシーン。期待通りにすごかったですね…。
最初に「ギターと孤独と蒼い惑星」をやったのですが、ここで台風によるお客さんの入りの少なさと、仕方ないんですが他の人の「結束バンド??しらねー…興味ないわ」のリアルな描写が残酷で、4人は動揺してしまいます。
そんな動揺がちゃんと演奏や演技に反映していて、音楽素人の私が聞いてもところどころズレてるし喜多ちゃんのボーカルもどこかおかしいです。ここをある意味撮りおろしでちゃんと反映させたのが表現としてすごく良い。
部活と違ってライブハウスは直接的にお金がかかっているのと、描写はされていませんが1日に何組もやるので目当てのバンドじゃないとそんな聴く気がないはザラにあります。
そんな現実を浴びたからか前述のとおり普段とは違ったチグハグな演奏をしてしまい、少ない観客からは「やっぱりそうでもないな」と思われ(気にも留めずいないものと認識している方かも)4人から見たときの空気感がとても重いものに。

ぼっち(ギターヒーロー)、動く

「私たち…演奏も曲もまだまだだ…けど!」(描写的に折角来てくれたファン1号2号のために…かなと思っています。)

唐突なギターアドリブからの「あのバンド」。この曲も原作で曲名だけは出ていたので1巻から読んでる人待望ですね。
演奏が始まると終始猫背であきらかに何かが降りているひとり。『リードギター』後藤ひとりを中心に結束バンドは興味が無かった人をも圧倒する演奏を披露する。

私俯いてばかりだ それでいい
猫背のまま 虎になりたいから

青春コンプレックス 歌詞
原作だとこのコマは演奏のどの部分か分からない(実際作者もちゃんと決めてない)のですが、
今回のアニメ化でスタッフが「ひとりが最初にギターソロ始める流れ」と決めたそうです。
すげぇ

オーディションの時以上に今の後藤ひとりが出来る最高のパフォーマンスを披露するためにいつも以上に猫背になって、自分の世界に入って、観客を全く見ないほど集中しているのが分かります。
目元が映るときは普段の怯えた目ではなくびっくりするほど真顔でゾーンに入っているのと、ひとり視点が手元の弾いてるところしか見えていない描写をわざわざ入れるのはそういうことだろうなと。
自分を見てくれているファン1号2号に対して路上ライブでは片目で見ていたのが、今回は全く見ずに全力で集中することで、悲しくもひとりが今まで培ってきた全てを出して演奏で伝えることに徹しています
今までひとりぼっちだった彼女が、友達や仲間とはまた違う目の前の誰かに向けて全力の音で存在を伝えているシーンで泣けます。
演奏中に「後藤…さん…?」となってチラチラ横目で見てしまっている喜多ちゃんや、唐突なソロで「なにやってんだ…?」から「やればできるじゃねーか」顔になっている星歌さんなど細かい動きがあちらこちらにある実質アニオリ描写が多くてすごい。意図を持った描写をいくつ仕込んだかアニメスタッフさんから吐かせたいですね…。

「ぼっち・ざ・ろっく!」

後半は打ち上げ居酒屋のギャグパートなんでここでは大半省略します。
話の流れで星歌さんは昔バンドをやっていて、それも結構売れていたとの話を廣井さんから聞く。バンド辞めた理由が「バンドに飽きた」と言うが、じゃぁなんで今ライブハウスの店長なんてやっているのか…についての詳しい話は「きららMAX2023年1月号」に掲載(又は単行本5巻)されている特別短編を読みましょう。(付録にピックが付いているから、もあったがこの号はどこもすぐに完売したそう。ひえぇ)

外で涼んでいた虹歌がいないことに気づきひとりも店外に出るが、そこで虹夏から今日のライブの演奏を見てひとりが「ギターヒーロー」その人であることに気づいたと言われる。ひとり自身は今の陰キャな自分で名乗るのはおこがましいのと、いち視聴者である虹夏に対しては残念がられるからと思い言えずにいたことも告白する。
虹夏もオーディション前に言わなかった「本当の夢」についても教えてくれた。母が亡くなった後に自分のために姉がライブハウスという居場所を作ってくれたこと。そのためにバンドを辞めた姉のためにもより人気のあるバンドになって、居場所であるライブハウスそのものを有名にすること。
ひとりも「バンドをやる意味」で内心は(みんなでちやほやされたい)ぐらいだったが、ここで始めて仲間に「ギタリストとしてみんなの大切な結束バンドを最高のバンドにすること」と本心から告げます。
ちやほやというふわっとした褒められている状態から、明確にみんなという他者を意識して、ひとりぼっちだった彼女が繋がりを大切なものと明言し、自他共に「最高」であることを目指すという大きな意識の現れがみえます。
虹歌もいち学生が持つにしては大きな夢であり、無謀なことでもあると本人は感じてもいたが、最初のライブ前の出会い、オーディションでの演奏、バンドとしての初ライブでの引っ張りと、要所でひとりがヒーローとして打開してくれたことで、みんなの夢として少しずつだが進めている、叶えられると話してくれる。
そして…

だからこれからもたくさん見せてね!
ぼっちちゃんのロック…ぼっちざろっくを!

タイトルバーン!!!!

新曲バーン!!!!

エンドロール形式

いい映画だったな…。
原作は4コマなのでタイトル回収の流れがさらっとなのですがアニメでバーン!となるとやっぱり余韻がすごいですね。
虹夏がひとりを連れてきたのが全ての始まりで、同じ子からタイトル回収がされる。流れが良いですね…。前述してますが原作だとちょうど8話までで1巻丸々と区切りが良いので、作品として「私たちのバンド活動はこれからだ!」で切っても良いぐらいのちょうどよさ。
アニメ1クールは全部終わるまで待つ、の人もこの作品は8話まででとりあえず視聴してもいいかなと推せます。
ぼっち、喜多ちゃんの夢女になれる次の区切りも分かっているのですが、残り4話でそこまで到達するのかな…して欲しいな…と思いながらも次回は江ノ島のギャグ回をやるそうなのでそれはそれで楽しみです。


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