見出し画像

教育はエンターテイメントか?

給付金10万円を使って、テレビに取り付けるちょっとよいスピーカーを買った。そのスピーカーを活かして、Youtubeでドリカムのコンサートを見た。「音響が良ければ、テレビの前はS席だな」と思いながら、その様子を見る。凝った演出、ドリカム2人のパフォーマンス。場所はナゴヤドーム、4万人以上はいるであろう大勢のファンを魅了していて、涙するファンの姿も映る。魂を揺さぶる体験。これはテレビの前では味わえないかなと、少し考えを変える。

「もうこんな日常はもどって来ないのではないか?」そう思うと、さみしい気持ちになり、目の前の映像はさらに輝きを増す。僕は、一日でも早く元の日常に戻って欲しいと思っている。新しい日常なんて、くそ食らえだ。

プロ野球も昨日よりスタートした。スポーツ報知の巨人の6000勝を祝うコラムに目をやる。このコラム担当者に糸井重里さんが贈った「なくては困る、どうでもいいもの」という言葉に目がとまる。スポーツやエンタメは、どうでもいいものではあるが、なくては困るものだ。本当にそう思うし、このような性質があるからこそ、数万人という人を一箇所に集め、かつ、そこにいる人たちを魅了していくのだろう。

Youtube等では、教育のエンタメ化も花盛りだ。「そんなの関係ねぇ」で一世を風靡した小島よしおさんは、小学生向け勉強動画にて再ブレーク中だそう。エデュケーションとエンターテイメントを掛け合わせた言葉、エデュテイメントなる言葉もある。音楽やスポーツというエンタメと触れ、改めて「教育はエンタメか?」と素朴な疑問が湧く。糸井さんの言葉が再び脳裏をよぎる。教育は、"どうでもいいもの"では決してない。「楽しく」は教育においても当たり前に大切な要素だが、それに振り切ってしまえば、どうでもいいものに成り下がってしまう。そんな気がする。また、コンサートのように数万人を一箇所に集めて、熱狂させるものでもないだろう。

モーニングを食べながら、このコラムを書いている。ふと周りを見渡すと、店内はほぼ満席状態。今まで通りの日常。そこはかとなく聞こえてくる話し声は、気持ちの良いものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?