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平等と公平と環境調整の話

数年前に以下イラストが話題になりました。

平等と公平について表したイラストです。一番左の図が平等、真ん中が公平を表しています。今年、全国民に10万円が配布されましたが、これは、一番左の図が該当するでしょう。一般的な福祉制度は、応能負担(収入によって自己負担が決まる)の原則や障害支援区分(その人がどのくらいの支援を必要とするか?)などに基づいて、真ん中の図のようになるように制度設計されています。

続いて、環境調整の話です。問題行動をABC分析にて分析します。例えば、いつも授業に集中できずに、離席したり時に暴れたりして、叱られる子がいたとします。これをABC分析すると以下のようになります。

こんな構図です。Aは行動前の条件、Bは行動、Cは行動後の結果です。大人から見ると、<B>の行動が目に付きます。そして、叱ってしまうわけです。少し懸命な大人だと、叱りたくないので、叱らずに優しく注意することもありますが、それで問題が必ず解決するわけではありません。このような場合、<A>に目を向けると問題が解決することが多いです。

<A>の行動前の条件に目を向け、授業時間そのものがその子にとって集中できない環境になっていないかどうかを検討します。すると、「授業の難易度が高い」、「席から黒板の字が見づらい」、「周りの友達の存在が気になっている」などの問題点が浮かび上がります。このような環境条件に目を向けて、その子に合った環境を提供することを環境調整と言います。この環境調整をすることによって、<B>の行動は減少します。

さて、最初に紹介したイラストに戻ります。真ん中の図は、環境調整のことを表しています。多様化社会とは、様々能力を持った全ての人がこの社会のどこかで活躍できる社会のことです。この社会実現のためには、一人ひとりの特性に合わせて環境調整をしていく必要があります。

ICF(国際生活機能分類)では、障害のある人が社会参加をできるかどうかは「環境要因」と「個人要因」で決まるとしています。ステラ幼児教室・個別支援塾では、個別療育にて子ども一人ひとりの「個人要因」を伸ばし、そして、保護者様にも働きかけを行うことによって「環境要因」を改善する支援をしています。

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