2月15日

晴れて暖かい。
朝 オムレツ(ひよこ豆入り)、パン、チーズ(ヤギの。オランダのお土産。マルメロのジャムをつける。どちらもEからもらったもの)
昼 スパゲッティ
夜 カンツォーネ(ツナ)
朝遅く起きる。午前中は引っ越しのためキャリーバッグに物を詰め込む。あきこも起きて荷造り。私は語学学校の先生からもらった胡桃も割る。ドイツのラジオを聞いていると、日本の曲が流れる。Deutschlandfunk という放送局では最近『未来の人へ』という坂本慎太郎とゑでゐ鼓雨磨という人の曲をかけているらしい。日本にも面白いものがある、ということを思い知る。
引っ越しの途中なので家に食材が少なく、ありあわせでスパゲッティを作る。買ったまま使ってなかった棗の干したのがあったので使ってみる。それとトマトソースを混ぜる。棗の実は結構甘く、シンプルな塩味の料理とはあまり合わなかったと思う。
昼食後荷物を持って新しい部屋に向かう。今日はスタジアムでサッカーの試合があるため、路面電車は臨時便を運行しているらしい。新しい部屋へはスタジアムの横を通って行くので、路面電車は途中から応援の人たちでぎゅうぎゅうの満員となる。
新居に荷物を置いて、あきこと私はすぐにSpinnerei へと向かう。たくさんの展覧会が今日で終わってしまうのだ。見たいと思っていたギャラリーは15時までで、着いたときには15時半ごろだったので開いているギャラリーだけ見ることに。いくつか見たあともう閉まってしまったギャラリーの近くを通ると、ちょうどオーナーが出てくるところに出くわす。このUlrich Thaler さんとは前から知り合いではあるのだが、閉店後にも関わらず、好意でギャラリーに入れてもらうことに。今回はライプツィヒの作家Christoph Ruckhäberle の版画の展覧会。Thaler さんによると、今日ここに日本の大学の教授が仕事で来たらしい。その人はどうやら武蔵野美術大学の高浜利也さんらしい。私も在学中1度だけ話したことがあると思うが、偶然日本から知っている人がライプツィヒに来ているというのは新鮮な驚きであった。
他のギャラリーも結局開いていたので問題なく見ることができた。
一旦新居に帰って、昨日あきこと作ったケーキを食べる。あきこは短い昼寝をする。今日は天気が良いので17時半でもまだ明るい。日が長くなった。
暗くなってからHGB へ向かう。美術大学のことで、明日まで学期末の作品展示をしているのである。先述のChristoph Ruckhäberle はここの教授で、私はこの人のもとで学びたいとも思っている。
HGB に行く前にあきこの主張で先に晩ごはんを食べることにする。よく行くピザ屋へ。ここに着くまでに私は尿意を催していたので、確実にトイレがある店を選んだ。ツナのカンツォーネを頼む。あきこはハワイ。カンツォーネはちょうどふつうのピザを2つに折って焼いたもの、と言えると思う。
HGB では、最初にRuckhäberle のクラスの展示へ。夏にもこのクラスの展示は見たし、知り合いを訪ねてこのクラスには他の日にも入ったことがあるが、今回また学生たちが進化しているのを見ることができた。部屋の壁いっぱいの絵。あきこが去年の夏に作られたクラスの作品集を買ったので、一人ひとりの変化を比べられる。
他の絵画のクラスを覗いて、帰りがけにビールを買って飲みながら、学生寮、すなわちもうすぐ出ていく部屋に帰った。

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