居場所の出前(9/30)開催の感想

9月30日(土)14時から、コミュニティハウス「はけのそら」にて、楽の会リーラのカフェ葵鳥による居場所の出前が開催されました。
人間関係が苦手、ひきこもりなど、様々な生きづらさを抱えている方とその家族を対象に、電車やバスを利用することなく、家の近くであれば行けるのに…、というニーズに応え、各地域の家族会と連携して行われる居場所の出前です。
参加して下さる方はいらっしゃるのかしらという心配を他所に、葵鳥のスタッフ4名(当事者2名+家族2名)、Coconeのメンバー7名を含め、総勢23名の参加がありました。
まず、一人ずつ自己紹介をかねて、名前と最近あった良かったことを話し、場が和んだところで3つのグループに分かれ交流しました。
葵鳥からいらしたスタッフは、一人一人丁寧に、コーヒー・紅茶の注文を取り、配り終えたところで、それぞれのグループに分かれて加わりました。
私は、生きづらさを抱える方達の交流をどのように進めて行くのか、興味深く拝見しました。
私だったら、手っ取り早く、「はい、コーヒーの方は?紅茶の方は?」と、大声で注文を取ったことでしょう。スタッフが、一人一人身を屈め、顔を覗き込んで注文を取る姿に、この丁寧さ、優しさが、参加者の緊張を解すのだなと感じました。
何も話さず壁を見つめる人がいたらどうするのだろう、話に加わりたそうに見えるのに加われない人がいたらどうするのだろうと、疑問に思っていたことを聞いてみました。決して無理強いはせず、そっと傍に寄り添って待つ、そのまま帰ってしまうことになっても、それはそれでいい。そっと包み込むようにそこに座る姿に、暖かい温もりを感じました。
この居場所の出前の経験を機に、各地に居場所が広がって行くと嬉しく思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?