見出し画像

これで実現しなかったらちょいへこむ。(KOGADOの冒険ワークショップ vol.29 デザイン制作部からのご提案の巻)

北川:
 えーと、デザイン制作部が発行しているメルマガのバックナンバーを、工画堂文庫……つまりここに置くのはどうか、ってことだよね?

ひつじ谷:
 はい。以前noteとかで公開してみたら?ということを北川さんから言われて、デザイン部で新しくnoteのアカウントをとってバックナンバーを公開しようかなと思ってたんですけど、部内で相談したところ、せっかくswdのアカウントがもうあるんだったら、新しい1コーナーとしておいた方が、swdのお客さんにも読んでもらえていいんじゃないか、と言う意見がでて。どうかな、と。

北川:
 今バックナンバーってどこに置かれてるんだっけ?

ひつじ谷:
 工画堂スタジオのHPの、「会社案内」のところにあります。

北川:
 はいはい。……おお!ちゃんとしてる!

ひつじ谷:
 ただここだと探さないと見つからなくて、もう少し気軽にアクセスできるところに置きたいなって思っていまして。気軽にってことではnoteってちょうどいいかなと思ったんです。

北川:
 そうね、noteはインターフェイスもちゃんとしてて操作も簡単で編集もしやすいしね。おすすめ。
 ……これすごいちゃんとつくってあるね。会社のトップとかにバナーとか置いたら?

ひつじ谷:
 もともとメールがhtmlベースで書かれているので、移植することは簡単なんです。

北川:
 なるほどね。
 工画堂文庫に相乗りをするってのは、相互送客みたいな部分でメリットがあるだろうってことだったよね。

ひつじ谷:
 そうですそうです。デザインのお仕事でクライアントさんとお話する時、会社の説明をしますよね、その時にソフトウェア開発部の話すると「デザインだけじゃなくてゲームも作ってるんですか?」とびっくりされることが結構多くて、私は知られてないことにちょっとびっくりすることがありまして。
 同じように、ソフトの取引先さんやお客さんの中にも、うちが例えばおもちゃとかのデザインとか企画をやってるよっていうのって知らない方が意外と多いんじゃないかなって思ったんです。
 note上で並んでソフトの情報がある、デザインの情報があるってなったら、気軽にクリックしてもらえて、お互いに知ってもらえたら、新しい何かが生まれるのかもしれないって考えまして。

北川:
 会社としての幅というか、奥行きも出るもんね。

ひつじ谷:
 そうですね。

北川:
 それはプラスかもしれないね。
 noteはマガジンというカテゴリーで視覚的にもコーナー作りがしやすいのでいいかも。

文庫とは。BWSとは。


北川:
 元々、工画堂文庫って名前でnoteで展開をしようって考えたのは、我々がnoteを検討した時、創作を発表する場みたいな雰囲気が感じられたんだよね。その頃の実態はどうだったか分からないけど。なので、そういう目的で集まる場所ならば、我々の創作物をみてもらえるのには適したプラットフォームかなって考えたんだよね、当時。

ひつじ谷:
 なるほど。

北川:
 例えば電子書籍みたいな感じで、うちのゲームのショートストーリー(短編小説)をもっと出したいんだけど、Amazon.co.jpさんに並べるように体裁を整えるのは、ちょっと気分的に敷居が高くて。もう少し入りやすい場所はないかなって探していて、noteは程よかったんだよね。課金もできるしお客さんの層もあってる気がしたし。
 だから文庫を始めた時は、しばらくはSSの売り場、ストアという認識だったんだよ。


ひつじ谷:
 確かに、たくさんありますね、ショートストーリー。

北川:
 あるものをどんどん出していった。ただでも、存在するショートストーリーを全部出すと更新が途切れちゃうし、とはいえ簡単には新しいものは作れないし。

ひつじ谷:
 書き下ろしってことですもんね。

北川:
 基本的には、ゲームタイトルの発売を挟んで前後に、そのタイトルに厚みをつけるみたい意味合いでショートストーリーを作って出すことをしてるのね。ゲーム発売の前にはその作品の前日譚で導入を作って、ゲームソフトの体験版的なことで物語をお試ししてもらうような感覚。うちはアドベンチャーゲームが多いので、AVGの物語の体験版として、前日譚のショートストーリーがいいかなと考えたんだ。どういう空気感なんだろうってのを知ってもらうために。発売後は、ゲームをプレイしてくださった皆さんに向けて、追加の楽しみ。アフターストーリーだったりアナザーストーリーだったり、あとは季節ネタとか。

ひつじ谷:
 はい。

北川:
 ……話が脱線したw えーと、そういうわけで商品のショートストーリーは、ほいほい作れないので、ストックが終わってしまうと、工画堂文庫自体の動きがなくなっちゃうんですよ。

ひつじ谷:
 そうですよね。

北川:
 書き下ろしも作っていこうとかも考えつつ、Twitterでは並んでいる作品の宣伝を編集長が打つんだけど、ちょっと動きとしてはなかなか作りづらいよねっていうところで、そこで(編集長と)どうしようかって相談をして、生命感が出せる何かをやろう、って始めたのが冒険ワークショップなの。

ひつじ谷:
 そういう経緯があったんですね。

北川:
 ぶっちゃけると何をやるか、内容はあまりちゃんと決めてなくて。
 ただ、俺には、何かを始めてもすぐに飽きて潰してしまうっていう悪い癖があるのでw 続けることが大きな負担にならない設計の方がいいなとは考えてた。

ひつじ谷:
 最近は、毎回読みごたえのある内容になってますよね。

北川:
 始めた時期が春だったんで、編集長に「新人の紹介してみたら?」って言われて、そだねーって軽い気持ちで始めて、だんだん次は誰だ?って続けていくうちに当然、部の紹介になっていった。
 ちょうどブランドってどうやって作るんだろうって考えてた時期に重なって、偶然ね、この自己探索と自己開示は悪くないかも、って続けてみたんだよね。

ひつじ谷:
 他の部署の人もちょこちょこ登場してますよね、雑画店で参加させてもらったり、森さんとか百瀬さんとか、社長とか。

北川:
 そうだね。会社の中でのSWDの位置みたいなものが、立体的に表現できるかな?なんてのも思ったり、気づいたりして。

ひつじ谷:
 なるほど。

北川:
 それでね、俺、あちこちで言ってるんですけど、この部員の紹介をしたことでの発見があってさ。
 部員の紹介をするとなると、その人のいいところ探しをして表現するよね、そうすると、どんどんその人のことが好きになる、自己暗示的に。仲間の事のことを好きになれるって、結構大事だなって思ってて。

ひつじ谷:
 分かります。ちょっと近いこととして、私もメルマガの原稿を書くときに、編集することによって咀嚼し直すというか……。

北川:
 そうそう。時間をかけて見直して、向き合う。で、おれソフトウェア開発部のこと好きだわ、とか思ってるw

ひつじ谷:
 なんかいいですね、その話。デザイン部でもやろうかな。

北川:
 やった方がいいよ。みんなやった方がいい。
 ほら、雑画店でもさ、日常漫画あるでしょ「とあるデザイン会社の日々」っていう。あんな感じで仕事の紹介とか頑張ってる部分ってのをピックアップして表現していくと、多分愛情がどんどん深まってくるんだよね。エンゲージメントが高まる。


ひつじ谷:
 わかる気がします。
 デザイン部のメルマガも私は1年目の頃からやらせてもらってるので、業務内容とか、その業務の時に気をつけてることとか楽しいこととか、それにまつわるエピソードを先輩にインタビューしながら、聞きたいことをピンポイントで聞けるっていう側面があって、「こういうことを考えてお仕事なさってたんだな」とか「そういう見方してなかったな」みたいなのがどんどん見つかって。

北川:
 深堀れる?

ひつじ谷:
 そうですそうです。なんかそこがすごい興味深いなって思いました。

北川:
 多分これ読者の人はあんまり関係ないかもだけどw

ひつじ谷:
 でも読者さんの中にも、どこかの会社に所属している方もいらっしゃるでしょうし、やってみていただいてもいいかもしれないなと思います。。

見つかってないだけ


北川:
 そんなこともあって、工画堂文庫はあまりコンセプチュアルな作りじゃないので、デザイン制作部のメルマガ、相乗りするのはもちろんOKなんだけど、こんなにきちんとした記事を、雑記やらショートストーリーやらと一緒に掲載しちゃっていいのかな? というのが正直なところで。

ひつじ谷:
 こちらとしては、タッチポイントがちょっとでも増えたらいいなぐらいで、爆発的にメルマガ登録者数が増えるとか、そういうのはそんなには狙ってないので(笑)

北川:
 元々メルマガの内容も、取引先様に業務内容を説明するみたいな内容でもあるもんね。

ひつじ谷:
 はい。基本的に登録してくださってる方のほとんどは、お取引したことがあったり、名刺交換をさせていただいた方が中心で、あとは外部のクリエイターさんだったり。あとは多分、たまたま検索して興味持ってくださった方とか、就活中の学生さんとかなのかなって思ってます。

北川:
 編集方針、変わってくるかもしれないね。

ひつじ谷:
 そうですよね。冒険ワークショップがSWDの会社案内的なものが多かったので、一緒に置いても違和感ないかなって思ってたんです。
 でも今日冒険ワークショップの発生の経緯を聞いて、デザイン部の方でもそれを参考に新しい企画とかも考えてもいいのかなという気もしてきました。

北川:
 ごくごく軽いコラム的なものとか?

ひつじ谷:
 そうですね。具体的なのがなくて本当に申し訳ないんですけど。

 私がメルマガで当初目指していたことは、BtoBのクライアントさんに向けたメッセージ配信であって会社のメールボックスに送るものになるので、北川さんも多分おわかりだと思うんですけど、明らかに営業だよって内容だと読む気も起こらなかったり、場合によってちょっとイラッとしたりするじゃないですか。

北川:
 そうね。来るタイミングとかでうける印象変わるよね。

ひつじ谷:
 出来たらそうならずに、月に一回届くお手紙みたいな、業務中だけど二、三分使って、これ読んで気分転換しようかなぐらいの、なんかちょっと楽しい気持ちで読んでもらえたらいいなって思いながら作っていたんです。そうなっているかは、わからないんですけど(笑)

北川:
 なるほど。

ひつじ谷:
 クライアントさんに会った時に、「楽しく読んでますよ」って言っていただいたり。

北川:
 ああ、いいねw

ひつじ谷:
 あとは、部として関わりを持ったクライアントさんに配信しているので、私自身がまだお会いしたことがないクライアントさんとかも中にはいるんです。それで実際に初めてお会いした時に「ずっと読んでたよ、やっと会えましたね」って言っていただけることもあったりして。

北川:
 辻仁成かw

ひつじ谷:
 私一年目からメルマガやらせてもらっていて、今3年目なんですけど、メルマガの一番最初の行が、「デザイン部の新人のひつじ谷です」からはじまっていたんです。それが「2年目の~」「3年目の~」って少しずつ数字が大きくなっていて、「大きくなったなって思ってました」って言われたことも(笑)

北川:
 なんかいいな。

ひつじ谷:
 見守っていただいてる!って思ったり。クライアントさんはみなさん本当に優しい方が多くて、優しい世界で働いてます。

まだ見つかってないだけ


北川:
 掲載というか、一緒にやることは私は全然問題ないです。わざわざさっき聞いたのは、こちらから与えられるメリットがあんまりないかもってことで。メリットがないではなくて、メリットが見つかってない、かな。

ひつじ谷:
 はい。わかりました。もう一回部で話してきます。

北川:
 ちなみにあのメルマガ、1本書くにどのくらい時間かかるの?

ひつじ谷:
 結構内容によりますね。
 ずっと何か悩んで、1日一時間ずつ考えて、4日とかかかるときもあれば、なんかサラサラって一、二時間で終わることとかもあって。業務しながらこれ今度記事にしようかなとか、メモっておいたり、クライアントさんに「そういうことやってるんですね、知らなかったです」って言われたら次記事にしようって覚えておいたり。

北川:
 なるほどなるほど。

ひつじ谷:
 さっきの(メンバーのことが好きになるって)話ではないですけど、言語化して体系化していくって作業はすごく大事だなって思います。ただ感じてるだけじゃなくて、どうしてこう感じたのかとか文章に書き出してみるって大事だなって。

北川:
 言語化や文章化することで、意味がついたり発見されたりすることってあるよね。

ひつじ谷:
 最近私が始めたことがあって、趣味でも日常でも何でも自分が好きだなって思ったこととか、何かこれいいなってときめいたものとかを、何で胸がときめいたのかとか何か言語化してノートに記録するようにしてて。

北川:
 うんうん。

ひつじ谷:
 仕事に使えるかどうかとかではなく、本当趣味の範疇なんですけど、そうすると自分はこういう風に感じると「好きだな」って認識するんだなって理解できるので、何か好きなものの共通項が見つかったりして面白いなって思うんです。

北川:
 見えてくるんだよね。

ひつじ谷:
 言語化するとか一般化するとか、そういうのは面白いなって。

北川:
 すごくわかるような気がする。きっとメルマガ編集は半分ぐらいはひつじ谷さんのためになってるのかもねw
 なんか方向性決まったら教えてください。

ひつじ谷:
 はい!
 最後に、メルマガのリンク載せていただけますか?これを読んで興味持たれた方は是非登録を。

メールマガジンバックナンバー:登録もこちらから
送信登録もこちらから

 営業色強いのを目指さないようにしてるって言ってるのに最後におもいっきり言ってますけど。

北川:
 はは。ありがとう。おつかれさま。


 今日は第13回のBWSで出演してくれた、隣の部署のひつじ谷さんからの、noteの相談でした。
 これ実は普通の相談ごととして受けて、話しているうちに「(お、この話は面白いかも)」って思って、記事にしていい?って了承もらい、もう一回頭から話し合いをやり直してもらいました。
 言語化、体系化、大事です。
 することで、体系化できないものの大事さにも気づけます。

 最後にひつじ谷くんの、デザイン部メールマガジン個人的おすすめ回
パソコンが無い時代の入稿方法と、今に繋がるメリットとは?」

 今回もお読みいただき、ありがとうございました。
 それではまた!


※「KOGADOの冒険ワークショップ」では、ソフトウェア開発部の北川がその時思いついた事柄を駄文にしたためております。取り上げて欲しい事柄などありましたらお気軽にリクエストください。
 コメント欄、またはTwitterメンション、DM、またはユーザーサポートメールまでどうぞ。

頂いたサポートのおかげで、明日も工画堂文庫を開店できます。