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バレンタイン・ショートショート

コガ

・コレクター

今日はバレンタイン。
ずっと好きだった男の子にチョコを渡すチャンスだ。
結ばれるように髪の毛を入れておいた。
「本命です」
そう言って渡すと、彼は箱を開けチョコを2つに割った。
「髪の毛入ってるね」
バレた。
嫌われる。
「危うく食べちゃうところだったよ。100本目だから記念に取っておかなくちゃね」



・掌返し

チョコレートが嫌いだ。
バレンタインなど、製菓会社の策略にまんまと乗せられているだけではないか。
そう考えていると、隣の席の子がチョコを差し出してきた。
「こないだ勉強教えてもらったから、お礼」
なんてことだ。
まあ、たまには策略に乗せられるのも悪くない。
無下にするのも悪いし。チョコうまっ



・涙の理由

海外のバレンタインでは、男性から女性に贈り物をするらしい。
チョコではなく、花やジュエリーが一般的だそうだ。
「いつもありがとう」
そう言って付き合っている彼女に、ミモザの花束を渡した。
受け取った彼女は涙を流している。
予想外の反応だ。
「え、そんなに嬉しかった？」
「いや花粉症がひどくて」



（ショートショート書くの楽しい）
（おなか壊してなきゃもっとブッ飛んだ企画やりたかった・・・泣）
（ホワイトデーにご期待ください）

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