見出し画像

AS SOON AS –11/22〜11/28–


22日

 「当たり前ができてない 簡単でも わかったふりはもうやめよう」 と嵐が昔歌っていたけれど、本当にその通りだなと思う。俺は社会人というか、人間としての当たり前ができてない。今日はいい夫婦の日。世のご夫婦のみなさま、当たり前のような日々を噛み締めてください。


23日

 髪を切る。いつも切ってもらっている美容師の兄ちゃん「辞める辞める詐欺」「独立する独立する詐欺」をずっとしている。誰もみな、問題を抱えている。だけど素敵な、明日を願っている。夜は韓国の「人生は美しい」と北野武の「首」を二本立てで見た。どちらもいい感じに好みではなかった。勤労感謝、とは。


24日

 ブラックフライデーがスタート。近頃、歯ブラシを上下に動かし、シャカシャカと磨くだけで、腕が200m自由形を泳ぎ切った後くらいに疲労するので、電動歯ブラシを注文。あと、ウィルコのオフィシャルサイトでアパレルをはじめとするマーチが割引になっていたので、爆買い。嫌なこと、心の膿みを取り除いてくれるのは、適度な散財だったりする。俺の場合は。


25日

 シネマートで待望の「ゴーストワールド」を見る。いや、ビターすぎる。青春映画のマスターピースと謳うには落とし所がビターすぎる。キラキラ系でも日常系でもない、青春のリアル。あまりに辛い。名作。夜はパンゲアでピーナッツ・バターズを見てきた。バンドとしてワンマンの長尺セットは初めてということだったけれど、未熟さも含めていいギグだった。ゴーストワールドとピーナッツ・バターズの曲は、とてもよく似ている。

 


26日

 アーセナルがブレントフォードに勝利。小田和正氏の言葉を借りるなら「うれしくて うれしくて 言葉にできない」と言った感じ。特に苦しんでいたカイ・ハヴァーツの決勝点は余りにもエモーショナルで、涙が出た。やっぱり俺は結果と同じくらいストーリーを大事にしたい。来季のユニは彼にしようかな。


27日

 新年早々、新宿の映画館で我が人生の一本「スーパーバッド 童貞ウォーズ」が公開されるという極上のニュースが飛び込み、喜びのあまりオリジナルダンスを踊る。この作品は己の映画的嗜好の決定打となった作品であり、いまだに原点的な、「俺やっぱこういうのが好き!」と立ち返る場所となっている。大切な、大切な一本。DVDスルーになったこの映画を劇場で見ることが、プレミアリーグを現地で観るのと同じくらい人生の大きな夢のひとつだったので、本当に嬉しい。



28日

 忍びのように定時退社を決め、梅田シャングリラへ。 Alex Gの来日公演を見てきた。想像より轟音で、終演後に耳がジンジンするこの感じ、久しぶりやなぁ。と思った。メランコリーと実験精神と融合と言うのは、ウィルコしかり、グリズリー・ベアやマイ・モーニング・ジャケットしかり、USインディの代表的な音像なのだけれど、こうして生で浴びると、彼のバックボーンや悲しみみたいなもののメタファーとして響いていて、エモーショナルだった。久方ぶりのシャングリラ、相変わらずイケてる箱。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?